« 東急本店に農家の台所(11-3-10) | トップページ | 災害と報道(11-3-13) »

地震と防災訓練(11-3-12)

地震災害は現在も北日本の広い範囲で進行中であり、まだ反省している場合ではないかもしれない。また、福島原子力発電所の炉心溶融の懸念が最大の関心事となっている。見学に行ったこともあり、その安全性をアピールされたが、その何重もの安全システムも壊れてしまったようだ。

それでも東京での「避難」ということでは、ひとまず終わったといってもよいのだろう。そこで、日ごろから防災訓練をやっていて、それがどこまで役にたったのか、考えるのは早い方がよい。

東北の津波被害や原子力発電所からの避難と較べると東京の地震被害は過少評価されそうであるが、東京でもそれなりに被害は出ている。東京でも関東大震災以来の大地震であったことは事実。被害が軽微であったとしても、それをやりすごすような防災活動なら、何のための防災活動かということになりかねない。防災訓練で想定している被害がでないと防災機能が発揮されないというのもおかしい。

目黒区防災課では住区センターなどを帰宅困難者のために開放するという措置をとった。しかし日ごろの防災訓練の担い手である、消防団や町会防災部がどのような機能を果たしかのかが分からない。住区センターの開放は今日目黒区のホームページで知ったが、駒場高校の開放は猪瀬副知事、東大駒場キャンパスのコミュニケーションプラザについては、駒場生協がそれぞれツイッターで通知していた。目黒区は何をしたのだろうか。自主防災組織は何かできたのか。

東北地方の被災地でわれわれのやっているような防災訓練がどれだけ役立っているのか。被害が大きすぎず、小さすぎない、ほどよい災害を想定した訓練をしているというのが実態ではないのか。そのような災害が現実にあるのかどうかは分からない。

それはともかく、今回の事態でこんなことをしていればよかったのではないかということがある。
それは町会の防災部を中心に、防災倉庫を案内所とすることである。昨夜の東京は間違いなく非常事態であった。R246、山手通り、淡島通りを歩く人の数はこれまで見たこともないほど。公衆電話には10人以上の人が並び、道玄坂上交番には20人ほどが列をつくっていた。いわゆる帰宅困難者が現実のものになった。

そういう人たちのための道案内が場所によっては有効だろう。何よりも地域の人たちにテレビ以外の情報を伝える場とすることができる。今回の地震ではツイッターが電話より確実性が高いことが分かった。ツイッターでの情報を伝える場とすることができれば、心理的に助かることもあるだろう。

食器棚の扉が空き、ガラス食器がいくつか床に落ちて割れてガラスの破片が散乱した。恐怖で泣き出す若い女性の姿も見た。余震が続く中、一人暮らしで不安な人が安心できる場としても有効なのではないか。ガスが止まって復旧する作業に困らなかっただろうか。東京ガスの電話はつながらなかったという。防災倉庫にある備品も役立つかもしれない。

いずれにしても、今回の大規模災害で防災訓練が役に立ちました、という事例報告が具体的にされないと、地域防災活動に対する視線が更に冷たくなることを懸念する。

|
|

« 東急本店に農家の台所(11-3-10) | トップページ | 災害と報道(11-3-13) »

地域社会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 東急本店に農家の台所(11-3-10) | トップページ | 災害と報道(11-3-13) »