渋谷ヒカリエと渋谷ガーデンタワーのライバル (11-6-16)
2012年5月22日に東京スカイツリータウンが開業することになった。タワーの展望台が話題になりがちだが、その下の「東京ソラマチ」のショッピングセンターも52千㎡という大規模なものだ。これに対してほぼ同時期の6月には開業する渋谷ヒカリエは、地下3階から7階までの商業施設の面積が32千㎡。内容の違いはともかく、規模としては「東京ソラマチ」に及ばない。
渋谷ヒカリエは17階から34階がオフィススペースで、商業施設の他には、劇場「東急シアターオーブ」などがある。「ヒカリエホール」という1000㎡と300㎡の2つのイベントスペースもあって、一体的に使うとその面積は2800㎡になるとされる。用途として想定されているのは、ファッションショー、新商品発表会、記者発表、会議・セミナー、各種展示会、ライブ、パーティーなどだ。
神泉町交差点に2011年5月にオープンする渋谷ガーデンタワーの地下1階と1階のイベントホール、ベルサール渋谷南平台も既に予約を受け付けている。広さが1639㎡、1187㎡(2室に分割可)、648㎡という構成である。セルリアンタワーの大宴会場をフルに使うと1430㎡だから、それを上回る大規模会場となる。
オフィススペースということでは、東京スカイツリータウンのイーストタワーは25千㎡で、2011年12月に竣工予定。渋谷ヒカリエは50千㎡、渋谷ガーデンタワーは33千㎡である。この1年で竣工予定の大型賃貸オフィスビルは、パレスホテルオフィス棟(23階延床面積68千㎡)が2012年1月に、虎ノ門・六本木地区再開発ビル(地上47階全体の延床面積143千㎡)が2012年6月以降にそれぞれ完成する。大手町や虎ノ門は金融機関等に好まれそうだ。外資系企業の東京離れが言われている中、どんな会社が渋谷の新しいビルに入居することになるのか。
地下鉄半蔵門線の渋谷駅と押上駅という両端の駅から入る2つの新しい街ということで、渋谷ヒカリエを取り上げられないと、押上の東京ソラマチに関心が集中してしまいそうだ。東急シアターオーブと、渋谷の2つのビルのイベントホールが注目を集める内容でスタートすることが期待されよう。
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