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2010年9月

区政と国政(9月30日)

目黒区議会は9月7日から9月30日まで平成22年度第3回定例会が開催され、渋谷区議会は9月30日から10月28日までの期間開催される。国会のことならテレビのニュースで放送されるので共通の話題として関心がもたれるのだが、区議会となると、まず直接の関係者でないとそのスケジュールは知らないだろう。
いうまでもなく、区議会議員の仕事は議会で議論することであり、あちこちの行事で挨拶することではない。地域で挨拶する議員は知っていても、その人が議会でどんな議論をしているのかを知る人はまずいない。
選挙の時には、候補者の顔を知っているか、国政レベルの議論で支持する政党かどうかで投票する人がほとんどだろうし、第一選挙に行かない人が行く人の倍以上いる程だから、それほど重要なことだいう意識が持たれていないといわざるを得ない。地方分権とか地域主権とかいっているが、そんなことどうでもいいという人の方が多いということになるのだろう。
そもそもマスメディアは区政などを扱っていては商売にならないから、国政レベルでの世論形成に熱心だ。それが自治体レベルの政治への関心を遠ざける。そのくせ話題性があれば、鹿児島県の阿久根市のことでも取り上げる。「生活が一番」ということであれば国政より区政を見た方がよいはず。マスメディア経由で国政を見るのではなく、直接区政を見て、そこから国政を見るとうことがあってもよいのではないか。野球の監督の采配を批判するような調子で、総理大臣を批判するより、身近な区政について意見を述べた方が手ごたえを感じるはず。
渋谷区は23区の中で唯一議会のインターネット中継をやっていないといわれる。それほどのニーズがないからといわれて反論ができればよいのだが。

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東邦大学大橋病院(9月29日)

正式には東邦大学医療センター大橋病院なのだが通称は東邦病院か。大橋に東邦大の病院ができたのは1964年。東京オリンピックの都市だ。246の拡幅工事が完成した年でもある。大坂橋の下を山手通りが通るようになったのもこの年だろう。今から46年も前のことになる。4年後には50周年を迎えるので、それに向けてということもあるのか、病院建て替えの話も聞く。現状では狭い廊下が外来の待合スペースとなっていて、使い勝手も悪そうだ。
学校や警察の施設が多い旧陸軍用地の高台の南側で、建物は5階と6階で高層ではないけれど、沿道が高層ビルで埋められる前は246からも見えたのだろう。大橋ジャンクションが大きすぎて、大橋病院の存在感は薄くなっているが、地域の中核病院として重要な役割を果たしていることに変わりはない。

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「江戸の良さを見なおす会」夜の模擬講(9月28日)

江戸の良さを見なおす会では毎月第3木曜日の午後3時から大坂上の喫茶店「ハニーズカフェ」で定例模擬講を開催しているが、昼間に時間の取れない人を対象に松涛の喫茶店「パブリック松涛」で夜の模擬講を開催した。第一回ということで、また、昼間参加されている方には特に案内しなかったこともあってか、参加者は3名と少数。
そのため模擬講は早々にして、ワインで料理を楽しむ会になってしまった。江戸ならば日本酒だろう、というのは固定観念で、異質なものを取り入れるのが江戸文化。サラダとパスタを肴にしてフランス産の紅白のワインを楽しんだのだ。江戸料理とか、江戸時代の雰囲気にこだわることなく、江戸文化の精神を現代に生かそうというのが「江戸の良さを見なおす会」だと解釈している。喫茶店でフランスワインを楽しむというのも江戸流なのだろう。
この調子で毎月第4火曜日の夜に例会にしていこうとの結論で、次回は10月26日に開催する。「パブリック松涛」を貸しきるわけではないので、ひやかしにカウンター席から眺めることもできるのでまず見学を歓迎したい。

宴の後
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本も飾られた
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こまばのまつり(9月27日)

今年は10月3日(日)に開催される「こまばのまつり」は、目黒区のホームページにあるイベントカレンダーに掲載されていないくらいだから、駒場ローカルのイベントである。何十年も松涛に住んでいても知らない人がめずらしくないほどだ。いくら近くても渋谷区だと意識の外になるのかもしれない。
しかし、「こまばのまつり」は井の頭線の踏切から淡島通りにまで達する広大な駒場野公園の全域で、地域で活動するさまざまな団体がそれぞれの活動を紹介する大規模なイベントになっている。特にケルネル田んぼで行なわれる「かかしコンクール」は名物で、この日は田んぼ中のあぜ道を歩くことができる1年で唯一の日でもある。
こまばリサイクルの会が井の頭線側、駒場バラ会が淡島通り側で活動を紹介し、公園の中央では群馬県の富士見村からの野菜が即売されたり、商店会がテントで食事を提供したりする。その他いろいろなプログラムがあるようだが、詳細は来場してのお楽しみということでよいだろう。

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松涛朝市(9月26日)

ハチ公バスの松涛美術館前バス停のすぐ前にある喫茶店クララの入り口で、毎週日曜日の朝11時から産地直送野菜の松涛朝市をやっている。なくなったら終わりというものだが、幸い今日は3時過ぎにも買い物ができた。長野県などの畑から直接運ばれてくる新鮮な野菜が売り物。ちょうど八百屋のない場所なので、ここで買える野菜だけで1週間のメニューを考えるという手もある。その日に何があるかがお楽しみ、という買い物も決まったものが置いてある店での買い物より楽しみなのではないか。献立を季節の野菜から組み立てるという生活があってもよい。いや人類はそうして食べてきたのだ。

