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「しあわせ節電」と「降りてゆく生き方」 (11-6-21)

東日本大震災は津波による被害の深刻さはいうまでもない。しかし最近は、原発事故による避難や、東京での放射能汚染の不安がより大きな問題となっている。その原発事故の影響で、脱原発ということが現在政治的に重要になっている中、その選択肢が必ずしもクリアとはいいがたいのではないか。原発維持、原発漸減、反原発とさまざまな議論があるのだが、安井至東大名誉教授がエネルギー政策俯瞰図としてわかりやすく発表している。原発代替として、不安定自然エネルギー、安定自然エネルギー、分散コジェネ、大型天然ガス、バイオマス、節電、蓄電があげられている。その中で節電は、特に60歳以上の日本人が得意とするものと見なされる。
http://www.yasuienv.net/EneBirdsEye.htm
そんな節電派を代弁するようなのが、この6月10日に発売された鈴木孝夫著の『しあわせ節電』であり、武田鉄矢の自主上映専門の映画『降りてゆく生き方』といえそうだ。
節電を強要されたり、政府から「降りてゆく生き方」を提案されては困る、ということはあるのだろうが、個人ベースでは節電でしあわせになり、降りてゆく生き方を選択することは悪いことではない。節電を好むか好まないかは、洋食が好きか和食が好きかといった趣味の世界かもしれず、区役所のエレベーターを一部止めるか止めないか、といったことにも出てくる。

それはともかく、『しあわせ節電』という本。慶応大学名誉教授で言語学者として高名な84歳の著者は、近所の青葉台にお住まいで、道端にあるものを拾ってリサイクルを続けてきた。モノを捨てない、ゴミを出さない生活を実践されているわけだが、その手本は江戸時代にあったとしている。電気アイロンが電力の無駄使いというから、一般とは相当の意識の違いはあるだろう。身だしなみを気にするかどうかといったことからも、節電・節約の考え方の違いがでてきそうだ。

節約を強いられた経験のある世代は、それでよいのだ、ということもあるかもしれない。その一方で停電や冷暖房のない部屋など知らないというのが若い世代だ。最近の書店には節約本が多いように感じるが、節約されるとビジネスとして困る立場のあることも事実。この議論これから一層活発になることだろう。

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