災害と報道(11-3-13)
3月11日の午後3時前に発生した地震と津波による被害については、現時点ではその全貌はほとんど分かっていないといってもよいはず。原子力発電所のニュースが、緊急性が高く発表が逐一行われているから報道がそこに集中するのは当然としても、千葉の工場火災から北海道の沿岸まで、その被害の規模と範囲の大きく知ることができる部分は限られる。米軍の空母による支援活動や自衛隊の大規模派遣などについても、その現場には報道関係者が入ることもできまい。
通常であればトップニュースになるような被害が延々とあるわけだ。新聞だと紙面が完全に不足するし、テレビもニュースばかりやっていても時間の枠があるし、放送の映像の時期がさまざまである。
電気が無くてテレビが見えない場所でも見れるよう、テレビ放送をインターネットで配信するとか、インターネットのラジオ放送radikoが聴取エリア制限解除、グーグルが人探しのための画面を開設、ツイッターで人探し、といったことが行なわれている。災害時にはインターネットを利用せざるを得ないことが明らかになった。
特にツイッターでは、リアルタイムでの情報配信、デマの可能性の指摘、海外の報道の紹介などが実現されている。YouTubeの映像にもテレビカメラが到達していないものがある。その全体像はこれから見えてくるのだろう。
2011年3月11日はメディア史上でも重要な日となろう。
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