世界の料理と食材 (11-7-16)
渋谷には世界中の料理店がある。フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、トルコ、中国、韓国、インド、タイ、ベトナム、インドネシア、ロシア、メキシコ、ラテンアメリカなどなど。とはいえ食材は肉を除けば日本のものがほとんどで、味付けも日本人向けにしているから、本物といえるかどうかというものもあるのだろう。
コメはその典型のようなもの。ピラフ、パエリア、カレー、チャーハンなどが日本産のコメで満足してよいものなのか。パンの小麦粉もフランスからの輸入品を使っているという店がある。特にアジア料理のパンやご飯は日本的でないほうがよい。
忘れてならないことは、レストラン料理と家庭料理があること。フランス料理や中華料理に限らず、高級な料理を作れることが料理人のステイタスであり、その腕と雰囲気が尊重される。しかし最近はコスト削減のためか、小規模な店で料理の腕を競うようになっていると感じるのは渋谷だからか。規模の大小は問わず、家庭料理とレストラン・料亭料理が同じ店で並存するものではないのだろう。
世界には無数の食材があり、無数の食べ方がある。日本国内だけでも伝統の食材に加えて新しいものが次々に開発されている。しかもありがたいことに、値段とは無関係に食べるものの種類があるといってもよい。お金を多く払うことで満足感をもつ人がいるとはいえ、お金をかけずに食事を楽しむこともできる。胃袋の大きさや食事制限を別にすれば、食事のできる回数は1日3食、1年で365日ということは誰もが同じ。体の調子を意識しながら、何を食べるかを考えることのできる立場にあれば幸せな生活だ。
食材はインターネットショップで驚くほどの種類が手に入るようになっている。国内の生産地から宅急便で運ばれてくる食材をそこで調理するということもできる。だから、世界中のこだわりの食材を選んで、料理することを楽しみながら、パーティの雰囲気の中で食事をするというスタイルに人気が出てくる可能性がある。
これから人口比率の増える60代の人たちを中心に、そんなようにして食事を楽しむ場となるような店が出てきそうでもある。
山形県の牛乳で放射能を測って作られたチーズ
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