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国勢調査の出口調査(9月25日)

現在5年に一度の国勢調査の調査票を調査員が配布している。調査員は自治体の公募に応募した人が担当するシステムのようだが、町会に依頼が来て役員が知り合いに頼んだり、自分で調査員を担当するケースが目立つ。そういう人たちから国勢調査などやめてほしいとのボヤキの声もよく聞くが、継続的にやっていると世相の変化が分かるとの話もある。選挙でいう出口調査にあたるといえないこともない。
前回5年前の国勢調査では10年前以前と較べて訪問しても留守というケースが増えたということがあった。調査票の回収に苦労したということで、今回は郵送が原則になっている。今回の印象としては、集合住宅で借り手はいるのだが、居住していないケースが多かったり、空き家かと思ったら、地方に介護に行っていて留守だとか、高齢者で理解ができるのか分からないない人が出てきたり、といったことを聞く。5年前より高齢化が進んでいることは間違いない。調査員には守秘義務があるのだろうが、そこから漏れてくる話を集めると世相の変化が読み取れるような気もする。
調査員が集まって雑談会などしたらお咎めがあるのだろうか。町会事務所でやっているかも知れないが。

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渋谷区と目黒区の境界(9月24日)

渋谷区と目黒区の境界は遠く7世紀にまで遡るようだ。武蔵国には21郡があったとの記録があり、渋谷区と目黒区の境界は豊島郡と荏原郡との境界にあたる。渋谷区は豊島郡で目黒区は荏原郡であった。その境界は渋谷川と目黒川を谷間としてその間にある尾根筋にあたる。つまり分水嶺となっていたわけで、水利権ということからも、自然な境界であったのだろう。現在の建物をなくしてこの地域をイメージするとその境界が目に浮かんでくるようだ。
現在では山手通りや旧山手通りを区界にした方が便利だろうし、駒場など246の北側は渋谷区にした方自然ということもあるかも知れない。駒場を目黒区と理解している東京都民は半分もいないのではないか。しかし住民感情としてはこれまで別の地域と思っていたところと一緒になるということはできないだろう。1960年代後半には大山町が松涛2丁目になり、上通りが道玄坂になったりするという住居表示の変更があったが、現在ではそうしたことに対する抵抗は強いのではなかろうか。
渋谷区と目黒区の境界で特にわかりにくいのが、松涛2丁目と駒場3丁目の境界だ。東大の敷地だったところが駒場で、その外側が渋谷区であったと推測できる。徳川時代から幕府の御用地であったのは目黒区側で、渋谷区側はそうではなかったと見られるからだ。幕府の御用地が駒場農学校となり、東大農学部となったわけだ。
1945年5月の空襲でこのあたり一帯が焼け野原になった後に家屋が建てられ、区界が住宅の中にあるような状態になった。このブログへのコメントで道路の中に電柱があることを教えていただいたが、見慣れた場所なのに意識をしていなかった。確かにおかしい。恐らくもともと電柱があったところの道路を拡張し、電柱を移設する場所がなかったことによるのではないかと推測する。土地の歴史には興味深いものがある。

松涛から駒場方向
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駒場から松涛方向
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右が松涛、左が駒場、突き当たりは東大
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右が駒場、左が松涛
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渋谷の商店会活動(9月23日)

商店会は街の観光振興の主役といってもよいだろう。渋谷という国際的な観光地ともいえるところには、区商連中央ブロックに所属する12商店会があり、それぞれで活動をしているが、金王八幡宮の例大祭が唯一の共同事業ということでよいのかと気になる。
その他に道玄坂・文化村通りの交通を止めて行なうイベントとして「渋谷・鹿児島おはらまつり」というものがあるが、これは「NPO渋谷・鹿児島文化等交流促進協議会」による渋谷を舞台として鹿児島をアピールする活動だ。目黒のさんま祭りも、気仙沼市をアピールすることから始まったようだし、渋谷センター街のねぶたも青森市との交流なのだろう。東京は地域独自で大きなことをするところは限られているのかも知れない。
一方、渋谷区はトルコのイスタンブール市ウスキュダル区と友好都市になっている。しかし渋谷区の議員・職員の訪問・交流以上に目立った活動は知らない。道玄坂でとまではいかなくとも、多くの人が集まる渋谷駅周辺の適当な場所でトルコ祭りができないものか。ベリーダンスなどアピールできるものも多そうだし。目下紛争中の宮下公園など将来はその候補地にもなりそうだ。

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氷川台の坂道(9月22日)

246と氷川神社のある氷川台との高低差にはなかなか厳しいものがあることに今更ながら気がついた。たまたま大橋病院に毎日通ったからなのだが、駒場から大橋に行くには、駒場の谷間から氷川台に登り、またそこから降りなくてはならない。帰りはその逆だ。自転車も坂がきついから使いづらく、駒場から大橋に買い物にでかけるのは確かに大変なことだ。そのため、東大前商店街で日常の買い物ができることを望む声もあるのだが、実現性はない。かつてはそれなりに店があったのだが、多くの商店が閉店してしまった。駒場の周囲が買い物をすることのない学校が囲んでいるから物販の店は成り立ちにくいということもあるのだろう。そのため、淡島通りからバスに乗るか、坂道を歩くかしかないので、高齢者には厳しいともいわれている。宅配サービスが盛んになるのだろうか。

