渋谷の谷に架ける橋 (11-6-19)
渋谷駅は2026年まで15年かけて建替えられる。東横線の渋谷駅が2012年度中に使われなくなり、東急東横店も東館から解体工事がはじまることだろう。宮益坂上から道玄坂上まで、ヒカリエとマークシティがつながることになる。渋谷の谷を越えて、両側の丘が建造物の通路で結ばれるわけだ。
マークシティは1994年に着工され、2000年に完成。ヒカリエは2003年に閉鎖された東急文化会館の解体工事を経て2012年春の竣工となる。それからマークシティとヒカリエをつなぐ工事に入る。銀座線の渋谷駅を明治通り寄りに新設する工事からはじまるのだろうが、仮設通路とはいえ、ヒカリエとマークシティが連絡通路としてつながるのはそれほど先のことではないだろう。
最終的には、坂道に比較的小規模のビルが並ぶ渋谷の中心に、マークシティとヒカリエのほか、更に4棟の超高層ビルが林立する計画となっている。しかし、この計画は3.11以前に作られたもの。東北地方沿岸部の復興が優先され、超高層ビルの需要見通しも原発事故から派生するさまざまな影響により、予定通りとはいきにくそうでもある。アジアの中の渋谷ということを考えても、3.11までが賑わいのピークだったということにならないとも限らない。
いずれにしても、青山と南平台・青葉台を渋谷の谷間を超えてつなぐ橋が架けられると、渋谷のイメージも違ったものになりそうだ。
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