西村フルーツパーラー(4月10日)
渋谷駅前の西村フルーツパーラーは、渋谷では東急百貨店と並ぶ老舗の渋谷西村の店。明治43年に小石川で創業した高級果物店が、昭和10年に現在の場所で高級果物店を開設し、翌11年にフルーツパーラーを開設したものだ。東京では、日本橋の千疋屋が明治20年に果物食堂として営業を開始したのがフルーツパーラーの始まりのようだが、その名前やメニューはどこの国からきたものなのか。今ではケーキの有名店が数多くできているが、フルーツパーラーはその先駆けといえるのかもしれない。
新宿の高野が大正15年にフルーツパーラーを設立しているのに対し、西村は渋谷に初めての地下鉄が開通する昭和13年以前、ターミナルとして機能が完成する前からのスタートだ。千疋屋や高野ほどの知名度ではないが、ある時代の姿を守る姿勢は感じられる。変わらないという営業戦略もあってよい。百軒店のライオンはその典型だ。
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