246から駒場への入り口
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第3機動隊から大橋方面を見下ろす
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氷川台への階段
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ツイッター目黒支部(9月21日)

「ツイッター目黒支部」というアカウントがある。http://twitter.com/meguroshibu
目黒区のアカウントかそうでないのかは分からない。WEBは目黒区公式ホームページになっているから、目黒区がやっている可能性はある。しかし目黒区とはいっていないので目黒区役所とは無関係かもしれない。本物であっても公式ではないとするかも知れない。確かめればよいことかも知れないが、どちらでもよいような気がする。本物であれば税金でやっていることになるし、ニセモノならボランティアだ。いずれにしてもその機能に変わりはない。
その点、渋谷WESTは渋谷区と目黒区にまたがるので、行政と関係のないことは明らかだろう。行政から独立しているのであれば、行政区分からも自由であった方がよい。目黒駅前の権之助坂商店街振興組合は目黒区と品川区にまたがるし、駒場4丁目と上原3丁目はコスモス通りで渋谷区と目黒区に分断される。区界とは無関係に近所づきあいはあるのだ。
現在、行政機関が区報や記者クラブを通じて情報を流すという仕組みが見なおされるべき時期にきている。それを教えてくれるのがツイッターなのだが、ツイッターを知らない人の理解を得ることは残念ながら難しいようだ。

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駒場からの遠景(9月20日)

高校の文化祭は高校生の活動を見に行くところで、校舎からの景色を眺めるのは本来の趣旨には反するのだろうけれど、駒場高校や国際高校の校舎の最上階からの眺めには一見の価値があるかも知れない。眺望というもの、毎日見ていると別にどうというものではないのだが、はじめて見る時には、感心したりするものだ。そもそも観光とは、きれいな写真を見てその地に行く気になり、それを現地で確認して満足する、ということでもありそうだ。渋谷駅前のスクランブル交差点も世界的な観光スポットのようで、写真撮影をする外国人観光客が多いのだが、近隣の住民には何の価値もない。
だから国際高校から見た六本木や新宿の高層ビルなどどうというものではないのだが、緑の木立の向こうに見える高層ビルはそれなりに絵になっているのではないか。なにしろ年に1度しか見る機会がないのだから。

渋谷・六本木方面で右端はセルリアンタワー
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新宿方面で右端はドコモタワー
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松涛の金王八幡宮例大祭(9月19日)

今日は金王八幡宮例大祭で、渋谷109から渋谷14町会の神輿が道玄坂を登っていった。神輿の数が多いので壮観だし、元気な掛け声も気持ちを高揚させるものがある。しかし松涛町会の場合は威勢のよい神輿は出さず、独自のスタイルでの参加となる。松涛公園のテントの中に神棚を設け、金王八幡宮の宮司さんをお招きして神事を行なうのだが、御所車を平安調の衣装を着た人たちが引き、太鼓の音だけで、声もなく歩く行列の最後尾に人力車に乗った宮司さんがついて松涛公園内の仮設神殿に入るのだ。行列は松涛公園前に10分ほど滞在した後、見物人もない高級住宅地松涛を練り歩く。松涛公園内は焼きそば、綿アメ、ポップコーンなどを買う人たちが行列を作り、金魚すくいもあって子どもたちで一杯だった。
掛け声が活発な道玄坂の神輿とは違い、なんとも雅な光景で、これも個性的でよいのだろうが、松涛という土地柄がそうさせるのか。どこにでもあるお祭りの寄付の掲示も、松涛町会は全国的に知られている名前が何人も見つかるのも特徴の一つといえよう。

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写真の右端が宮司さん
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道玄坂の神輿
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『こまばアゴラ劇場』の注目公演(9月18日)

東大前商店街にある『こまばアゴラ劇場』はここを通る人でなければ、その存在を知るのは演劇関係の人たちだけかもしれない。観劇は人類の歴史の中で恐らく最も重要な娯楽であったのが、ある時期からスポーツ観戦にその座を奪われるようになったといってよいのか。歌舞伎などの古典ではない、新作の演劇に対する一般の関心は極めて限定的といってもよいのだろう。だから『こまばアゴラ劇場」に対する関心も、残念ながら近隣の人たちには乏しいということになる。

劇作家の平田オリザ氏が支配人を務める『こまばアゴラ劇場』は、劇団『青年団』の本拠地であるばかりではなく、日本全国の劇団のほか海外の劇団との相互交流をはかる現代演劇の発信地となっている。『青年団』の特徴はそのホームページで以下のように説明されている。
「人間は日々の生活のなかで、大恋愛や殺人事件ばかりを繰り返しているわけではありません。人生の大半は、これまでの演劇が好んでとりあげてきた大事件とはまったく無縁な、静かで淡々とした時間によって占められています。平田オリザはそのような静かな時間を好んで演劇の題材にとりあげます。人間が存在することは、本来が驚きに満ちたことであり、その存在自体が劇的です。人間の生活はそれ自体が本来、楽しく、優美で、滑稽で、間抜けで、複雑で豊かな様相を内包しています。私たちは、その複雑な要素を抽象化しながら舞台上に再構成し、その静かな生の時間を、直接的に舞台にのせようとする試みをつづけています。他の同世代の劇団と際だって異なる青年団の特徴は、その実践過程と演劇理論を、『現代口語演劇のために』『都市に祝祭はいらない』『演劇入門』『芸術立国論』などの著作やワークショップを通じて、常に社会に開き、問いかけ続けてきた点にあります。平田オリザと青年団は、こうした実践的で新しい演劇理論にもとづいて、これまでになかった演劇様式を、一歩一歩着実につくりあげてきました。 」

