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教会の似合う街(10月30日)

「まるで外国のような眺め」というのは通常ヨーロッパの街並みを理想的とイメージしていて、暗に日本の日常的な景観を見下した言い方ともいえる。ヨーロッパの街は教会を中心に景観が作られ、そこに高さや色彩の揃った家並みが続くというものが典型のようだ。
一方、日本の場合は城郭や堀が街の名所として位置づけられるところが多く、神社・仏閣があっても高層ではないので、大鳥居や五重塔でもないと街の景観にはなりにくい。また木立の中にあるために、鎮守の森となって自然の中に隠れてしまう。鶯谷町にある乗泉寺の谷口吉郎設計による立派な本堂も森の中だ。
日本でもキリスト教の教会は案外多いようで、旧山手通りには聖ドミニコカトリック渋谷教会、日本バプテスト宣教団があり、結婚式場のアーカンジェル代官山も教会のような建物だ。大坂上のナザレン目黒教会は246に面していてひと際目立つ。
このあたり、教会の似合う街並みではあるのだが、だからといって教会が街の景観を作っているわけでもない。イスラム国のマレーシア大使館やエジプト大使館も目立っているから国際的といってよいのだろう。
そんな中では、聖ドミニコ教会の向かいにある神霊教の青葉台教会が、土地の利用効率という意味ではぜいたくな上、極めて日本的な建物なので周囲とのバランスが気になる。ある意味では、それが癒しといえないこともないのだが。
ところで、大阪府の橋下知事は伊丹空港跡地を英語生活圏にする構想があるそうだ。そんな具合に、英語だけの店を出したりすることもこのエリアにはふさわしいのかもしれない。産業能率大学の代官山キャンパスでも何か工夫をしてみてはどうだろうか。


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聖ドミニコ教会

091030_2
ナザレン教会

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アーカンジェル代官山

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