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2009年8月

国会議員もいろいろ(8月31日)

43歳の元会社員で定職のない磯谷香代子さんは、国会解散の時期からツイッターでこんなつぶやきをしていた。

7月21日
衆議院の解散の様子。 なぜ「万歳」?! ワイドショーのコメンテーターは「謎」と。夏の選挙活動は、本当にキビシイ。倒れて再起不能になる人がいても不思議ではないです。

7月30日
選挙事務所でのバイトの打診が。投票日まで朝8時~夜10時拘束で休みナシ、という実態は、今の私には難しい・・・・。
でも友人・知人が、倒れそうになりながらも駆け回っているのに、手伝わないのは申し訳ない気もするし。

8月1日
今日は某選挙関係者の事務所に行く予定。選挙の話って、どこまでしていいんだろう。

8月11日
明日からお盆の準備。なすの牛、きゅうりの馬。提灯、仏壇の掃除、御霊供膳、だんご、お墓の10基の花壺に花を挿し・・・・。去年もやったけど、細かいことは忘れました。相当、省略しちゃうことでしょう。

8月14日
のんびりモード全開のお盆。とはいえ夕方の棚行までには、もうちょっと体裁を整えたほうがいいかな・・・・。
蜂の巣(足長蜂)退治! 直径10cm以上。 夜のほうが逆襲されにくいので。でもお盆に殺生は、心が痛む。

8月16日
昨日、これぞ「晴天の霹靂」という事態が発生。人生、いろんなことがあるものです。

それから選挙期間に入ったのでつぶやきは止めたのだろう。
そして8月31日未明に東海ブロックの比例区で当選が決まった。「議員になるためにどんな努力をしたのだ。こんなことは許せない!」という人も多いだろうが、夢のある話だし、政治の素人が偶然議員になれるのもよいかも知れない。それでも、苦労して当選した議員の中にあって、国会での居心地が心配だ。「負組みの星」とでもいってがんばってほしい。
http://twitter.com/grazie4812

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目黒区総合防災訓練(8月30日)

8月30日が衆議院選挙の投票日と決まり、投票会場ともなった目黒一中で目黒区総合防災訓練が朝9時半から行われた。東京都でも世田谷区と調布市と合同で防災訓練を実施したと報道されている。
会場には消防車や起震車が来て、消防署員、消防団員が多数参加し、駒場、大橋、青葉台地区の各町会からは、ざった見たところで、200名ほどの来場があったようだ。目黒1中の生徒も授業の一環として参加して、元気に訓練を受けていた。
目黒一中での総合防災訓練に先立ち、駒場地区発災対応型訓練も行われた。駒場町会の中で半分の地域の人たちがその対象となった。街頭消火器による初期消火につづき、市民消火隊員が、駒場住区センターの防災格納庫のD級ポンプを駒場保育園園庭の防火水槽で給水し、そこからホースを延長して緑地公園内に設置された仮想火災建物に向けて放水するというもの。続いて消防団も放水を行い、狭い場所で3つのホースから出る水が弧を描く光景は、通常の校庭での放水訓練以上の現実感が伝わるものだった。
今回は発電機を起動させて投光機を点灯させる訓練もあった。夜間の震災により電気が止まると闇夜になってしまう。空も雲がかかれば真っ暗だろう。懐中電灯以上の照明がどれだけ確保できるかということも検討の対象となる。発電機の起動は簡単ではなく、体重が50キロ必要ともいっていたがどうなのだろう。こうした課題のあることだけでも多くの人が知っておく必要がある。


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おいしい野菜と果物(8月29日)

食料自給率を高めるとか、食の安全とかいったことは選挙運動でもアピールされていることなのだが、おいしい農産物を食べよう、ということはあまり聞かない。農業とは生存のための食料を生産する産業ということからなのか、食糧安全保障といった堅苦しい言葉になってしまう。おいしいものを食べさせてくれる農業をどうすれば振興できるかというような話はぜいたくなこととされるのだろうか。
農水省のホームページでは都市農業について以下のように紹介している。
「都市農業は、食料・農業・農村基本法第36条第2項では「都市及びその周辺における農業」と規定しており、消費地に近いという利点を生かした新鮮な農産物の供給といった生産面での重要な役割のみならず、身近な農業体験の場の提供や災害に備えたオープンスペースの確保、潤いや安らぎといった緑地空間の提供など、多面的な役割を果たしています 」ということで、その保護をしているのだろう。しかし都市農業ならではのおいしい野菜や果物を提供するとは書いていない。
東京近辺に住むほんの一部の人だけが享受しているのかもしれないが、農地での直売野菜はとれたてだけに格段においしい。野菜・果物は産地で食べるものと市場を通して店で買うものとでは別物といってもよいほどだ。
で、今はブドウの季節。甲州ブドウが有名だが、山梨県からも買いに来るという東京のブドウ園がある。武蔵境駅からバス通りを南へ5分ばかり歩いたところに道路に面して、駒場野公園の拡張部分ほどの広さにブドウ棚が並ぶ。こんな場所にブドウ園なんてぜいたく!という見方や「潤いや安らぎといった緑地空間の提供」をしてくれている、という見方などあるのだろう。
しかし実際はおいしいブドウの産地で、本場の山梨県や、千葉県、埼玉県からも常連のお客さんがくるとか。ブドウ棚の中にある売り場で注文すると、ブドウ棚からハサミで切ってもってきてくれるが、ブドウ狩りも体験できる。ビニールにブドウを置いて、紙袋に入れレジ袋で渡してくれた。紅伊豆という品種を選び値段は1キロ1500円。ブドウ2房にあたる。高級ブドウといってよいのだろうが、インターネットで売られている2キロで4500円(送料別)の九州産のものと比べると格段に安い。ちなみに、千疋屋の岡山産のマスカットは、立派な木箱に入って1房11、550円とホームページに出ている。
味の秘密は東京の蒸し暑さだとか。ブドウというのはワインの産地からも比較的涼しいところにできるものだが、東京の気候にあったブドウは独特の味が出るのだろう。
「今年は7月に雨が多かったから味がもう一つだけど、来年は期待できますよ」とのこと。その場で試食して、これ以上おいしいブドウなど想像できなかったのだが。