現在上演中の演目は9月16日から10月6日までの火野葦平の戦前のベストセラー小説『麦と兵隊』をモチーフに、自衛隊のイラク派兵に着想を得て書き下ろした砂漠の中で行軍を続ける人々を描く不条理劇で、2005年の初演の再演となる『砂と兵隊』。10月5日と6日は、2009年春にフランス・ジュヌビリエ国立演劇センター制作により上演された、フランス語版『Sables & Soldats』との2本立ての上演で、このフランス語版には8人のフランス人俳優が出演する。『こまばアゴラ劇場』では今年最も注目されている公演のはずだ。

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高校の文化祭(9月17日)

明日から日曜日にかけては祭りが集中する。渋谷金王八幡宮の例大祭と目黒のSUNまつりの他、国際高校(桜陽祭)、駒場高校(都駒祭)、日本工業高校付属高校(日駒祭)、都立芸術高校の文化祭が一斉に行われるのだ。相互に訪問するために同じ日にしているのかどうかはわからないが、全校を回るのは大変だ。それでも家でテレビを見ているよりは高校の文化祭をのぞいた方が時代の感じがつかめるはず。特に都立芸術高校は来年の夏に新校舎が新宿区にできるので、今年が最後の文化祭になるかもしれない。
時代の担う高校生がどんなことを考えているのかまではわからないにせよ、少なくともどんな格好をしているのかを眺める機会にはなりそうだ。

駒場高校のポスター
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国際高校の垂れ幕
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リボンシトロンの販売店(9月16日)

清涼飲料水の種類は現在では多すぎて、種類の少なかったころと比べると、こだわりがなくなっているかも知れない。1960年代までの清涼飲料水は、三ツ矢サイダー、キリンレモン、リボンシトロンといったサイダー類をビールメーカーが生産し、酒屋で販売していた。ビール同様、どれを選ぶかについてのこだわりもあったことだろう。ちなみに、同じ炭酸飲料でもラムネは日本各地の地場企業が生産して駄菓子屋で売られてきた。各地でメーカーが異なり、メーカーのブランドが意識されることなく、ラムネとして販売されていたのだ。
現在清涼飲料水の販売は自販機によるものがスーパーやコンビニでの販売を遥かにしのぐことは、自販機による売場の多いことから想像がつく。三ツ矢サイダーは1884年に販売開始、リボンシトロンは1909年、キリンレモンは1928年と、歴史あるブランドなのだが、販売ルートの多様化と新規参入企業が活発になったことにより、清涼飲料水の中でのシェアは激減し、それら歴史あるブランドを知らない世代が多くなっている。しかしながら、60代以上の人たちであれば、それらのブランドに懐かしさを感じるはずだ。
それら3ブランドの中でも特に見ないのがリボンシトロン。サッポロに電話して、渋谷駅近くで買えるかどうか聞いたところ、渋谷にはないが目黒区ならということで紹介してもらったのが秋元商店。山手通りから駒沢通りを区役所方向に入るところにある。
店の横の自販機にはあるが、酒屋としては広い店内に入っても、置いてあるのは酒類ばかりで清涼飲料水には気づかない。たずねればあるとのことで、いくつかといわれ「持てるだけ、10本にしましょうか」とそこはテキトー。有名ブランド品が店頭から消え、それをやっとのことで見つかったのだから。
「他では売ってないくて、メーカーにどこにあるか聞いたんですよ」というと、ちょっと驚いた様子で「そうですか、うちはいつでも置いてありますから」との返事。わざわざ買いに来る人もいないのか。レアモノというと価値がつくものだろうが、アマゾンなら簡単に買えるのでレアモノとはいえないのかも知れないが、アマゾンで買うほどの動機がオンラインショッピングをする人たちにあるかはどうかはわからない。店や自販機では買えないのでレアモノとしておこう。

(9月17日)
コメントで神泉仲通りの旧山手通りに出るあたりの自販機にあるとの連絡をいただき、早速チェックしたところありました!平野屋さんにもあるかも知れません。どこで売っているかの把握は完全にできないことを改めて認識しました。

秋元商店の入り口
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駒沢通りに面した自販機
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買ってきたリボンシトロン
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コメントで教えていただいた神泉仲通りの自販機
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開店して1年のドン・キホーテ(9月15日)

