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江戸時代の良かったこと(3月8日)

大河ドラマ「竜馬伝」の評判が良いようだ。竜馬をはじめ、幕末には魅力的人物が輩出している。しかし、そういう人物を育てた環境や教育についての積極的評価はあまり聞かない。当時の教育内容を現在に生かそうなどということはないのだろうか。大学受験に漢文があるが、それが江戸時代の教育内容を反映しているかどうかは疑問だ。
明治維新で政府は徳川時代の文化を否定した。西洋文化を取り入れ、近代国家にすることを目指した。無論さまざまな意見の対立はあったのだろうが、否定されてしまった伝統が多いようだ。教育でも西洋から多くの外国人教師が招聘され、駒場農学校は日本の農業の近代化のための人材を外国人教師の指導のもとに育成した。ミッションスクールというキリスト教系の学校が特に女子教育で盛んになり、そこで教育を受けた女性たちが母親となって、昭和の人材を育てていった。そうして明治、大正、昭和と日本は近代化に成功して経済大国と呼ばれるようになったのだが、江戸時代の教育を受けた人材のようにスケールの大きな人材が輩出しているといえるかどうか。
明治になって江戸町人たちは、江戸が官軍に占領されたとき、「2世紀半以上の安穏と繁盛を保証してくださった公方さま(将軍)に申し訳ない」と町を人工の廃墟とし、感謝と遺憾の意を示したとのこと。官軍は解放軍ではなく占領軍だったのだろう。
江戸の神様といえば神田明神。祭神は大国主命、少彦名命と平将門命だ。730年に出雲氏族で大己貴命の子孫・真神田臣(まかんだおみ)により武蔵国豊島郡芝崎村(現在の東京都千代田区大手町・将門塚周辺)に創建された。平将門命は処刑された平将門の怨霊を鎮めるために1309年から祭られている。
明治維新により、平将門命は逆臣とされ、明治7年に遷座させられて、代わりに少彦名命が祭られたといわれる。大国主命と同じ出雲の神様だ。その後、平将門命は昭和59年にようやく戻ってくるというのが神田明神の歴史である。出雲の神様も平将門も、大和朝廷からすると微妙な存在なのだろう。
「明治政権はおろかなことをしたものよ。江戸しぐさを含めて、すべて江戸のことは旧来のろう習と決めつけ、破り捨ててしまったことさ。あのお陰で300年近くもかけて築き上げた江戸の良さは、一夜にしてオジャンさ!」かつて、長老がこんなことをいっていたそうだ。
竜馬が夢見たのが、現実となった明治政府だったのかどうかは分からない。しかし、竜馬を育てた徳川時代の家庭や社会は、決して否定されるばかりのものではなかったはずだ。
「江戸の良さを見なおす会」ではそんなことを勉強している。

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