バラのまち駒場(11-5-19)
昨日のブログで紹介した「プレミアエイジ」という言葉に似合うのがバラの花。バラの花束なら若い女性にも喜ばれるだろうが、地面に植えられたバラとなるとなかなか難しい。経験を積まないと楽しむことができないものだからこそプレミアエイジのものなのだ。
バラは立派に育てて自慢するものとの考えが多いと聞く。バラコンクールというものもあちこちで行われているが、自宅や別荘を何年もかけてバラで埋めるのが高級な趣味なのだろう。
その一方で、無料で見ることのできる公園のバラというのはそれほど多くない。代々木公園にはバラ花壇があるけれど、維持費がかかるだけに税金の投入は難しい。バラの管理は通常の花壇の管理をする業者ではできないともいわれるし、トゲが嫌われるとも聞いた。それでも緑地の少ない荒川区では、都電の沿線にバラを植えているが、これは荒川バラの会という地域住民の活動に支えられてのことだ。
駒場のバラは純粋のボランティア活動で行われている。駒場バラ園の伝統を後世に伝えようということからの自主的なものだ。その駒場バラ会は発足してからまだ5年。駒場公園・駒場野公園という目黒区の敷地と東京大学の敷地を借用しての活動で、それぞれに見事な花を咲かせるようになった。毎週の手入れの賜物である。
明日20日は、駐日イタリア大使による駒場キャンパスで講演がある。正門横のバラ花壇を見ていただき、昨年5月のローマ・バラ国際コンクールで、日本で作出されたバラが金賞に輝いたことが話題になるかどうか。バラはそれぞれの名前のつけ方からも文化のシンボルであり、名前そのものも楽しむこともできる。たとえば駒場野公園のメアリー・マグダレンとは何のことか、などなど。
東大駒場Ⅰキャンパス正門横「バラの小径」
「バラの小径」
駒場公園洋館
駒場公園洋館から
駒場野公園拡張部分管理棟前花壇
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