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警戒するNHK(6月20日)

4月5日に放送された「シリーズJAPANデビュー/第1回『アジアの“一等国”』」がきっかけとなり、この放送内容に批判が出ていることから、自由民主党内に「公共放送のあり方を考える議員の会」が6月11日に設立された。2回に亘って1,000名以上が渋谷のNHK放送センターを取り囲む状況になっているものの、各マスコミは沈黙したままということから、
○全国放送する基準はいかなるものなのか。
○公共放送として国民の知る権利を奪っているのではないか。
といった国民の声を踏まえたもので、森喜朗氏、安部晋三氏といった2人の元首相を含む60名の議員の出席のもとで会議が行われた。

こうした事態に対応してか、NHKはホームページで以下の説明を公開している。
「4月5日(日)夜9時から放送したNHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国”」について、放送後、視聴者の皆様から多数のご意見、ご要望を頂戴しました。「ずしりとした内容で、よくこれだけの取材ができたものだと深く感動した」、「私は台湾の歴史を勉強したが、優れた作品だった」など高い評価をいただきました。その一方で、「内容が偏っている」、「事実関係に誤りがある」、「台湾の人たちへのインタビューを恣意的に編集している」などの批判の声も寄せられました。そこで、この番組のテーマといくつかの事実関係について説明させていただきます。」というものだ。
http://www.nhk.or.jp/japan/pdf/asia.pdf

これに対する反論もある。
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-792.html

今日はこうした背景の中、NHK放送センターの横で3度目の集会とデモが行われた。NHK放送センターの各入り口には警備員の数が多く、警戒態勢にあったが、NHKに抗議する集会の参加者はこれまでのような1000人規模には達していなかったようだ。
全国放送に関心を奪われることで、地域社会の情報に対する興味が損なわれているのではないか、と危惧する立場からすると、「全国放送する基準はいかなるものなのか」ということには関心を持たざるを得ない。
インターネットでは世界の情報も政府広報も動画で見ることができるようになっている。「公共放送として国民の知る権利」を守るのにはどうしたらよいのか、ということに対して、インターネットを見てくださいということでは、みもふたもないことになる。
いずれにしても、地域の情報はケーブルテレビという選択肢があるにせよ、インターネットによる情報発信に大きな可能性を期待したい。NHK放送センター周辺のデモはこの地域の情報でもあるのだ。


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