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インターネット選挙解禁!?(8月28日)

ヤフーのトップ画面や検索結果の画面に動画広告が急に増えたようだ。いよいよネット広告の比率が高くなってきたのかと期待に胸を膨らませるのだが、そこで気になるのが頻繁に出てくる自民党の広告。選挙期間中にはインターネットは使えないという常識がくつがえされている。選挙運動ではなく、通常の政治活動だから問題ないのだというのが自民党の見解とか。これまで警戒して自粛されていた選挙期間中のインターネットの利用だが、非難すべきことではなく、一線を突破したものとして歓迎してよい。
ただ、「日本を守る、責任力 自民党」という広告をクリックすると民主党では危険だという内容のものばかりで、断末魔の叫びとの評価もある。
そして公明党のウェブムービーにつながる広告にも出会った。こちらはユーモアたっぷりで政治色は薄く、党のイメージ向上には貢献しそうだ。この手法だと有名タレントを使わずに好印象を与えるコマーシャル映像を作ることができるだろう。
いすれにせよ、インターネットが政治宣伝に本格的に使われるようになってきたわけだし、インターネットが広告媒体として多くの広告主の関心を集めだしたことは間違いない。地域広告媒体としての渋谷WESTをもっと活用してもらえるようにしなくては。

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食品館 Bon Visage(8月27日)

山手通りが246との交差点に向かう道と別れるところ、菅刈陸橋の下に食品スーパーが開店した。店の名前はBon Visage(ボン・ビサージュ)としゃれている。フランス語で笑顔を意味するとか。店の面積そのものは大橋の丸正より狭いのだが、陳列の密度は高く品揃えは雑貨も含めて豊富。経営は淡島にも店のある株式会社大黒物流チェーンと知った。東京23区内をカバーする1986年に創業した大黒屋を中心とする食品スーパーだ。
http://www.daikoku-cc.co.jp/index.html
大黒屋はコンビニエンス・ディスカウントの店としているが、店名を変えて、青葉台、大橋、東山の住民をターゲットとする。しゃれた店名とロケーション、そして外観からすると高級スーパーのようにも見えるが、野菜、魚、肉から加工食品まで、高価格の食材を扱うわけではない。荒川区に本社があり、大黒屋としては板橋区、墨田区、大田区、品川区、練馬区で3店舗以上を展開している。また、港区、渋谷区、新宿区、文京区、港区、中央区では未出展。Bon Visageという名前での出店はここがはじめてで、地名は冠していないからチェーン店とは気づかない。経営は大黒屋と同じでも大黒屋のイメージは避けたいのだろう。
これまであちこちで探していた生姜せんべいを見つけたので早速買った。これも下町の味といえそう。
いずれにしても、買い物が不便だった特に青葉台の住民とっては待望の出店といえそうだ。
山手通りをもう少し中目黒方向に進んだコナミスポーツクラブのあるビルにはドンキホーテも近々オープンする。買い物に不便だった街が急に便利になった。


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商店会の振興(8月26日)

商店街はどこも営業が大変だといわれる。商店街から買い物客が離れているわけだ。だからといって、スーパーやデパートが繁盛しているわけでもない。どこも売り上げ減で経営が苦しいことは知られている。コンビニですら今年の7月には過去最悪の対前年比5%減という数字になった。
個人消費の伸びがないのに商店街にお客が戻ってくることを期待することはできない。しかも欲しいものに対する要求は高まるばかり。品揃えの多さ、産地直送、価格の安さなど、商店街が元気だったころにはそんな要求はなかったのに、今の消費者はぜいたくだ。
店に行かなくても、多くの選択肢の中から、産地直送で、価格を比較して買うことができるようになっている。消費者に都合がよくなっているけれど事業者にとっては大変。それでももはや事業者に都合のよい規制は支持されにくいだろう。
商店会というとモノを売る店が並ぶ商店街の会というイメージが一般には強い。百軒店商店会のようにほとんどが飲食店というところは例外だ。
いずれにしても日々の生活の買い物をする物販店の並ぶ商店街が復活することは考えにくい。それを振興する政策はいろいろあったようだが、その結果は問われなくてはなるまい。だから商店街が住宅街のようになってしまうとしてもやむを得ない。
唯一の可能性は特徴のある店が集積することにあるようだ。それによって遠方からの来客が見込めることにもなる。
渋谷WEST商店会はそんな特徴のある店が集まるための知恵を出し合う会だ。年に数回のイベントで人を集めるのではなく、いつも何かがある街にしていこうというもの。そんな街のイメージをまず渋谷WESTのホームページの中で描いてみる。

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東京「進化」論(8月25日)

渋谷のブックファーストで、たまたま増田悦佐著『東京「進化」論』という朝日新書を見つけた。東京のさまざまな街を紹介し、その将来を展望するという内容。著者は金融機関での不動産担当アナリストというキャリアの持ち主で、各地の不動産価値を調査することを専門にしてきた人だ。
この本には渋谷、新宿、吉祥寺、立川、中野、上野、新橋、蒲田などの将来に向けた情報が満載。上野駅の地上ホームがなくなってしまうとか、品川と田町の間に新しい駅ができそうだとか、蒲田から羽田へ電車でいけるようになるとか、現在進行中の東京の開発計画がわかる。知らないことが多くて勉強になった。
とはいえ、東京のそれぞれの街に関心をもち、見物にいくだけの時間と好奇心のある人は少数派だろう。六本木ヒルズですら、名前は知っていても行ったことのない人は多いし、中野ブロードウェイとなると知らなくてあたりまえのようだ。
マスメディアが「渋谷」として報道するのは地理的な渋谷の大体8分の1の地域だという指摘があるのはもっともだ。「渋谷進化論」にすらとても手が届かないから、渋谷WESTをうろうろしているわけだけれど、そのエリアでも地元の人の知らないことが多し、関心の種はここだけでもつきない。
『東京「進化」論』では全東京を対象としてそのエッセンスをまとめたものなのだが、その取材内容の広範さと分析の鋭さに感心すると同時に、東京全体を把握することがいかに大変なことなのかも改めて感じさせる。だからということではないとしても、東京全体をまんべんなく見ているものではなく、銀座、浅草、日本橋、神楽坂といった人気スポットにも触れていない。
無論そんなことを求める必要はなく「地味街」にこれからの可能性を見る本書は、東京全体の動向を知る一般読者向けで中身の濃い良書だ。
ちなみに、本書にあるおすすめ「東京街自慢ブログ」の一覧表は参考になる。渋谷では「おのアメさん探訪記」が選ばれていて、当ブログは残念ながら選外となっている。