山手通り沿いの中目黒と大橋の中間で、やや大橋寄りの場所にあるドン・キホーテ・中目黒本店が開店したのは昨年の9月。ちょうど1周年ということになる。渋谷店などのような迷路を特徴にしているような店作りではなく、1階を見る限りは食品スーパーのようで、ドンキのバラエティストア、ディスカウントストアといったイメージとはやや違う日常の買い物の場として利用されていそうだ。しかも駐車場の入り口が山手通りに面しているから、車の利用にも便利だ。精肉と鮮魚は扱っていないが、それだけに調理する手間をはぶいた献立で済ますことを考える向きもあるのだろう。
特に感心するのは泡盛やリキュール類と清涼飲料水の品揃え。サイダーやラムネなど、ローカルブランドの品種もいろいろあって見ていて楽しい。
開店時からレイアウトの変更があったが、商品の品揃えは更に充実してきているようだ。特に、輸入品にドンキならではというものが見つかる。世界の味を訪ねてみるのもよさそうだ。
店の前の歩道から見えるショーウインドウのような南西諸島のトロピカルフィッシュは地域サービスなのかもしれない。

山手通りの反対側が水槽に写っている
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社宅の取り壊し(9月14日)

今月から11月にかけて、朝日マンションと日本工業大学付属中・高校の間にある東京電力の社宅3棟が取り壊される。ここで育った子どもたちには故郷だったかもしれない。
それほど広い敷地ではないが、それでも建て替えれば現在の12軒よりは多くの戸数が入居するようになるはずだ。ベランダを南向きにして何棟も並べるという集合住宅の典型的なパターンは消滅するのだろう。
南側には三井金属の社宅の跡地に平成9年にできた朝日マンションがある。淡島通りに面しているので10階建てだが、現在は絶対高度規制が17メートルになっているし、容積率もあるから、この跡地に建つのは5階より低い建物になるかもしれない。すぐ近くにも南向きに何棟も並ぶ政策投資銀行や公務員宿舎もあるのだが、それらもそう遠くない先に建て替えになっておかしくない。こまばエミナースの解体工事も進んでいる。いつのまにか街の様子は変わってゆき、1日たりとも同じ景色ということはない。地域の住民も同様に変化のあるところでの地域コミュニティはむずかしい。

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ビジネス街を指向する渋谷(9月13日)

渋谷の歴史は1945年5月の山手空襲によって一面の焼け野原になったときからということでよいのだろう。1946年から1964年までの18年間は焼け跡からの復興と、道路の拡張や路面電車から自動車交通への転換が始まった時代である。今ではその痕跡を見つけることが難しいものの街の基層はこの時代にできた。この時代を記憶している人はまだ健在だが、知らない人の方が多い。東急沿線の買い物の街だった時代だ。
1965年から1989年までの24年間は東急本店や公園通りの西武やパルコができたりして、大型商業施設で繁栄の時代といってよい。東京圏の若い人たちのショッピングの街であったが、これも遠い過去となっている。
1990年から2010年までの20年間が現在もたれているイメージでもある若者の街。全国から集まるようだ。大人が敬遠する街との印象もある。しかし、それがいつまでも続くわけでもないことは過去を思えば見えてくる。
2011年からは既に109付近で圧倒的に目立つ観光客と共に、現在工事中の大型オフィスビルの完成により、ビジネス関係者の比率が増えるようになってくるのではないか。2012年に竣工する34階建てのヒカリエのオフィスが18フロアー、南平台のビルは22階建てだが3階から20フロアーがオフィスで、数百人規模の人を集めるイベントホールが1階と、地下1階に2箇所できるようだ。ヒカリエがショッピングや劇場の利用者があり、飲食街もあるのに対して、南平台はビジネス関係者だけのビルとなる。2012年以降にオフィスビルの需要がどれほどあるかは分からないにせよ、古くなったビルの立替は活発化するはずだ。マークシティから南平台にかけて、国際的なビジネス街に変容していくと考えてもよさそうだ。国際的というのは南平台には経済的力のあるマレーシアやアラブ首長国連邦の大使館があり、このあたりのビルに投資する可能性もありとしてのことだ。

姿を見せ始めた22階建ての南平台のビル
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東郷平八郎の揮毫(9月12日)

新宿駅南口から甲州街道沿いに徒歩5分、新宿御苑に向かう途中にある都立新宿高校の学園祭では、毎年同窓会の所有する東郷平八郎の揮毫が公開される。新宿高校には日本海海戦の旗艦三笠の鐘が寄贈され、その縁で揮毫が保存されることになったらしいが、何故三笠の鐘が学校に置かれたかのいきさつは不明とのことだ。
今年は11日と12日がその日なので写真を撮らせていただいた。「興国の鐘」とは日本海海戦でロシアのバルチック艦隊との遭遇に当たって発せられた「皇国ノ興廃、此ノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」との檄文からとられており、新宿高校では今でも「興国の鐘は響けり 興国の旗あがれり」でしめくくる「健児の歌」がサークルなどの活動のたびに歌われていると聞く。1922年に東京府立第六中学校として学校が創立された時は男子ばかり。1950年に新制高校となって男女共学となったが、女子の比率は25%で男子の多い学校であった。しかし、1980年代からは女子の比率が高まり、現在は女子生徒の方が多いそうだ。それでも男子校時代からの伝統である館山の4日にわたる臨海教室で1.5キロの遠泳が行われ、そのため全員に水泳の練習をさせている。
戦艦三笠の鐘は戦争中の混乱でなくなり、校庭にあった鐘楼も2代目の渋谷区側の敷地に作られた校舎に移った1969年ごろには取り壊されたのだろうから、もう40年以上も昔になくなっている。保護者の世代でも歴史上の世界だ。それでも、物語としての「興国の鐘」が100年以上の歳月を超えて、歌の中で高校生の世代に伝えられていくことになる。
NHKの3年にわたるスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第2部が12月に放送されるが、今年は12月26日の旅順港閉塞作戦まで。クライマックスの日本海海戦は当然のことながら来年にもちこされる。
新宿駅から近く、副都心線の新宿3丁目からだと更に近いという交通の便の良さからか、北区や練馬区の西武線、東上線沿線の生徒が増えている。2年後には東横線からも直通になるから一層人気校になるのだろう。「坂の上の雲」を見て秋山真之の乗る戦艦三笠の「興国の鐘」に憧れ、新宿高校を受験する生徒があってもよさそうだ。

