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渋谷の秘境(11-8-31)

賑やかな道玄坂と文化村通りのすぐ裏に、ごく限られた人だけが知るいわば秘境のような場所がある。道玄坂と文化村通りを結ぶ、道玄坂小路の崖の上にあたるところだ。
この崖の上には広い駐車場になっているのだが、その周囲の建物はいずれも狭い道に面していて、しかも駐車場の入り口は道玄坂小路から急な坂を上がったところにある。そこに車を停める運転手でないと、ほとんど見ることのない空間なのだ。
駐車場になる前はどんな場所だったのかは知らないが、昭和初期の地図を見ると、金光教の敷地であったようだ。この高台は江戸時代から富士講のひとつ、山吉講の代々の講元であった吉田家の所有地で、現在の百軒店も明治時代に中川伯爵に譲った土地といわれる。江戸時代には富士登山をする富士講の講中がこの地に集合したようでもある。
しかし崖の上という地形のこともあってか、その後の渋谷の発展からは取り残され、ラブホテルばかりが目立つエリアとなって、一般には知られることのない状態が続いている。
そんなエリアの中で、ほとんど唯一といってよい気軽に入れる場所がポスターハリスギャラリー。1960年代以降の舞台芸術系ポスターの展示や、60年代~70年代の自由な精神が生んだ日本のアヴァンギャルド・カルチャーの正しい継承者として、ジャンルにとらわれない
ユニークな展覧会、ライブ、演劇、イベントの企画・開催の拠点となっている。

文化村通りの裏側を見る
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駐車場に出入する唯一の歩行者通路の道玄坂小路に出る階段
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崖の上の駐車場にぶつかる道
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駐車場の崖下、道玄坂小路に今日開店したセブンイレブン
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このつきあたりの駐車場の前に立つビルの中にポスターハリスがある
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