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期日前投票(8月24日)

選挙は期日前に投票をすませた方が、気が楽になるのではないか。期日前だと投票所の数が少ないから地理的に遠くなる場合が多いとはいえ、期日前投票の場所の方が近い場合もある。このあたりだと目黒区の場合は大橋図書館なので、菅刈小学校や駒場小学校に行くのと変わらない人も少なくないはず。一方、渋谷区だと期日前だと渋谷区役所になるから投票日の松涛中学よりは遠くなる。
投票日まで迷うのであれば仕方ないけれど、そうでなければさっさと済ましてしまった方がよさそう。投票所に入る前に住所氏名を書くという手間はかかるが、それくらいはどうというほどではない。投票日に雨が降ることだってあるし。

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H&M渋谷店の開店は9月19日(8月23日)

渋谷経済新聞によると、文化村通り東急本店前のブックファースト跡地にできた地下2階地上9階のビルの1階から4階がH&Mの売り場になり9月19日に開店する。H&Mはスウエーデンに本社を置き、世界34カ国で1800店舗を展開する衣料のチェーン店。昨年9月に銀座で日本の1号店、11月には原宿に2号店を出店した。銀座での開店の時には、その10日後でも100メートルの行列ができるほどだったから、日本での旗艦店として、より規模の大きい渋谷店の開店がどれほどの話題になるのかが注目される。
地下は駐車場のようだが、地上5階から9階までの5フロアを全部を移転してくるH&Mジャパン本社とショールームで埋めるのか、一部に飲食などのテナントが入るのか、ちょっと気になるところだ。

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ドヴェde夏祭り(8月22日)

22日、23日は大橋氷川神社のお祭りだ。そして28日(金)は松見坂交差点のイタリアンフレンチレストラン(だそうです)ドーヴェチェラフォンテが「ドヴェde夏祭り」というイベントを開催する。午後5時から9時半まで。フリーフードと1ドリンクでの料金が前売りで大人3000円。小学生だと1200円という設定で、こども連れを想定しているようだ。わなげ、ヨーヨー釣り、駄菓子屋さん、スーパーボールすくい、かき氷といった縁日コーナーも用意している。
レストランでの夏祭りは、こまばエミナースでは恒例だったのだが、今年で最後といわれているので、松見坂下に客を呼び込もうとする作戦か。イベントをやれば、多くの人に店を知ってもらえるチャンスにもなる。結婚式の会場としてよく使われるレストランなのだが、もっと知られてよさそうだ。

http://www.teatron.co.jp/dove/ristorante/summer_fes2009.html

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生涯歌組の部屋(8月21日)

松見坂下の渋谷行きのバス停前にあるインテリア雑貨のお店の地下はSTUDIO SIURANA。プライベート・スタジオだそうで隠れ家のような空間だ。そこで歌のレッスンが行われている。先生はポップス界で活躍し作詞もする歌手の藤原美穂さん。生涯歌を楽しんでいこうという人たちのために開かれているもので、生徒さんは6歳から高齢の方まで幅広い年齢層に広がる。女性歌手が先生だからといって女性専科というわけではない。靴を脱いでからドアを開けて入りスタジオというより誰かの部屋という雰囲気。だから生徒さんたちはリラックスできるという。発声のレッスンはフィットネスから始まり、それが大事だとのこと。
このスペースが9月11、12、13日にはセプテンバーコンサートの会場の一つともなる。セプテンバーコンサートは2002年9月11日にニューヨークでその1年前の同時多発テロをきっかけに、人々が「平和」への思いを音楽に託して始まったもの。今年は日本全国67の会場で開催され、東京では神代植物公園、小金井公園などに多くの人が集まる。その会場の一つとしてSTUDIO SIURANAも使われることになった。今年が初めての試みだそうだ。
9月11日から13日にかけ、午後3時からチャリティー・バザールがあり、11日(金)は午後7時半、12日(土)午後5時、13日(日)午後6時からと日替わりで12名のアーティストが参加する。
テレビでのプロモーションを離れた世界で数多くのアーティストたちが活動している。放送ではない生の音楽に接し、作られたイメージに趣向をあわせるのではなく、自分自身で音楽活動に参加していく小さな秘密のスペースがこの生涯歌組の部屋だといえそうだ。
http://tatata.net/miho/pc/my/myfavoritethings.html


秘密の入り口
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リラックスして歌える部屋
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8月30日の総合防災訓練(8月20日)

8月30日は衆議院議員選挙という大事な日。その日の午前中に目黒区の北部地区を対象とする総合防災訓練がある。
なんで投票日に防災訓練か、との声もあるようだが、総選挙の日程より防災訓練の日程の方が大変なのだ。総選挙の日は総理大臣の専権事項ということで、諸般の事情は考慮せず一人で決められる。しかし防災訓練はそうはいかない。選挙の日程が決まった半年以上も前から、関係者との間でおそらく何度も打ち合わせを重ねた上で決定したはず。特に会場の都合がある。選挙があるからといって、日程の変更は極めて難しい。
選挙があるために影響もでている。例年やっている駒場町内でのスピーカーを使っての参加呼びかけが選挙の関係でできないそうだ。
主催者である目黒区のホームページには総合防災訓練の情報がないので区役所に電話で聞いたところ、8月25日に配布される区報での告知に合わせてホームページに掲載するとのこと。それに先立ち駒場町会では以下により案内をしている。主催者に先立っての広報活動である。
http://www.shibuya-west.com/bosai090819.pdf
夏休み最後の日曜日で小学生には宿題のネタになるので、親子で参加されるとよい。

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代官山と渋谷の間(8月19日)

