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第1回ウェブ学会シンポジウム(12月7日)

ウェブが誕生して15年、これまでウェブ関係のシンポジウムというと技術やデザインに関する、どちらかというと製作現場に近いところで、企業を対象とする内容のものだった。しかし、今日開催された第1回のウェブ学会シンポジウムは学術的な立場からといえるのだろう。主催はウェブ学会準備委員会で、誕生はこれからでも学会だからということでか会場は東大の本郷キャンパスにある安田講堂。15年にしてようやく学会ができるということになったわけだ。
シンポジウムの内容は全体としてウェブの社会的な意味について論ずるもので、国会議員も講師として参加し、選挙への影響などが言及された。参加者は会場に千人、ネット中継での参加が千人といったところ。質問はツイッターのみでの受付なので、会場からか会場外からなのかの区別がつかないものというのも前例を見ないのではないか。
学会と呼ばれるものは専門家が対象なので一般人にとっては縁が薄いもの。ウェブ学会の誕生はウェブの専門家集団ができたことを意味するのだろう。
とはいえウェブの利用がどこまで一般化しているのか。現時点で政治力のある50歳以上の人たちの利用は限られているし、既存メディアは利用が進むとますます広告が減るだろうから、ウェブの紹介は控え目なのが現実。さしあたり渋谷WESTというローカル情報専門のウェブサイトにもっと関心をもってもらえるにはどうすればよいかが課題だ。


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