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日本書紀にある神勅の一つとか
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40年前まであった鐘楼
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鐘楼のあったあたりは現在バラ花壇に
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学校の正面
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日本一にぎやかな通学路
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地域の小中学校(9月11日)

地域社会の拠点はどこでも公立の小中学校にあるといってよい。渋谷WESTでは目黒区側は駒場小学校、菅刈小学校、目黒一中が一つのセットで、渋谷区側は神南小学校、松涛中学ということになる。両者の交流は区が違うので全くない。それどころか、同じ区内でも区立の学校に行かない子どもも少なくないようで、そういう場合は地域での子どもの付き合いも生まれない。区立の小中学校に通っていても、この地域に住み続ける子どもの方が少数派のようにも見受けられる。それでも駒場小学校の卒業生で駒場に住み続けている人は少なくないのだが、神南小学校は平成9年に渋谷・大向・大和田の小学校が統合されてできたという13年の歴史しかない学校だ。母校を失った卒業生の心境はどのようなものか。神南小学校の児童数は1学年の平均が60名。松涛中学も1学年の生徒数が70人余りで、地元の生徒ばかりでないと聞く。
駒場小学校や菅刈小学校の卒業生も目黒一中に進学するのが少数派なのか。目黒一中の1年生は47人なのに対し、駒場小学校の6年生が53人、菅刈小学校の6年生は49人だ。ちなみに菅刈小学校の2年生だと26人という少人数。
いずれにしても、校舎はかつてその何倍もの収容スペースがあるものの、今やグランドも閑散としている。無論日本全国共通のことにちがいない。小中学校の一部を保育園にできないものかと思うのだが、前例のないことはままならないのだろうか。

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大坂橋下の道路工事(9月10日)

中央環状品川線は平成25年度完成予定となっている。平成25年度ということは2014年3月までなのだろう。本線のシールドマシンは大井から掘削をはじめていて、現在大崎あたりにいる。やがては大坂橋まで来て新宿線につながることになるが、2012年末に大橋ジャンクションの高層ビルも完成しても工事現場は残るわけだ。その次は歩道の整備ということになるのだろうから、いつまでも工事は終わらない。生まれた時から工事現場で、20歳になってもそのままという人も出てくるのだろう。こんなに長期間工事現場が続いた場所は日本でもめずらしいのではないか。
それでも2014年以降は、この近辺での超高層ビルの工事や地下の道路工事がなくなる。日本全体を見ても、地域再開発に伴う工事はともかく、何年もかかる大規模な工事は不要になっていくと見られる。景気対策は電線地中化ということにでもなるのだろうか。

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新宿線と品川線を結ぶ工事がこれから2014年まで続く
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モリバコーヒーが道玄坂上にオープン(9月9日)

牛丼の「すき家」で知られる株式会社ゼンショーが運営するコーヒーショップチェーンの「モリバコーヒー」が、道玄坂上の「すき家」の隣に9月1日オープンした。
コーヒーが180円のSサイズからあり、また朝食セット500円、フォレストサンドのドリンクセットで500円という価格ゾーンの店だ。客席数は61だそうで、このあたりでは最大級の規模となる。特に喫煙席が一番奥にあり、一般席とはガラスで遮断されているのが特徴ともいえよう。席のレイアウトが一人、二人で利用するのに便利なようにもなっている。
246が道玄坂と分かれる場所で、歩道も車道も広くなっている空間の雰囲気に早くも溶け込んでいるようだ。特に事務所が増えているわけでもないので、周囲の店の客を吸収してしまうことになるのかもしれない。

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店の前の広い空間
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台風で豪雨(9月8日)

連日の猛暑でしかも夕立もないという状態が続いていた。雨が降ったのがいつのことだったのかが思い出せないほどだ。気象庁のホームページに記録があるので見たところ、東京都心では8月9日に24.5ミリのまとまった雨が記録されている。その後、10日に2ミリ、12日に0.5ミリの記録があるが、それ以降は雨が降っていないし、8月はそれ以前にも雨はない。そして8月で最高気温が30度を切ったのも9日だけとなっている。最高気温は8月の1日から9日を除くと9月7日まで35度前後という猛暑が続いていたわけだ。
そんな中での台風の襲来。朝は降っていなかったが、昼頃に激しい雨。午後3時ごろまでに都心で67ミリ降ったとのことだから、かなりの激しさだ。神奈川県では水害も発生して東海道線が止まるほどだから大変なことになっているようだ。
目黒川の様子がどんなものかと午後3時半ごろ見てきたところ、山手通りの目黒橋付近では水位は上がってはいたものの、心配するほどのレベルではないのだろう。豪雨の時に目黒川を見ることがなかったので評価はできないのだが、いつもよりかなり水量の多いことは確認できる。この程度の増水は年に何度もあることなのかどうか。3時を過ぎてからは雨も降ったりやんだりということだが、目黒区には大雨(浸水害)、洪水警報が8日夜遅くまでということで出ている。1時間最大雨量50ミリということだ。恵みの雨とはいいがたい。