旧山手通りは目黒区と渋谷区の境界の尾根に近いところに開かれた道だ。尾根には江戸時祭から三田用水が通っていて、それが現在の区界になったようだ。区界といっても武蔵国荏原郡と豊島郡の境界という古代からの由緒正しいものであるらしい。旧山手通りの両側は下り坂となる。目黒区側は目黒川へと下り、渋谷区側は渋谷川へ向かう。
代官山交番から中目黒に向かう目切坂の入り口にある重要文化財旧朝倉家住宅の主であった朝倉家が、この地域を30年かけ、低層の建物で、住居、店舗、オフィスの複合施設ヒルサイドテラスをつくりあげた。その結果として緑の多い魅力的な街並み景観が形成されている。
その目黒区側は目黒川までの斜面が高級住宅地としてほぼ形が出来上がっているのだが、渋谷区側は、南平台町、鉢山町、猿楽町と高級住宅地ではあるものの、大規模な再開発がはじまっていて将来の姿が見えにくい。まず来年夏には、鶯谷町の旧エバーグリーンホームズ跡地に建設中の6階建て全10棟の高級賃貸マンションが完成する。全10棟の高級賃貸マンションは周囲を塀で囲み、外からは近づけないので、有名人や警備を必要とする政府要人の住居に適している。治安の悪い国から日本に赴任した外国人には安心して住める物件として評価されるだろう。月額100万円を超える家賃でも、対象となる人がまとまれば税金での警備費用が削減できるので、閣僚になったら入居してもらうという利用法もあるかもしれない。
この大型開発は計画の段階で近隣住民との間に軋轢が相当あったことがインターネットに残された記録で分かる。隣接する乗泉寺前の「うぐいす住宅」も建て替え工事の準備中だ。


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住民説明会で配布された図面

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猿楽町の旧山手通りに面した木立の中の駐車場裏にあったNTTの社宅は取り壊され、現在更地になっている。また、その並びで、第一商業高校に隣接する木立のあるNTTの施設もこの9月から解体工事がはじまる。5年後にどんな街並みになっているのか、今は誰にもわからない。

9月から解体工事が始まるNTT施設
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NTT社宅跡地
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空蝉-うつせみ(8月18日)

せみしぐれの日々、空蝉や瀕死のセミの姿を近くで見ることが多い。セミの脱け殻は美しい姿とはいいがたいものの、それが古典文学で扱われると洗練されたものに感じられる。
「空蝉の 身をかへてける 木のもとに なほ人がらの なつかしきかな」(光源氏)
(セミが脱け殻を残して姿を変え、去ってしまった後の木の下で、もぬけの殻の衣を残していったあの人の気配をやはり懐かしく思っている。)
「空蝉の 羽におく露の 木がくれて しのびしのびに ぬるる袖かな」(空蝉)
(空蝉の羽に置く露のように、木陰に隠れて、人目を忍んでは、涙に濡れるわが袖よ)
源氏物語空蝉の巻の講義でこの歌を紹介する先生は、本物の空蝉の標本を見せるような無粋なことはしないだろうが、こんな昆虫の抜け殻でも女性の名前の代わりにしてしまうのは自然の中で生活する時代の故か。今その姿に光源氏が愛した女性を思い浮かべるためにはそれなりの心の準備が必要のようだ。
いずれにしても今はセミの季節。朝の散歩がてらに駒場で空蝉をさがしてみてはいかがだろう。


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アトリエ・クラマサ(8月17日)

ペンダントの修理を頼まれた。真ちゅう製の安物のトップにプラスチックの小さなビーズをテグスでつないだもの。買ってから1週間もしないで合金の部分が壊れてしまったという。修理に値しない粗悪品ともいえる。
ただ、このペンダントはバングラデシュで買った品。貧困層の経済的・社会的基盤の構築に対する貢献で2006年にノーベル平和賞を受賞した、グラミン銀行のマイクロクレジットにより作られたという。貧困層を助け、しかも収益をあげるというグラミン銀行のスキームはよく知られているが、その融資先の現場で買ってきたものだけに、いくら安物でも修理をしたいということになる。
そんなわけで、青葉台4丁目の淡島通り、山手通り、玉川通り、旧山手通りに囲まれたエリアの真ん中あたりにあるアトリエ・クラマサを訪ねてみた。「指輪の病院」という看板が以前から気になっていたので、相談に乗ってもらおうとしたものだ。
安物のペンダントにもかかわらず、主人から修理の方法について親切にいくつかの提案があり、相談の結果、リスクが少なくペンダントとして使用可能な方法でお願いすることにした。まさに病院のようであった。
このアトリエ・クラマサはジュエリー、アクセサリーのデザイン・製作をしていて、一般の人を対象にリフォーム、修理も受けている。アクセサリーのリフォームには、親から子へと伝えるなどといったニーズがあるはず。そんなサービスをしている店なので、現物を持参の上、気軽に相談してみるとよい。大坂上バス停からampmの脇の道を入り、福田屋の左側の道に沿ったところにそのアトリエはある。


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駒場の夏祭り(8月16日)

駒場では氷川神社のお祭りの前の二夜が東大前商店街の盆踊りというのが恒例の年中行事だ。今年は8月20日(木)、21日(金)が盆踊り、23日(日)には神輿が出る。盆踊りというとヤグラの上で太鼓をたたき、その周りを踊りながら回るというのが標準的なのだが、駒場の盆踊りは商店街を往復するというスタイル。各商店の軒先では、焼き鳥、綿アメ、ソーセージなどが売られ、それを目当てに大勢のこどもたちとその母親が姿を現す。菅仮小学校の子供たちもやってくるのだろうか。
東大前商店街は表通りから完全に隔離されたところにあるのが特徴で、周囲が静かなだけに、そこに大勢の人が集まることで、一層の賑わいを感じさせる。売り子はボランティア募集により、東大の学生が手伝ってくれるらしい。
22日は氷川神社で祭礼があり、23日の神輿は駒場の隅から隅まで、1日をかけて巡回することになる。氷川神社の門前が大橋ジャンクションになって、住民が減ったため、お祭りの運営も大変なようだ。そんな中、22日には民謡の披露もあるそうで、練習もしているとか。
阿波踊りやよさこいソーランなどのような派手さはないが、それだけに日本の村祭りの面影を残しているようでもある。

