義援金の行き先(11-3-28)
27日の産経新聞のヤフーニュースに、日本赤十字社の担当者などに義援金について取材した記事が掲載された。要旨は以下の通り。
---東日本大震災では25日までに、約401億円もの善意が寄せられた。通常、義援金は、被災した都道府県が設置する「義援金配分委員会」に全額渡される。委員会には市町村や日赤なども加わって分配対象や金額を検討し、被災者に行き渡るようにする。
東日本大震災で、配分委員会を立ち上げた自治体はまだない。被災の全容が分からず、配分を決められないためだ。宮城県社会福祉課は「なるべく早く被災者の元に届けたいが、公平に渡すことも重要。把握できない被害もあり、今分かっている方々だけに渡すのは難しいことも理解してほしい」という。---
義援金は支援物資に充てるのではなく、被災者にできるだけ公平に配分するものと読み取れる。無論被災者には長期間にわたる支援が必要で、急ぐこともないのかも知れないが、それを承知で義援金を出しているのだろうか。今食べ物にも困っている人たちに、少しでも多くの支援物資を送りたいという気持ちからではないのだろうか。
集められた義援金はまとめて日赤に寄付しますという団体や街頭募金も少なくないようだ。しかしその善意が被災者に伝わるのがいつのことかわからないというのはなんともさびしい。ある組織としてこれだけ寄付しましたという体面づくりに利用されそうに見えるものすらある。
目黒区は3月14日に第一便の支援物資を区内の運送業者により友好都市である気仙沼市に運搬した。その後、花などを大田市場に輸送した気仙沼のトラックが、帰り道に何か積むものがないかと目黒区に電話があり、気仙沼市の副市長との電話で急遽3月17日に目黒区医師会から気仙沼医師会に医薬品を搬送した。更に23日、同じルートで目黒区の備蓄品の搬送が行なわれている。目黒区が募金活動をしている気仙沼市への義援金はこうした形で使われるのか、復興支援として形の残るものにするのかは知らないが、いずれにしても気仙沼市の要望にもとづく目に見える支援の方が義援金を出す気にさせるのではないか。
http://www.city.meguro.tokyo.jp/area/kyo_konogoro/20110323/index.html
東京で荷物を降ろし、空のまま被災地に返るトラックがあるとすれば、なんとももったいない。「公平に渡すことも重要」というのは行政の立場。民間は渡せるところに、マンガ本でもいらなくなった玩具でも、仕分けに手間のかからない範囲で早く渡すという考え方から支援物資を贈ることを考えたい。
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