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先端研リビングライブラリー(11-6-3)

東京大学駒場リサーチキャンパスの「キャンパス公開2011」が今日と明日の2日間開催されている。高校生の参加を積極的に呼びかけているようで、高校生が目立った。
今年は何も見ずに先端研のリビングライブラリーに直行。テーマは「働く、働かない・・・働けない?」というもの。1対1での対話とミニ講演会による構成だ。
1対1の対話ができたのは、北海道の病院にいる筋ジストロフィーの人とのスカイプとウェブカメラによるノートPC画面を経由してのもの。病院の中で特殊な機器を使って1日2時間程度の仕事をしているとのことである。インターネットにより、外部との接触が限られる人と簡単にコミュニケーションできるようになっていることの素晴らしさを感じさせる。

その後はトランスジェンダーの畑野トマトさんによるミニ講演会。性にはセックスとジェンダーがあることの説明から、男性であった人が女性として生活するようになった経緯を体験談として語られた。
もともとコンピューターのプログラミングの仕事をしていたのが、仕事がなくなり、生活のため風俗店で働くようになって、ニューハーフ風俗嬢として働いたとか。その関係でアダルトビデオに出演した経験も語った。現在はゲーム攻略本を書いて収入を得ているそうだ。
性転換手術をする人が減って、そのままのジェンダーを越えることが増えているらしい。日本ではまだまだ、性の区別が厳密だとか、社会通念から自由なおもしろい話がいろいろあった。
10人ほどの聴衆の中で、男子高校生3人に女子高校生2人も聴講。保守的な立場からすると危ない話ということになるだろう。

同じ会場での次の講演会はミュージシャンから農業をはじめた眞中やすさん。音楽業界の曲の出し方に納得できないことから2009年から「食」、「アート」、「遊び」を結びつける運動体 「SYOKU-YABO」を立ち上げ、横須賀市の山中での外販をしない自家消費の農業をしている。味噌を40種類揃えて味噌汁をつくるとか、国産の野菜と調味料にこだわる料理を屋台で提供するなどの活動もしているそうだ。

終身雇用の中で一生を送ることが標準的人生と見られていて、それが失われつつある現在も教育は相変わらずのようである。さまざまな生き方を垣間見ることができるのが年に一度のリビングライブラリーで、先端研の行事としてふさわしい。来年はネットでの映像配信もされるとよいのだが。

110603

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