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東急本店内のカフェ(9月7日)

東急本店内のカフェは目立たないので、その存在に気づきにくい。売場を歩いていても、売場の地図を見ないと分からない店もある。売場からは商品が見えるようにしないといけないから、カフェは隠した方がよいということなのだろうが、その数を確認すると意外に多い。
地下にカウンターだけの店を含めて3店、3階にカフェドミニック、4階にカフェシェ・ダイゴ、5階に和風喫茶の銀座立田野、8階にトップ、屋上にヴェルデスといった具合。更に今月には7階の書店の中にもカフェができた。
http://www.tokyu-dept.co.jp/honten/cafe/index.html
東急本店で買い物をしている人たちには、これらのカフェが簡単な昼食の場にもなっているのかも知れないが、そうでないとちょっと距離感がありそうだ。

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駒場Ⅱキャンパス(9月6日)

東大の駒場キャンパス内には独立したさまざまな組織があるため、その敷地をどう呼ぶかが難しい。入り口の表示を見ると駒場Ⅰキャンパスとか駒場Ⅱリサーチキャンパスと書かれているが、地域住民はそんな名称をまず知らない。Ⅰキャンパスは単に「東大」でⅡキャンパスは「先端研」と呼んでいるようだ。Ⅱキャンパスは生産技術研究所が来るまでは先端研であり、その前は航空研であった。一度覚えた名称を切り替えるきっかけはなかなかないものだ。
8月に駒場3丁目の東大炊事門前に防災資機材格納庫を設置した。そこで駒場町会にその存在をPRすることになり、既存のものについても紹介することになった。駒場町会では、おそらくは航空研だったころから防災資機材格納庫をⅡキャンパスの敷地内にもっている。その所在地をどう表記するかが問題なのだ。厳密には不正確ともいえそうだが、わかりやすさからすると、「駒場Ⅱリサーチキャンパス正門脇」という表示より「東大先端研正門脇」の方がよさそうだ。先端研の正門であることも間違いのないことだから、東大からクレームはつけられまい。

キャンパス内にある町会の防災資機材格納庫
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先端研と書かれた正門
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Ⅱキャンパスの構成がわかる表示(東門)
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目黒のさんま祭り(9月5日)

今日は「目黒のさんま祭り」があったが、これは目黒区で開催されているものではない。報道では「東京・目黒区」の表示もあるが、主催は品川区『目黒駅前商店街振興組合青年部』で、目黒駅前といっても品川区にある商店街なのだ。そこでふるまわれる6000匹のさんまの塩焼きは宮古市からのプレゼント。さんまが高値の今年は例年の2~3倍の価値があるともいえよう。行列はこの暑い中、2時間から3時間待ちとのことだが、行列に参加すること自体が楽しみともいえそうだ。
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/200905015.html
さんま祭りは目黒区でもある。9月19日(日)に行われる目黒SUNまつりのプログラムの一環としてのさんま祭りとなるのだ。こちらのさんまは気仙沼市からのプレゼント。会場となる田道広場公園では品川区のさんま祭り同様さんまの塩焼きに行列ができる。さんま祭りは宮古市と気仙沼市のボランティアが出張してサービスをするもので、それら市民の祭りといえないこともない。いずれにしても、多くのボランティアと寄付金によって実施される。
目黒SUNまつりと同じ9月19日は、渋谷では金王八幡の例大祭で道玄坂を神輿が埋める。こちらも地域の祭りなのだが、神輿の担ぎ手は神輿会の協力が必要のようだから、外部の力を借りる点では同じことなのかもしれない。

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仙石官房長官が駒場に(9月4日)

9月11日(土)の午後2時から5時まで、『21世紀日本の針路』と題する公開シンポジウムが東大駒場キャンパス内で開催される。読売新聞社の寄附講座「世界を考える―国際ジャーナリズム」の一環で、当日は読売新聞グループ本社の内山社長、東大の濱田総長の挨拶があり、基調講演は仙石官房長官。討論参加者は日本国際問題研究所副所長 斎木尚子、政策研究大学院大学教授飯尾潤、読売新聞東京本社調査研究本部長小田尚の各氏となっていて、司会は山内昌之教授。
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/ijs/kenkyu.htm
申し込みはまだ受け付けているようだ。
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/ijs/postmail/postmail.html
仙石官房長官の発言は民主党代表選にからんで注目されるう時期でもあり、それだけに、ニコニコ動画やUstreamでの中継はないとしても、読売オンラインでの動画公開を期待したいところである。

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ハチ公バス上原・富ヶ谷ルート(9月3日)

