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代官山と渋谷の間(8月19日)

旧山手通りは目黒区と渋谷区の境界の尾根に近いところに開かれた道だ。尾根には江戸時祭から三田用水が通っていて、それが現在の区界になったようだ。区界といっても武蔵国荏原郡と豊島郡の境界という古代からの由緒正しいものであるらしい。旧山手通りの両側は下り坂となる。目黒区側は目黒川へと下り、渋谷区側は渋谷川へ向かう。
代官山交番から中目黒に向かう目切坂の入り口にある重要文化財旧朝倉家住宅の主であった朝倉家が、この地域を30年かけ、低層の建物で、住居、店舗、オフィスの複合施設ヒルサイドテラスをつくりあげた。その結果として緑の多い魅力的な街並み景観が形成されている。
その目黒区側は目黒川までの斜面が高級住宅地としてほぼ形が出来上がっているのだが、渋谷区側は、南平台町、鉢山町、猿楽町と高級住宅地ではあるものの、大規模な再開発がはじまっていて将来の姿が見えにくい。まず来年夏には、鶯谷町の旧エバーグリーンホームズ跡地に建設中の6階建て全10棟の高級賃貸マンションが完成する。全10棟の高級賃貸マンションは周囲を塀で囲み、外からは近づけないので、有名人や警備を必要とする政府要人の住居に適している。治安の悪い国から日本に赴任した外国人には安心して住める物件として評価されるだろう。月額100万円を超える家賃でも、対象となる人がまとまれば税金での警備費用が削減できるので、閣僚になったら入居してもらうという利用法もあるかもしれない。
この大型開発は計画の段階で近隣住民との間に軋轢が相当あったことがインターネットに残された記録で分かる。隣接する乗泉寺前の「うぐいす住宅」も建て替え工事の準備中だ。


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住民説明会で配布された図面

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猿楽町の旧山手通りに面した木立の中の駐車場裏にあったNTTの社宅は取り壊され、現在更地になっている。また、その並びで、第一商業高校に隣接する木立のあるNTTの施設もこの9月から解体工事がはじまる。5年後にどんな街並みになっているのか、今は誰にもわからない。

9月から解体工事が始まるNTT施設
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NTT社宅跡地
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渋谷全般」カテゴリの記事

コメント

この辺の歴史を読むのが面白い。ありがとう。この前工事について少しここで書きました。
http://shibuya246.com/2009/05/10/constructionsites/

投稿: shibuya246 | 2009年8月22日 (土) 21時27分

shibuya246さん
リンクいただいた記事参考になりました。
ありがとうございます。
鶯谷のプロジェクトはgated community というようですね。

投稿: 管理人 | 2009年8月23日 (日) 14時39分

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