区政と国政(9月30日)
目黒区議会は9月7日から9月30日まで平成22年度第3回定例会が開催され、渋谷区議会は9月30日から10月28日までの期間開催される。国会のことならテレビのニュースで放送されるので共通の話題として関心がもたれるのだが、区議会となると、まず直接の関係者でないとそのスケジュールは知らないだろう。
いうまでもなく、区議会議員の仕事は議会で議論することであり、あちこちの行事で挨拶することではない。地域で挨拶する議員は知っていても、その人が議会でどんな議論をしているのかを知る人はまずいない。
選挙の時には、候補者の顔を知っているか、国政レベルの議論で支持する政党かどうかで投票する人がほとんどだろうし、第一選挙に行かない人が行く人の倍以上いる程だから、それほど重要なことだいう意識が持たれていないといわざるを得ない。地方分権とか地域主権とかいっているが、そんなことどうでもいいという人の方が多いということになるのだろう。
そもそもマスメディアは区政などを扱っていては商売にならないから、国政レベルでの世論形成に熱心だ。それが自治体レベルの政治への関心を遠ざける。そのくせ話題性があれば、鹿児島県の阿久根市のことでも取り上げる。「生活が一番」ということであれば国政より区政を見た方がよいはず。マスメディア経由で国政を見るのではなく、直接区政を見て、そこから国政を見るとうことがあってもよいのではないか。野球の監督の采配を批判するような調子で、総理大臣を批判するより、身近な区政について意見を述べた方が手ごたえを感じるはず。
渋谷区は23区の中で唯一議会のインターネット中継をやっていないといわれる。それほどのニーズがないからといわれて反論ができればよいのだが。