道路面積について考えた(4月24日)
東京の道路面積比率が世界の主要都市と比べて少ないのかどうか検索してみると、比較が難しいことと、いわれているほどの差はないのではないのかとの見方もあることが分かった。
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/douro.html
世界と較べてどうかということは別にしても、自動車交通が一般化する前の50年前と比べると、道路面積が何倍にもなっているということは明らかだ。50年前には山手通りの菅刈陸橋から渋目陸橋の間は道路ではなかったし、246は現在の半分の幅で、無論その上の高速はなかった。淡島通りの道幅も狭かったし、空川や三田用水が道路になったのも50年ほど前のことなのか。また、50年前だとバス通りでない道はまず舗装されていなかった。土が露出しているか、砂利が敷いてあったりした。当然雨水を吸収し、下水ではなく地下水になった。山登りでさえ途中まで舗装道路を歩く40歳未満の人たちには想像もつかないことではなかろうか。
現在さらに道路面積を拡大する計画があり、用地買収も進められている。しかし、現在の渋滞を解消する必要性を実感していない人たちにはその意義を説明することは難しかろう。道路の利用そのものが将来増えるのかどうか、運転者の年齢別人口を考えると、高齢化により運転をする人が減り、その分自動車の通行が減ることは確実とはいえないのか。また若い人たちも運転する人が以前より減っていると聞くし、雇用が流動化が進みそうな中で、車で遊びに行く人が増えるとは考えにくい。
既存の道路の車道を減らして自転車通行路にする事例も見られる。山手通りも自転車の現在の車道部分の一部を自転車通行路にする計画だ。これから新規の道路建設の必要性があるとすれば、海外からの観光客にとって魅力的なツアーを約束するためということになるのかもしれない。
いずれにしても、コンクリートの道路より「光の道」に関心が集まることになるのだろう。
工事が止まっている明治通りのバイパス:緑がきれい!
車道の一部を自転車用に切り替えた武蔵野市から三鷹市への道路
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