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インターネットのリスク(5月5日)

4月25日のエントリーにアンティウイルスソフトにより「トロイの木馬」が検出されたとのコメントをいただいた。早速サーバーをチェックし、それらしきファイルを削除した。サーバーに侵入されたのはほぼ10年ぶりの経験で、過去に対処したことはあるのだが、アンティウイルスソフトが危険なサイトを検出できるようになったのは今年になってからではないだろうか。ウイルスバスター2009ではその機能をアピールしている。
だから専用の検出ソフトを開発している企業でなければ、そうした不正アクセスに対しては、サーバーの管理者がファイルを目視検査するしかなかった。そのためか、「近年、不正改ざんにあったWebサイトの90%以上は、有名企業や堅実な中小企業、市町村、学校など、いわゆる「信頼できる」正規Webサイト」なのだそうだ。
渋谷WESTはGMOインターネットの国内最大級のレンタルサーバーであるアイルのホスティングサービスを利用しているが、その利用者がホームページを監視できるサービスを4月27日から開始した。早速利用するようにしてサイトの安全をチェックする体制を整えてはいるが、不正アクセスのリスクがゼロになるというものではないようだ。
「我々の周囲にはリスク不安が大きくて、その利用が極度に制限されている技術がある。もう一方で、リスク不安がささやかれながら、そのリスクに配慮することもなく、ただ新しい技術を売り込めばいいという姿勢で売り出され、受け入れられている技術がある。」(中西準子著『環境リスク学』)ということで、インターネットは後者に入るようだ。
インターネットへの攻撃を防ぐことは、豚インフルエンザ以上に難しいことなのかも知れない。しかし、その利用を止めようということにならないのは、車の事故が危ないから止めようということにならないのと同じことだろう。
インターネットのリスクがどの程度なのか、その利用の程度によりさまざまなリスク評価とリスク管理が必要となる。そんな話も渋谷WEST商店会で対応できるようにしてみたい。リスク評価の考え方はこの本で。



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