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もう一つの8月15日

8月15日は終戦の日というのが常識かと思うとそうでもないらしい。朝日新聞の今日の社説によると、終戦の日がいつかを正しく答えられた学生は昨年の長崎総合科学大学の調査で33.2%だったとか。半分も知らないということだ。それは問題だといえば「頭の中が昭和だね」とからかわれかねない。しかし「痛恨の歴史を語り継ぐ努力を続けなければ、戦争の記憶は確実に風化していく」(日経社説)わけだから、終戦の日の行事は続けられる。
それはともかくとして、その昔、8月15日といえば中秋の名月であった。旧暦では月齢による暦となっていたからだ。今日習った源氏物語夕顔の巻にも「八月十五日夜、隈なき月影、隙多かる板屋残りなく漏り来て、見ならひたまはぬ住まいのさまもめずらしきに、暁近くなりにけるなるべし・・・」という名文がある。「この世をばわが世とぞ思ふ望月の 欠けたることもなしと思へば」という藤原道長の歌も8月15日の観月会のものだったのだろう。「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」という芭蕉の句もある。
今はいうまでもなく太陽暦だから、年により中秋の名月の日は変わる。だから旧暦の8月15日は忘れられてしまうのだが、日本文化の歴史の中で、旧暦とはいえ、8月15日は忘れてはならない日といってよいだろう。
8月15日に戦争が終わったということが忘れられ、日本文学で中秋の名月は8月15日だったという記憶が残るとすると平和ボケということになるのだろうか。戦争より月見ということで8月15日を訴えるのもありかもしれない。
ちなみに今年の中秋の名月は10月3日なのだそうだ。

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代官山から渋谷への映像(8月14日)

先日紹介してたShibuya246という英語で渋谷近辺の情報を配信するサイトから、今日のメールマガジンで、代官山から渋谷への自転車から見た映像を送ってきた。
http://shibuya246.com/2009/08/13/tokyo-bike-rental/
東京レンタル自転車という中目黒にある会社がPR用に作っているものらしい。代官山交番のあたりから旧山手通りの目黒区側歩道を走り、西郷橋を渡ったところの横断歩道で渋谷区側の歩道に移動。そのまま神泉町交差点までいって道玄坂を下り、渋谷駅前のスクランブル交差点まで。所要時間は8分13秒で説明の表示は英語。
自転車のレンタル料はギア付きで1日900円。ギアなしだと600円となっている。中目黒の駅から歩いて7分のところにあるビルの8階に事務所がある。エレベーターで7階までいって8階までは歩くのだそうだ。午前10時から午後1時までの営業で自転車の返却は午後8時までとのこと。生活用としては近所に住んでいる人でも使い勝手が悪い。観光用にしては近くにホテルがないではないか、と思ったりもするが、そんな商売をはじめるところがえらい。
http://www.tokyorentabike.com/japanese.html

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地域のコンテンツ(8月13日)

謎の女性ブロガーChikirinさんが、その11日の日記にコンテンツとパッケージングと題してパッケージングの価値の変化とその重要性を書いている。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090811

新聞の記事やテレビの番組をコンテンツとすると、その一つ一つをパッケージングすることで新聞社やテレビ局は商売をしているというわけだ。それが時代の変化により、現在のパッケージングに魅力がなくなってきているため、原稿料などのコンテンツの価格にも影響しているというのがChikirinさんの指摘するところ。

地域社会にもいろいろなコンテンツがある。町会の行事、飲食店情報、買い物情報、行政の取り決め、議員の発言、防犯・防災などなど。
それらをパッケージングするものはこれまで全国規模のものしかなかった。国の行事、東京の飲食店、全国うまい物めぐり、国会中継、全国の犯罪や災害情報といった具合だ。
渋谷WESTはまさに地域情報のパッケージングをしていることになる。残念ながら地域の各コンテンツのネット化が進んでいないため、パッケージングがコンテンツ不足になっていることは否めない。
地方分権とか地域主権とかいわれるが、それには情報のパッケージングが全国規模から地域規模で行われるようになることが必要だ。メディアの地域化がもっと進まなくてはならない。その一歩として政治家の情報発信とそれによる選挙民との交流の促進が望まれる。Twitterの利用がてっとり早そうだ。
http://politter.com/

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大山まいり(8月12日)

大山と書くとダイセンと読む人が多い。鳥取県の国立公園の印象が強いのはポスターの露出のためからか。大山をオオヤマと読んで神奈川県のどのあたりにあるのか知っている人でも、登ったことのある人はめずらしい。高尾山の人気とは比較にならないのは、交通の便のせいかもしれない。
国道246号線、玉川通りは大山街道と呼ばれ、江戸時代の大山詣りの道、江戸っ子にとっては憧れの地とつなぐ道だった。山頂にある大山阿夫利神社は紀元前97年創建と伝えられ、この大山詣りは落語でも知られていたが、落語を聞く人が限られる今、伝説でしかないのかもしれない。その落語というのはこんな話だ。
町内の男たち全員13人で大山詣り。けんかすると坊主頭にするという約束での出発。それが帰りに気が緩み、熊さんが暴れたということで、酔って寝ている間にみんなでよってたかって坊主にした。気がついた熊さんはカゴに乗って一行を追い抜き、江戸の長屋に先に帰って留守番の12人のおかみさん全員を呼び出した。そこで、みんなが帰り道に金沢八景に寄ったが船がひっくり返り、助かったのは熊さんだけだ、ということから坊主になり、それを知らせるために帰ってきたと告げた。菩提を弔うのが夫婦だということで、おかみさんたち全員を坊主にしてしまった。一行が帰ってきて坊主頭が並んでいるのにあぜんとするが、リーダーは、「これはめでたい。めでたいよ。お山が無事に済んで還ってきたら皆さんお毛が(怪我)なかった」と結ぶ。

そんな大山詣りに池尻大橋から箱根行きの路線バスで行ってきた。玉川通りのバス停から首都高に入り、東名伊勢原で下車して、大山ケーブル行きの路線バスに乗る。


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バスを降りると土産物屋が並ぶこま参道と呼ばれる階段の道を15分ほど登り、ケーブルカーの駅に着く。ケーブルカーで阿夫利神社下社へ。


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そこから大山山頂にある阿夫利神社本社まで登山となる。


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江戸の吉原も信仰していたようだ。


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頂上が見えた!