7月1日から運行を開始したハチ公バスの上原・富ヶ谷ルートは、地下鉄半蔵門線から井の頭線に乗り換える際に利用する地下からの出口に停留所があるので分かりやすい。1時間に3本しかないが、時間さえチェックしておけば、上原と渋谷を結ぶ便利なルートである。渋谷から松涛美術館まで歩かずに行けるということや、渋谷の雑踏を通ることなく東急本店やBunkamuraを利用できるということで助かる人も多そうだ。
たまたま代々幡斎場での葬儀に出かけることになったので、山手通りの東大前バス停から乗ってみたのだが、小型バスとはいえ乗用車よりは座席の位置が高くスペースも広いので快適だ。ただ、代々木上原の駅前の道路が狭く、ハチ公バスの乗り場は駅のホームの規模からは想像し難いものでもあった。
1時間に3本というバスの利用可能時間の制約はあるものの、自動車や自転車に替わるハチ公バスの使い道を提案していくこともあってよい。
松涛、神山町、富ヶ谷、上原、大山町の住民が使えるハチ公バスの新ルートは、東急本店とそれらの地域を結ぶルートにもなる。そこで、現在の東急本店の1階から6階までの高級ブランド品を中心とする売場を2012年春に完成する渋谷ヒカリエに移し、そのスペースを上原・富ヶ谷ルートの住民を想定した21世紀型のエコロジー&エコノミークラスの生活提案のショールームにする、といった提案が東急に対して行なわれているのかもしれない。その一環として丸善&ジュンク堂書店が昨日オープンしたと見たいところなのだがどうだろう。
東急本店は道玄坂2丁目24番地で、Bunakmuraも住所は東急本店と同じになっているが、地図で見ると建物の場所は松涛1丁目30番地。東急本店の建物も松涛の先端であって渋谷ではない、と主張することもできそうだ。
当分は道路工事が続くとはいえ、栄通りも山手通りも完成すると素晴らしい通りになる。そこを走るハチ公バス上原・富ヶ谷ルートが新しい街づくりに貢献することになってほしい。

栄通りを走るハチ公バス
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車内の様子
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代々木上原駅バス停
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東急本店7階に大型書店誕生(9月2日)

東急本店の7階に丸善とジュンク堂の経営統合による1号店となる大型書籍店舗が開店した。売場面積1100坪で、蔵書数が130万冊と発表されているが、特にワンフロアーで構成しているところに特徴がある。八重洲ブックセンターとか新宿の紀伊国屋書店といった大型店舗ではいくつものフロアーがあり、関心のあるフロアーをのぞくのに対し、ここはワンフロアーですべて用が足りるから、どこに何があるかが分かるようになれば楽しめるだろう。売場と仕切りのない喫茶コーナーもあり、疲れた時には気軽に休むこともできる。極めて快適な書店といってよい。
ただ、問題は敷居の高さにある。渋谷駅から混雑した文化村通りを結構歩くし、特に1階の入り口が書店のイメージからは程遠い。さらに、7階までエレベーターで上がるにしても、待ち時間が必要だし、エスカレーターで7階はきつい。
地下で食料品を買う近隣の人たちには素晴らしいこととしても、渋谷109の向かいの地下にあるブックファーストや東急プラザ5階の紀伊国屋の客がどれだけ来るか。神保町や新宿など渋谷以外の書店からこちらに来る人が出てくるようには思えない。東大とNHKに期待するにしてもどうなのだろう。指定できる本ならアマゾンで買い、書店ではたまたま見つけた本を買う、という購買行動が一般的になってきている中、理想の書店も経営は大変なのではないかと懸念する。
1年半後に控えた渋谷駅東口のヒカリエの完成に合わせて、東急本店の1階から6階の売場スペースが大きく変わる可能性もある。その時に合わせた秘策があるのかもしれない。
営業時間は10時から21時で、渋谷WESTに素晴らしい書店ができたことは大歓迎なのだが、それだけに営業的に成功してほしいものだ。

開店を案内する垂れ幕
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広々とした売場
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エレベーターに近い正面入り口
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エスカレーターの正面入り口
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Bunkamuraからの入り口
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渋谷の祭り(9月1日)

9月18日と19日は金王神社の例大祭が行なわれる。19日(日)の午後2時に渋谷14町会の神輿が109前に集結。道玄坂~渋谷109~文化村通りを渡御し、夜まで賑わう。商店街には既に提灯が飾られている。
神輿を出す渋谷14町会は、円山町会、宇田川町会、渋谷中央街、英和町会、道玄坂上町会、渋谷二丁目町会、道玄坂町会、南平台町会、百軒店仲町会、神泉円山親栄会、神山町会、鶯谷睦会、富士見町会、渋谷三丁目町会とある。
ところが渋谷区のイベントカレンダーでは、「秋祭り 渋谷の神社の大祭は、ほとんどがこの時期に行われます。道玄坂には、たくさんのみこしが集まります」とあるだけ。渋谷区が主催か後援などでからんでいないものは行事の日程をホームページに掲載しないという基準にでもよるのか、と推測する。神社の祭礼は宗教行事なので行政は関与しないとの話を聞いたこともあるから、そんな事情もあるのかもしれない。18日(土)のセンター街でのねぶた祭りは渋谷区が後援しているのでホームページでも紹介されている。18日も金王神社の例大祭の日なのに、宇田川町会とセンター街の商店街は組織が違うとの背景もあるのか。
松涛町会は14町会には入っていないが、松涛公園で18日の1時から、19日の10時と1時からそれぞれ神輿、山車が出る。109前への集合があるのかどうかは不明だ。19日(日)の午後3時からは松涛公園で子ども大会がある。17日の宵宮からはじまる、松涛の唯一の祭りともいえよう。

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