神泉駅が最寄駅の街(10月15日)
井の頭線の神泉駅が最寄駅というところに住む人で、神泉駅を利用する人はごく少数だろう。駅がどこにあるのか知らない人も少なくないかもしれない。渋谷駅まで歩けるし、さもなければバスが便利だ。飲食店などでも、神泉駅で降りてという案内をする店は駅前の店くらいなのではないか。
とはいえ、このエリアの不動産の販売にあたっては、まず最寄駅として神泉駅が上げられる。神泉駅への道を日常的に使っている人は少なくとも、理解困難な神泉駅への道筋が示されることになる。
松見坂交差点横の駒場1丁目に今月下旬に発売になるという物件もそのひとつ。3月末の入居予定で8階建て総戸数17戸というものだ。神泉駅徒歩6分、渋谷駅徒歩11分とある。不動産の商売では駅からの距離が重要なのだろう。
そして「渋谷を日常シーンとする暮らし」として、松涛美術館、Bunkamura、文化村通り、まではよいとしても、旧山手通りの代官山方面や公園通り、代々木公園までの写真が紹介されている。近所の紹介というより、物件のイメージづくりなのだろう。
ターゲットにもよるのだろうが、もっと別のアプローチがあってもよさそうだ。例えば、渋谷駅の近くなのに、緑の多い静かな街並みだとか。神泉駅を最寄駅とする街には神泉町はもちろん、目黒区の青葉台4丁目の全域と駒場の一部が含まれる。そのエリアは渋谷イメージを外してこそ魅力があるというのが、住民などの感覚と承知している。
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