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山頂は雲の中で何も見えず。神社の本社も下社と比べるとさびしい。
そのまま下山する人が多かったようだが、別の道から下山した。見晴台、二重の滝を通って阿夫利神社下社まで下るコースだ。


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そこからケーブルカーで下り、東名伊勢原でバスを乗り継いで池尻大橋に着いた。雑踏とは無縁のコースだったが、普通は小田急線の伊勢原駅からバスに乗る。丹沢大山国定公園に指定されていて、人が余り来ない方が照葉樹林の自然保護には好ましいかもしれない。


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今日の住友不動産青葉台タワー(8月11日)

ブログのログをチェックしたところ、他を圧倒的して閲覧されているページが6月28日の住友不動産青葉台タワーについての記述と知った。グーグルで検索するとスポンサーの部分を除くと3番目に出てくるから、入居を検討している人がクリックして閲覧数が増えるのだろう。しかし、その内容は青葉台という名前は田園都市線の青葉台の方がメジャーですよ、といったお粗末なものなのだから申し訳ない。
せっかく検索画面からご覧いただいたかたがたのために、公式サイトでは紹介されていない、今日の工事現場の写真を掲載する。ほとんど完成間近の状態で、道路との間の囲いがはずされていた。今月中には周囲の公開スペースが歩けるようになることを楽しみにしよう。


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ホームページの将来(8月10日)

ホームページの将来を考えるとき、どのような画面で見るのかを想定しなくてはならない。一つの流れは携帯端末で、手のひらの中で見るというもの。もう一つはテレビの大型画面で見るものだ。どちらで見てもらうことを想定するかで、画面の作り方は違う。しかし、これまでは大型画面で見られることを想定してグラフィックデザインを重視することが制作会社の一般的傾向のようだ。発注する側も他と比べて、見栄えがしないと自信をもてない。だから、そうした画面が企業で採用されることはまれで、緻密な画面デザインになってしまう。当然制作金額はかさむことになる。
これからはどんな企業にもホームページが必要になってくる。政治家にも欠かせなくなる。しかしこれまでのように、イメージをデザインで訴える必要性は少なくなりそうだ。ブログやツイッターといったものとも連動させながら、必要な情報をホームページで提供することが有効になる。
これまで企業は、好感を得るためのイメージ戦略をさまざまな場面で考え、イメージキャラクターにも多額の経費を投入してきた。それが必要かどうかは評価が分かれるとしても、そんなものはいらない、という会社がもっとあってもよさそうだ。グーグルはそんなことにエネルギーを使わない会社の代表ともいえる。企業イメージに自信のある証拠ではあるのだろうが。


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ゴミの出し方(8月9日)

生活の場での課題の中で、ゴミの出し方は重要だ。ゴミの分類と、その分類ごとにゴミを出す日が各自治体で決められているから、それを知らなくてはならない。
ところがゴミの出し方といってもなかなか難しいものがある。自治体によっても違うようだから、引越ししたときなど、とっさの判断ができるような啓蒙活動も必要だ。更には、ゴミを減らすように意識しなくてはならないのだが、これまでの習慣を変えることはなかなか難しい。ゴミが過去どのように捨てられてきたか、なぜゴミを減らす必要があるのか、そのためには何をしなくてはならないのか、など考えるべきことは少なくない。料理をするとゴミがでるから料理はしない、という考え方もあるようだが、それもあまり経済的ではないだろう。
最近はゴミの有料化をする自治体がでてきている。方法はそれを行う自治体専用の指定収集袋を購入し、その袋のみが回収されるというもの。日野市の場合、5リットル相当で10枚100円から40リットル相当で10枚800円まで4段階となっている。ボランティア清掃袋、おむつ専用袋は無料配布となっている。
いずれにしても、以下のようなルールの徹底は大変なことうかがえる。
http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/14,2056,174,1450,html
大量消費を善とする昭和の頭を、明治か江戸に切り替えてみるのもよさそうだ。

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みんなの党結党記者会見(8月8日)

ツイッターでみんなの党結党記者会見の模様を中継中、とあったのでその画面に飛び、記者会見の模様をブログに残してみた。
閲覧できたのは、「委員長とか幹事長といった従来の政党役員の名称ではなく、役員はパートナー3名とパートナー補佐2名で構成される。パートナーは代表(渡辺善美氏)、政策担当(浅尾慶一郎氏)、総務担当(江田憲司氏)とする」ということろから。業界団体や労働組合に依存しない政党だということで、だからこそ改革ができるということを旗印としている。
質疑応答で、結党に集まった議員の数についての感想を問われ、渡辺代表は「自民党離党の覚悟のある人が少なかった。しがらみだらけの政党とまざまざと見せ付けられた。手の内は明かせないが来年の参議院選挙前に政界再編をする」と応じた。続いて「連立に入るかどうかは民主党の考えによる。選挙は民主党と争うことになり、どういう協議を行うかが課題になるとのことだ。全国を回って自民党は終わったという感触があると同時に自民・民主の他の政党は埋没しそう。自民にも民主にもできないことを訴えたい。国民にわかっていただけるもの。参加した議員は覚悟して離党した集団である。民主党が高速道路無料化とか、高校の授業料無料化といったバラマキをするのに対して、3年間は徹底的に節約をするということを政策としている。」などの応答があった。
また、江田憲司氏からは、「郵政民営化選挙の結果はどうだったのか。選挙には厳しいものがあるが愚直に旗印をかかげる。政権交代後の政治そのものを変えていきたい。」との発言があった。
というところでオフエアー。Twitterの画面に「回線が途切れています。少々お待ちください。」と早速連絡が入った。その後ツイッターで記者がどんな質問をしたかがわかった。
とまあ、こんなことを記者ではないブロガーがやることになり、マスメディアの機能が変わってくると言われている。このように記者クラブによる記者会見情報の独占が開放されると、いわば「みんなのメディア」が注目されるようになるともいえるのだ。

注)「業界団体や労働組合に依存しない」と書いたのは、報道によると「官僚や労働組合に依存しない」と訂正すべきかもしれません。聞き違いだったようです。

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SimplyBox で自分の雑誌づくり(8月7日)

