江戸の良さを見なおす会の集まり(12月18日)
昨日「江戸の良さを見なおす会」の月例会があった。ハニーズ・カフェという喫茶店に10人ほどの会員が集まり、今回は年賀状というお題についての意見交換をするというもの。会としては35年の歴史があるため、新潟県、神奈川県、埼玉県などからも参加される方があり、幅広い習慣を現実の年賀状のやりとりについての話をしながら、江戸時代から今日までの経緯に思いをめぐらした。
江戸の良さを見直すということは日本の伝統文化そのものを考えることにもなる。日本の伝統文化は、明治の文明開化と敗戦によるGHQの指導により2度にわたって破壊されたといってもよさそうだが、江戸の良さを見直すことは日本文化を見なおすことにもなる。現在では貴族文化、武家文化、庶民文化が入り乱れていて、特に庶民文化、町人文化は担い手の数の割には文書で残されているものが少なく、学校教育の中では教えられていない。かつての浮世絵のように、正当な日本文化として認められていないようなところもある。
そんな背景から江戸の庶民を教育した寺子屋の個人別教育や江戸商法、江戸講を見直そうとして「江戸の良さを見なおす会」を設立したのが故芝三光氏。「江戸しぐさ」ということばの名付け親となっている。
現在目黒区では「地域デビュー講座」ということで、1月から3月にかけて5回にわたる江戸しぐさの講座参加者を募集している。「江戸の良さを見なおす会」とは別の「NPO法人江戸しぐさ」が担当するが、こちらは芝三光氏の江戸しぐさを普及・振興しようと活動している団体だ。
芝三光氏がなくなってから10年。「江戸の良さを見なおす会」は静かに活動している。
会のホームページには「講への参加には、なかなかこ難しいことを申し上げております。会費を頂くようなことは致しておりませんので、「試しにちょっと覗いてみようかな」という方はご遠慮頂き、真剣に学びたいという方にご参加頂きたいのです。まずはメールにて、ご自分が講で学びたいこと等をご相談くださいますようお願い申し上げます。」と書いてあるのだが、無断で覗こうと思えば毎月第3木曜日に大坂上のハニーズ・カフェに午後3時過ぎに入ればよい。カウンターで何知らぬ顔をしてコーヒーでも飲んでいれば話しが聞こえてくる。
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