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歳末の渋谷(12月23日)

歳末の休日、渋谷の様子を見に行ってきた。渋谷は駅前のスクランブル交差点を起点として、109で分岐する道玄坂と文化村通り、Qフロントから入るセンター街一帯、丸井シティ前からの公園通りの3箇所が遠方から来る人たちの周遊エリアだ。それ以外の渋谷駅周辺は、通勤・通学する人たちのほか、バスや自転車で渋谷に来る近隣の人たちの日常生活の場として性格を異にする。だから、渋谷といっても人によってイメージする場所が違うので、話がかみあわなくなることも少なくない。
渋谷で街の景観という意味で最も魅力的なのは公園通りだろう。渋谷区民には渋谷区役所への道ということの他はいかにも観光地ではある。その中心にある渋谷区の勤労福祉会館は区民のための施設として異色を放つがそんなことに来街者は気づかないはず。カーブと坂が独特の街並み景観を形成する。谷底にあたるのがセンター街で、雑然とした若者の街として知られてきた。東急ハンズやLOFT、あるいは渋谷西武に行くために通らざるを得ない人たちの評判は芳しくない。公園通りと文化村通りに挟まれた裏通りのようでもある。ひところいわれたような子どもの街ということでもなくなった。若い人たちにそんな余裕がなくなってきたのか。渋谷のシンボルのような109を挟む道玄坂と文化村通りは、歩道の幅が不足していることもあり歩きにくいが、109は10代の女性の聖地かのように、いつも混雑している。
いずれにしても、東京で生活する人たちの街というより、海外を含む遠方からの来訪者が消費するのための場所ということで、新宿、銀座、浅草と競合しているのだろう。キレイで猥雑という言葉が渋谷にはふさわしいようでもあり、世界から個性ある店が集まることを期待したい。世界の富裕層を対象とする店が銀座で、好奇心あふれる人たちを対象とするのが渋谷ということにならないか。アジアからの訪問者は話し声を聞かないと気づきにくいが既にその比率は高そうだ。渋谷はこれからますます豊かになるアジアの人たちを対象とする観光ビジネスの舞台として注目されてよい。
それで、歳末の渋谷がどうだったかということなのだけれど、人出は多いものの目立ったイベントもなく、活気あふれるというものではなかった。


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公園通りの入り口

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社会福祉会館前

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センター街

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道玄坂と文化村通り入り口

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道玄坂109前から渋谷駅方向

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