神泉駅からの街(11-5-15)
14日の東京新聞に界隈ルポとして渋谷が紹介されていた。それも渋谷駅は若い人ばかりだから敬遠して神泉駅で降りて、という作家の関川夏央さんの案内による円山町、神泉、松涛エリアが対象だ。渋谷駅周辺の混雑を敬遠するオトナのための渋谷といってもよいだろう。
東横線で渋谷駅から一駅の代官山駅と較べると、井の頭線で一駅の神泉駅は話題になりにくかった。ホームはトンネルの中だし、トンネルの上と下に出る3箇所ある出口は、いずれも見通しが悪く、その先どこに続いているのかがわからない。駅舎の建物は個性的なのだが、その割には印象が薄くて利用者が少ないようだ。渋谷から簡単に歩けるということもある。
そんな神泉駅でもそろそろ脚光を浴びるようになりそうだ。Bunkamuraと山手通りを結ぶ栄通りの拡張工事が進み魅力的な店の出店が続いている。大人の渋谷は雑踏を避けて神泉駅から、ということになるはずだ。更に、百軒店も含めた、神泉駅を中心とするエリアプロモーションもあるとよい。現在「代官山オトナTSUTAYA計画」が進められているが、それになぞっていえば、たとえば「神泉・HANAMACHI・エコタウン計画」ということになるのか。
円山町・百軒店と松涛のイメージは全く違う。神泉町も円山町とは違う街だ。これらの地域社会が一体となって街づくりをすることは考えにくい。だから、街づくり協議会などといった組織ではなく、ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアによってつながっていくのがよいのではないか。店とお客が情報を共有し、それが街をつくっていく。区画整理などの時間のかかることはせず、既存の建物の内外装を工夫し、こんなところにこんな面白い場所が!というようにすればよいのだ。幸いその兆しは見えてきている。これからが楽しみだ。
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