超高層ビルの時代(3月17日)
2000年から2010年までの10年間は、東京の歴史の中で、数多くの超高層ビルが竣工した時代として記憶されることになるのだろうか。超高層ビルのデータベースによるランキングによると、昨年末までに竣工した東京23区内の100メートル以上の超高層ビルは382棟あり、内2000年代に竣工した数が233棟で60%強、90年代が30%、それ以前のものが10%といった比率になる。
http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/tokyo/to-23.htm
地理的には港区、千代田区、新宿区、中央区、江東区、品川区で84%を占めていて、この20年の間に東京は超高層ビルがあちこちに聳える街に変貌した。街の景観が少しずつ変わっているため、あまり気がつかないようでも、この10年の間の変化は少なくない。
これからも超高層ビルをこれまでのペースで建設しないと経済活動が成り立たないだろうし、技術も進歩しているだろうから、住宅地での高度規制はされても、まだまだ建設されることになるのだろう。それでも過去10年に匹敵する数ができるとすると、1年に平均23棟以上ということになり、それほど資金が続くのかという心配もする。
都心部の超高層マンションに対して、旧山手通りの代官山寄り方面は3階建て程度の建物に規制される。ランドマークのようでもあった写真の鉄塔も撤去され、その後は2階建ての建物になる計画だ。
どのような街に住みたいかは人それぞれ。超高層ビルのある街がよいのか、低層の建物の街がよいのか。いずれにせよ、その土地に適した建物ができるようになることが望まれる。そのためには、それぞれの土地の物語を作っていくことが必要なのではないだろうか。
解体前のNTT研究所
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