公園の草取り(11-6-10)
駒場野公園でボランティアが草取りをしている。
公園は税金で作られ、税金で管理されるものである。だから、財政が厳しくなると管理費は削減される。どの程度の金額であれば妥当かということの判断は難しい。
管理費としては、管理事務所で働く人への業務委託費、樹木や植裁の管理などがあり、前年比とかで決められるのだろう。管理事務所の業務内容は、目黒区とシルバー人材センターとの委託契約の中で取り決められているはず。ボランティア精神から積極的に管理業務に励む人と、契約を忠実に解釈する人がいるという。管理費が下がれば、サービス内容も落とすというのは、ビジネスの常道。ボランティアと業務契約とを混同すべきでない。
大橋ジャンクションの上にできる屋上庭園は、首都高が12億円をかけて造成するという。しかし、その後は目黒区の公園だから目黒区の公園管理予算から捻出されることになるのだろう。立派な庭園にすればそれだけ管理コストもかかるはず。目黒区の財政は区内の公園の管理費総額を増額できる状態にはない。そのつけが駒場野公園などの既存公園の管理費に回ってくることを懸念する。
自助、共助、公助ということがいわれる。どの部分の比率を高めるかについては立場により考えはさまざま。公助に期待する声が一番大きいようだが、税収不安のある中、その優先順位を決めるのが議員の仕事だ。しかしそれを見ている区民は少ない。
いずれにしても、共助の部分で参加出来る人が増えてこないと社会が成り立たなくなる恐れすらある。地域社会から住民を隔離するマスメディアの影響を、ソーシャルメディアが薄めることで、事態が改善されることを期待しよう。
公園の草取りはその一歩である。
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