NECのビッグローブでサービスを開始した新しいウェブサービスのプレゼンテーションが、神宮で花火が打ち上げられた昨夜、ブロガーを対象に行われた。場所はゲートシティ大崎ウェストタワー。臨海副都心線の乗換駅でしかなかった大崎が巨大な街に生まれ変わっていることにまず驚かされた。ちょうどホールでピアノの演奏が行われていたので、写真を1枚。


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ビッグローブ社のオフィスの会議室で、SimplyBox  というウェブサービスの紹介を受けたが、予習をしていかなかったので全く初めての経験。ウェブの画面を切り取ってストックしておくものだ。友人との共有もできる。どんなことに使うものかといえば、写真で飲食店や旅館、観光地、などを紹介している雑誌の機能を果たすものといえば分かりやすそうだ。雑誌だと必要のない情報も多いが、SimplyBox を使えば、自分や家族のためだけの情報源として活用できる。飲食店ガイド、旅行ガイド、YouTubeの画面の編集など、さまざまな利用が考えられる。昨夜の会では日本紹介の画面を切り取ってアメリカの開発者に見てもらうようにした。
ただ、こうした機能を楽しく気軽に利用する人がどれだけでてくるか。そんなことが運営する立場では一番気がかりなのだろう。
Twitter、Tumblr、Evernote、Delicious といったようなインターネットを利用する機能が次々にでている。クラウドコンピューティングという言葉もそうした動きと共にある。Windows がXPからVistaになり、この10月にはWindows7が登場する。一方でグーグルがアンドロイドを出してくる。何のことだか、どうしたらよいのかさっぱり分からない、という人が大半だ。
1993年から95年にかけて、ワープロからパソコンに、パソコン通信からインターネットにという大きな変化があった。それから15年はWindowsによるパソコンの普及の時代だったといえる。同様の変化がグーグルを軸に今年から2011年にかけておきるのだろう。
こうした形でインターネットの活用が加速されると、情報技術による格差社会の出現ということにもなりかねない。情報弱者に不利益のないように、との声もあがってきて公的なサービスではその利用が抑えられるということもあるかもしれない。変化を嫌い抵抗ないしは無視するか、それを積極的に取り込むか。ブログを読む人は後者なのだろうが、残念ながらそれは決して多数派とはいえない。

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鍋島松涛公園の風景(8月6日)

紀伊徳川家の下屋敷だった松涛一帯は、明治になってから佐賀の鍋島家が払い下げを受け、そこを茶園にしていた。しかし、東海道線の開通にともない静岡の茶が東京に入るようになったために茶園が廃止され、湧水池の一画を児童遊園としていたのを1932年に鍋島家が東京市に寄贈した。その後、渋谷区の公園になったとされる。
公園の面積の半分は池で、周囲の歩道と入り口に児童用遊具があるだけだ。高級住宅地の中にある癒しのスペースとしては中途半端な広さで、また、災害時の避難場所の指定対象にもされていないから、防災拠点としての評価もないのだろう。ジョギングやウォーキングをする人たちも、公園の中に入らずに外側を回ることが普通のようだ。
池には水車があり、東屋が湖面にせりだしているが、その東屋の入り口には1年以上前から柵が作られ、景観を破壊している。さらに最近、砂場に犬猫の侵入を防ぐためとして柵がめぐらされた。人が入るのであればやむを得ない措置なのかもしれないが、人を入れないで池の木々を周囲から眺めるだけにするというのではどうなのだろう。人が入れないと公園にならないということでもあるのだろうか。政府高官も住む高級住宅地として知られる松涛の景観をもうすこし心配する人がいないものか。


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これからの飲食店(8月5日)

飲食店は時代と共に変化している。現在のようなスタイルの店がそろったのはこの20年ほどのことだろうか。ラーメンからステーキ、更にはにぎり寿司まで、あらゆるタイプの料理を出す食堂が各百貨店にはあり、渋谷食堂という現在の居酒屋の渋谷食堂ではない文字通りの食堂があったのもそれほど古い昔ではない。今では食堂というと社員食堂や学生食堂をイメージするほどになってしまった。
飲食店が現在のようなスタイルになってきたのは、女性が積極的に外で酒をするようになってからだろう。養老の瀧をはじめとする居酒屋チェーン店に、男女共に学生の頃から親しむようになって、それが多少高級化して、飲んで、食べて、わいわいできる居酒屋とダイニングバーになったともいえそうだ。その世代が年齢を重ねることで、落ち着いた雰囲気でおしゃれに、というニーズも生じ、それに対応する店ができている。
居酒屋とダイニングバーの違いは、居酒屋がビールと焼酎を基本にするのに対して、ダイニングバーはワインを飲む店ということ。インテリアも和風と洋風という違いがあるが、料理では共通するものが多い。本格的な料理を期待するなら、割烹や小料理店、あるいはレストランとかビストロといった店でなくてはならない。
そして今後のことだが、経済環境の改善が期待しづらく、外食にカネをかけられなくなっている今、客単価が上がることは考えにくい。かといって牛丼やハンバーガーのチェーン店では酒を飲んで楽しみにくい。そこで立ち飲み店や、調理を自分でする焼肉店、ファーストフードを中心にした店などで飲むということが増えてきそうだ。そのためか、旧山手通りにジェイズバーガー、円山町にハグバーガー、そして渋目陸橋下にファラフェルの店と、つぎつぎに新しい芽となりそうな店が開店している。少ない予算で最大の満足が得られる仕掛けのある個性的な飲食店がこれから求められるのだろう。感性の鋭い人の集まる渋谷WESTにはそうした店の出店が続きそうだ。

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新しい店の名前(8月4日)

