リボンシトロンの販売店(9月16日)
清涼飲料水の種類は現在では多すぎて、種類の少なかったころと比べると、こだわりがなくなっているかも知れない。1960年代までの清涼飲料水は、三ツ矢サイダー、キリンレモン、リボンシトロンといったサイダー類をビールメーカーが生産し、酒屋で販売していた。ビール同様、どれを選ぶかについてのこだわりもあったことだろう。ちなみに、同じ炭酸飲料でもラムネは日本各地の地場企業が生産して駄菓子屋で売られてきた。各地でメーカーが異なり、メーカーのブランドが意識されることなく、ラムネとして販売されていたのだ。
現在清涼飲料水の販売は自販機によるものがスーパーやコンビニでの販売を遥かにしのぐことは、自販機による売場の多いことから想像がつく。三ツ矢サイダーは1884年に販売開始、リボンシトロンは1909年、キリンレモンは1928年と、歴史あるブランドなのだが、販売ルートの多様化と新規参入企業が活発になったことにより、清涼飲料水の中でのシェアは激減し、それら歴史あるブランドを知らない世代が多くなっている。しかしながら、60代以上の人たちであれば、それらのブランドに懐かしさを感じるはずだ。
それら3ブランドの中でも特に見ないのがリボンシトロン。サッポロに電話して、渋谷駅近くで買えるかどうか聞いたところ、渋谷にはないが目黒区ならということで紹介してもらったのが秋元商店。山手通りから駒沢通りを区役所方向に入るところにある。
店の横の自販機にはあるが、酒屋としては広い店内に入っても、置いてあるのは酒類ばかりで清涼飲料水には気づかない。たずねればあるとのことで、いくつかといわれ「持てるだけ、10本にしましょうか」とそこはテキトー。有名ブランド品が店頭から消え、それをやっとのことで見つかったのだから。
「他では売ってないくて、メーカーにどこにあるか聞いたんですよ」というと、ちょっと驚いた様子で「そうですか、うちはいつでも置いてありますから」との返事。わざわざ買いに来る人もいないのか。レアモノというと価値がつくものだろうが、アマゾンなら簡単に買えるのでレアモノとはいえないのかも知れないが、アマゾンで買うほどの動機がオンラインショッピングをする人たちにあるかはどうかはわからない。店や自販機では買えないのでレアモノとしておこう。
(9月17日)
コメントで神泉仲通りの旧山手通りに出るあたりの自販機にあるとの連絡をいただき、早速チェックしたところありました!平野屋さんにもあるかも知れません。どこで売っているかの把握は完全にできないことを改めて認識しました。
秋元商店の入り口
駒沢通りに面した自販機
買ってきたリボンシトロン
コメントで教えていただいた神泉仲通りの自販機
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コメント
たしか、神泉仲通りの旧山手通りに出るあたり、平野屋さんの並びの自販機にリボンシトロンありました。結構前なので、もう入れ替わっていたら申し訳ないですが…
投稿: hrk | 2010年9月17日 (金) 01時58分
ありがとうございました。
記事に追加しました。
こういう形での情報共有があらゆるところでできるようになるといいですね。
投稿: 管理人 | 2010年9月17日 (金) 09時33分