キノハウス(11-3-6)
今朝の読売新聞社説によると、昨年の日本の映画の興行収入が1955年に調査が開始されて以来最高の2207億円を記録し、映画館に入館した人の数も過去35年では最高の1億7435万人に達して日本の映画界も活気づいているとか。
そんな中で、日本初の映画専門の単科大学、日本映画大学が開校すると紹介されている。映画制作者だけではなく、映画教育の専門家を育成することも大切なことだとも。
日本映画大学は1975年4月に今村昌平が設立した「横浜放送映画専門学院」が母体となり1985年に「日本映画学校」に改称。川崎市、小田急電鉄、映画会社等の協力により、新百合丘駅前に新校舎ができた。来月4月1日に日本で始めての映画専門の単科大学として発足する。初年度入学定員は140人だ。
一方渋谷では「映画美学校」がランブリングストリートに京橋から転入してきた。ミニシアターが5スクリーンで2006年1月にオープンした「QA-Xビル」がシネマ・マルチプレックス「キノハウス」となって、そこに昨年の11月末に入居した。
映画美学校は日本映画大学のような全日制の大学ではなく夜間の専門学校。1997年にアテネ・フランセ文化センターとユーロスペースの共同プロジェクトとして設立、現在の受講生は約250人とか。映画館スペースを活用した公開イベントも予定されている。
キノハウスは一般公開の映画館と試写会会場との複合施設。作り手と観客の開かれた関係を模索するようだ。1階はカフェ・テオとなって9日にオープン。全世界から人を集め、情報発信をしていく渋谷の拠点の一つとなるのだろう。円山町から百軒店にかけての迷路とその猥雑感は、世界一のサブカルチャーの街として知られるようになる可能性も秘めている。
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