「渋谷ラブホルモン玉すだれ」「Legume Saisonnier」「ぽっらぽっら」「Kuumba du Fallafel」。この7月に円山町と神泉町で開店した店の名前だ。
飲食店が大変だといわれるこの時期に新規開店するのは、それぞれ他にない個性があるはず。名前を覚えてもらうより、よそにはない特徴をということになるのだろうか。わかりにくく、しかも控え目に表示するというのが共通の傾向のようでもある。
「渋谷ラブホルモン玉すだれ」は「渋谷 ラブ ホルモン 玉すだれ」と表記するのが正式のようで、分かりにくくはないが、ラブホルモンで覚えられそう。何しろ周囲は東京で最大のラブホテル街だから。すぐ隣には人気の炭火焼焼肉店「あじくら」があるが「ラブホルモン」の「玉すだれ」は自分で肉を焼くのではなく、鍋、鉄板焼き、ホルモン料理というメニュー構成になっている。ホルモン料理のメニューには生の内臓肉が並ぶ。http://r.gnavi.co.jp/e669700/

「玉すだれ」の向かいにある「Legume Saisonnier」は、5月ごろまでは「与太郎」という和食の店だったのが、内外装をそのままにして新しい野菜料理を主とする店に生まれ変わった。「レギュム・セゾニエ」と読むのだが覚えにくそう。季節の野菜という意味だ。

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「ぽっらぽっら」は神泉仲通の昨年10月に開店したばかりの「炭焼きdining深い森」の隣に開店。魚料理が特徴のようだ。店の外に出しているメニューに産地の表示がしてある。

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そして「Kuumba du Fallafel」は最近このブログで紹介したファラフェルの店。看板もないので店の名前を知るには店の人に聞かなくてはならない。

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(店内からの眺め)

そういえば6月から営業をはじめている渋谷法人会横の「そよかぜ食堂keiji」も看板やカードのkeijiという文字が読みにくいが、「そよかぜ食堂」というのは古さが新鮮だ。こちらは和風イタリアンとのこと。
新しい店は名前も含め、古い店とは一味違っているのがよい。

※当初「ぽっらぽっら」を「ぱっらぱっら」と誤記していましたので、おわびし、訂正しました。

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南平台町計画再起動(8月3日)

玉川通りと旧山手通りの交差点横の広い土地で地下解体工事をやっていたが、今年の2月にこの土地買収に関わる刑事事件が起きたため、工事が中断していた。それに伴い、近隣での飲食店では工事関係者の消費がなくなり、来客減をぼやく声も聞かれた。
その地下解体工事が再開された。
平成20年2月時点での計画では、地下解体工事を平成20年3月から同年8月まで行い、地上22階、地下2階のイベントホールを持つオフィスビル建設工事を平成23年3月に完成させる予定だった。それが1年余り遅れることになるようだ。
当初の予定通りであれば、このビルには飲食店が入らないので、完成すると周辺の飲食店は急激な需要増が期待できる。その一方で、その需要に対応して新規店の進出もあるだろう。とはいえ、これからだと3年後になるだろうから随分先の話ではある。
今月中に地上33階の住友不動産青葉台タワーが完成し、3年後にこの南平台町計画のビルと渋谷駅東口の地上34階の渋谷文化街区ビルが完成する。その時点でも大橋地区の再開発ビルと山手通りはまだ工事中だが、渋目陸橋の松涛2丁目交差点と文化村通りを結ぶ栄通りの拡幅工事は完成しているだろう。渋目陸橋から富ヶ谷にかけての山手通りの整備も終わっているはずだ。
そんな背景の中、旧山手通りの槍ヶ崎交差点から山手通りの富ヶ谷交差点まで、魅力あふれる街並みを形成するテナントが集まってくる。そんな仮説で沿道のビルオーナーは強気の家賃を提示するのだろうか。


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店の情報源(8月2日)

渋谷WESTのホームページを開設して7年になり、対象とする地域の飲食店を観察してきた。その間に閉店した店もあれば、最近新規に開店した店もある。この地域を案内するサイトなのだから、すべての店について、適切な情報を提供していることを目標としている。人気のある店もあればそうでもない店もあるし、味、雰囲気、値段のそれぞれについて、評価する人により違いは出る。ミシュランなどの権威あるガイドブックは、複数の評価者が複数回通って評価するそうだが、ガイドブックなどに紹介されなくても固定客はあり、存在価値のない店などないわけだ。ただその店を訪れる価値があるかどうかは人によって全く異なる。食べるものの味と量、雰囲気の好み、値段の妥当性など、一人一人の考えがさまざまだから。
だから知らない店には入りにくい。雰囲気は外観で判断できるが、味は試さないとわからない。確かな店の情報源となるよう、情報収集に努めるが、特に店からのお勧めを伝える仕組みを考えたい。このエリアの店の繁盛を店の負担なしで実現させようとしているのだが、これまでの経験では十分ではないようだ。
ただ、メディアは職業から趣味になるだろう、とも言われるようになっている今、渋谷WESTのサイトが一層利用しやすいものになるようにしていく。ビジネスはそれからだ。

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区の海外都市交流(8月1日)

渋谷区の平成21年度の都市交流について鈴木けんぽう渋谷区議がブログで紹介すると共に、民主党としての意見を付している。http://blog.livedoor.jp/kenposzk/
海外都市交流の是非、議員の公費での海外出張について賛否のあることは目黒区も同様だ。海外都市交流に税金を使うことは、それによって直接受益する住民がいないこともあり、税金の無駄遣いとして批判はしやすい。議員は政務調査費や自費でいけばよいではないか、との意見もある。
しかし、海外都市交流は、国際交流を国の専管事項とするのではなく、自治体ベースでも世界とつながるところに意義がある。だから、税金の無駄遣いかどうかの問題ではなく、海外都市交流はどのようにあるべきか、ということからもっと広く論じられてよい。自民党が道州制、民主党が地域主権をマニフェストに入れるなど、地方分権についてそれを堂々と否定する声は聞かないので、海外都市交流もそうした視点を踏まえれば、より納得されやすいものになるはずだ。
同時に海外都市交流の成果として、多くの区民が交流相手の都市に関心を持つようする努力も必要だろう。目黒区が北京市崇文区、渋谷区がイスタンブール市ウスキュダル区、フィンランドのヴィヒティ市と交流をしていることを知る区民がどれだけいるだろうか。
国際交流(外国人)そのものが嫌いな人や、交流相手の国が嫌いな人もいそうだが、目黒区の場合は基本計画のトップを「人権と平和を尊重する」としている以上、海外都市交流は避けて通れない。

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