ロイヤルウェディング(11-4-30)
昨夜はイギリス王室の結婚式が全世界に放映された。大英帝国の威光をカナダ、インド、オーストラリア、南アフリカ、マレーシアなど54ヶ国の加盟国をはじめとする世界各国に見せたことになる。その映像が早速YouTubeで公開されている。テレビで放映されたものをアップしたものではなく、王室が直接1時間10分もの挙式の模様をはじめとする関連映像を無料で公開しているとのだ。DVDの販売に影響を与えるようなことはしないというケチな考えではないようだ。
日本は明治以来文化的にイギリスを模範としてきた経緯がある。中学高校の英語教育では、英国文化が日本人に多大な影響を与えてきたといってよい。英文科が女子大の人気学科であった時代も長く、その影響が日本人の社会意識の深層に残っているということもあるいだろう。最近はアメリカ文化に親しむ傾向が強くなっているとはいえ、英語教師はイギリス文化の影響を受けているから、英語を学ぶ生徒にそれが伝わっていることは間違いない。
そんなイギリス文化が生で伝わって来るようなのが、このロイヤルウェディングの映像。YouTubeで世界中の誰もが自由に見ることができるようにしているところに、イギリス王室の世界での存在感の大きさをうかがわせる。映画であれば何度も撮り直した上で、それを編集して映像を作るのだが、撮影から24時間以内に素晴らしい映像のビデオとして公開し、早くも365千というアクセス数になっているのはすごい。今後アクセス数がどういう増え方をするのかが注目されるが、このスピード感がないと世界には通用しないということなのだろう。イギリスの底力を感じさせる。
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