政府発表かマスコミ報道か(5月18日)
マスコミは政府をチェックする機能を持つことになっている。同時に政府広報もマスコミに依存してきた。マスコミは政府広報に対して批判的な視点をもつことで存在価値を主張するわけだが、政府広報の映像を直接インターネットで見ることができるようになっていることにより、大きな変化をもたらしそうだ。
今回の新型インフルエンザのような危機管理に当たっては、政府広報を主とし、マスコミによる報道は参考程度にした方がよい。政府広報は「早期に治療をすればおそれることはありません」ということで、「冷静な対応をお願いします」と麻生総理が直接映像で訴えている。http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2580.html
野党だからといってこうした見解に反対する根拠も必要もないだろう。
マスコミは冷静でない例の方がニュースにはなるから、どうしてもそうした映像を集め、結果として不安を煽ることになる。政府は信用できないからマスコミを信用するようにしよう、というのがマスコミの営業戦略だった。政府を批判する機能が必要なことはいうまでもないことだが、政府とマスコミとどちらがより適切な情報をもっているかどうかの判断が個々のケースで求められる。
神戸で感染者が出ている新型インフルエンザの感染が全国に広がらないという根拠は考えられない。これから相当のスピードで広がる模様でもある。しかし海外のニュースを見ていると、例えばニューヨーク市内では死者も出ているが、学校の休校は8校だそうだ。http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200905180004.html
この近所でもマスクが店頭から消えそうな状態だと聞いたが、感染しても普通のインフルエンザ並みだと割り切れば気が楽なのではないだろうか。
いずれにしても、まず、政府広報をチェックすることが大切だろう。公平・公正・中立なメディアの方を信じたい人も多いのかも知れないが。
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/flu/swineflu/index.html
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