ケータイするGoogle(7月8日)
7月10日にNTTドコモの「ケータイするGoogle」と呼ばれる新製品がドコモプロシリーズとして発売される。Googleのアンドロイドというモバイルプラットフォームを使っているもので、既にドコモから出ているWindows Mobile による製品と同様、スマートフォンと呼ばれるものだ。アップル製のiPhoneはソフトバンクの派手な宣伝で知名度が高いようだが、これでマイクロソフト、アップルに加え、グーグルもスマートフォン市場に入ってきたということになる。
多機能の携帯電話は日本で誕生したといってもよいのだが、それぞれの通信会社専用の規格で日本国外では使えないため、台湾のHTCや韓国のサムソンなどのメーカーが世界で通用する機種を開発している。インターネットによるサービスは携帯電話向けのものとで相性に問題があるそうだ。
携帯電話のメール機能がパソコンを立ち上げてメールをするより使い勝手がよいとされるようになり、また、どこにいてもホームページやYouTubeが閲覧できたり、ツイッターに書き込みができるといったことから、これからはパソコンでインターネットに接続する人よりも携帯機器でインターネットを使う人の方が多数派になるだろう。また、テレビ受信機のデジタル化は、テレビをモニターとして、リモコンによりインターネットに接続するようになるはず。パソコンを高齢者が勉強する必要はほとんどないということにもなりそうだし、パソコンを持ち歩く必要も減るだろう。
スマートフォンの普及はマスメディアからソーシャルメディアへという世界の動きを促進するということにもつながる。首相や知事がツイッター、ブログ、YouTubeで発信するようになったとき、マスメディアの役割は大きく変わるはずだ。
アメリカでは各省庁が国民と情報を共有するために、Facebookのプロファイル、Twitterのアカウント、YouTubeのチャンネルの設定を完了した。これで、アメリカ政府は国民がどこからでも情報を得られるように情報を提供する体勢を整えたともいえる。国民とはいっても、世界中の誰でもアメリカ政府の情報を身近なものとして得られるわけだ。
これからの5年間で、これまでの20年間に蓄積されてきたインターネットのさまざまな機能が、一挙に生活のあり方を変えるようにもなりそうだ。選挙運動もインターネットの利用で騒音が出ないように変わって欲しい。
追記:7月5日にちょっと書いて、再掲のようになってしまった。詳報ということでご容赦を。
http://www.youtube.com/watch?v=WJMMSCn2M64&feature=player_embedded
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