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渋谷ガーデンタワーの街(11-5-27)

東名高速からの首都高速渋谷線の下を走る国道246号線と旧山手通りが交わるところが神泉町交差点。その角に地上24階建ての巨大なオフィスビルが来年5月に竣工する。住友不動産のホームページには、「住友不動産渋谷ガーデンタワー ビル周辺に2500㎡の”渋谷の庭園”を持つ、ワンフロア500坪超えのハイグレードビルです」と紹介されている。道路に面してピロティがあり、その奧に南平台町に抜ける庭園ができる設計だ。

そこから国道246号線を200メートルほど大橋方向に向かう途中にある「住友不動産青葉台タワー」にも1600㎡の庭園があり、更に大坂橋を渡る200メートル先には、2013年2月に、地上42階建てのタワーマンション「クロスエアタワー」が完成して、そこから大橋ジャンクション上の7000㎡の空中庭園につながる。

いずれもガーデンタワーといえるのかもしれないが、こうした超高層ビルに付属する庭園が国道246号線に沿って作られるのに対し、旧山手通りは道路自体が庭園のようでもある。重要文化財の旧朝倉家住宅、猿楽塚のあるヒルサイドテラスからはじまり、今年の夏に誕生するCCC代官山プロジェクト、西郷山公園からマレーシア大使館へと続く並木道は緑豊かだ。

渋谷ガーデンタワーを越えてから旧山手通りと分かれる淡島通りの松見坂も緑の中央分離帯が印象的。そして来年春には、松濤2丁目交差点からの栄通りがBunkamuraまでの並木道となっているはず。だから、渋谷ガーデンタワーをランドマークとする街を「渋谷WESTガーデン・ヴィレッジ」とするのもよいかもしれない。
一方で、渋谷ガーデンタワーに大規模なイベントホールができるので、道路の混雑は避けがたいだろう。神泉町や松濤の住宅地内を迂回する車が増えることも懸念されている。だからこそ、緑豊かなまちづくりの努力が必要とされるのではないか。

工事中の渋谷ガーデンタワー
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住友不動産青葉台タワーの庭園
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松見坂
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