渋谷マークシティ周辺(3月16日)
渋谷マークシティは2000年4月7日にオープンした。1907年から1969年までの間、玉川電車の専用路で、その後路線バスの専用路として使われた東急の土地と、地下鉄の車庫、井の頭線駅を再開発したものだ。そのため、ビルの中には井の頭線の渋谷駅と地下鉄の車庫があり、その上を東側はホテル、西側はオフィスとして利用している。東と西の屋上には長距離バスのターミナルもある。そんな様々な機能を持つビルであることなど知らずに、渋谷駅から道玄坂上に出る通路として利用する人がほとんどだろう。駅に直結しているし、道玄坂のかなり急な坂道を歩くよりはるかに快適だから。
一方でマークシティはそれ自体が街になっていて、外部とのつながりが乏しい。路面に接する店のない所がほとんどで、出入口も限られる。マークシティができる前も線路があった場所だからそれまでも同様ではあったのだが、道玄坂の人の流れを取り込んでしまったことによる影響はどうなのだろう。マークシティ内のテナントは「オトナ発信地」の名に恥じないだけに、その外の店とは違った雰囲気にもなっている。
マークシティと道玄坂の間の空間には新大宗ビルが複雑な形で配置されているが、駐車場が真ん中にあったりして、人の出入は限られる。出入口も道玄坂に面した1箇所だけで、マークシティの井の頭線の駅に近いところは、渋谷警察署車輌保管場所にも使われたりしている状態だ。この一帯は巨大な空間地帯といってもよいのかも知れない。いずれ再開発されるにしても、渋谷駅周辺の後ということになりそうだし、これから10年は現状が続くのだろうか。
道玄坂から新大宗ビルごしに見たマークシティ
道玄坂とマークシティの間からの新大宗ビル
道玄坂上から見た新大宗ビル
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