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ケニアの子供たち(5月11日)

ランブリングストリートの映画館ユーロスペースではケニアの子供たちの日常を描いた映画「チョコラ!」を上映している。ケニアで撮影したシナリオがないといってもよい日本のドキュメンタリー映画だ。http://www.chokora.jp/
ケニアは赤道直下なのだが、海岸の地域を除くと高地になっていて、気候は温暖で夜は寒いこともある。そんなケニアの田舎町、といっても首都ナイロビから車で1時間足らずのティカの子供たちが主役を演ずる。路上で空き缶などを拾って暮らすストリートチルドレンのさまざまな姿を撮影し編集した作品だ。子供たちの姿と、彼らの会話をただ映すだけで94分の映像として構成されているというもの。そこから何を読み取るかは観客の感性ということになるのだろう。
現在日本経済は苦しい局面になっているが、ケニアの経済はいうまでもなくもっと悪い。経済だけでなく、エイズ、マラリア、犯罪の危険がある。子供たちの生活環境が日本と比べて悪いことはいうまでもない。そんな子供たちの生活を悲惨だとして映画を作ったのではなく、子供たちの自然な映像が、明るくたくましく生きようとしている姿として伝わる。元気をもらえるようでもある。小中学生に見せたとすると親や先生はどう解説をするのだろうか。是非見てもらいたいとも思う。
日本でも70歳以上の人たちはそんな貧しかった時代の日本を知っていても、封印して意識的に忘れようとしているようにも思われる。そんな話は若い世代は聞きたくもないのだろう。「もっとお金を!」という気持ちが日本中に蔓延していたのだから。
いずれにせよ、世界の貧困を直視した上で日本を考えることもあってよいだろう。格差は日本国内だけの問題ではない。
ティカには以前頻繁に通ったことがあり、映画の会話のスワヒリ語、キクユ語、ケニアなまりの英語が懐かしくそれだけでも満足できたのだが、この映画は脚本のないドキュメンタリーとして優れた作品であることは間違いない。映像をみて何を感じるかが試される恐さもある。そうそう、音楽もいい。
映画を見逃しそうな人は本を買うこともできます。


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コメント

映画「チョコラ!」を制作しました、カサマフィルムのはたと申します。この度は、ご来場ありがとうございました! この映画を起点に、観た方々それぞれが自由に発想をふくらませていただけたら何よりと思っています。
映画を見終わったあと、ご自身の個人的なエピソードを語ってくださる方が多いのもこの映画の特徴です。「映像をみて何を感じるかが試される恐さ」というほどドキドキしていただく必要はないかな、と。(^^) 何か正解があるわけではないですし、観る方々それぞれがそれぞれに気になる部分が違っている、そんな感じでいいんだと思います。
さて、映画の公式サイトの方から、こちらのエントリーへのリンクを貼らせていただけないかと思っております。いかがでしょうか?

投稿: はた | 2009年5月12日 (火) 05時35分

「チョコラ!」の監督、小林茂と申します。
映画のご高覧たいへんありがとうございます。この映画はどういう映画か、完成して劇場でみて、あらためて考えています。

投稿: 小林茂 | 2009年5月14日 (木) 08時41分

映画の監督と製作の方からコメントをいただき光栄です。
この映画はカフェで気軽に接することができるような形にできないものかとも思います。
アフリカは別世界という意識から、映画館に見に行こう、という気になってもらいにくいだろうということが残念です。
私自身、ティカが懐かしい街だったからということと、映画館まで歩いていけるということで見ることができたわけですが、この作品は映画のイメージを超えたもののようにも感じました。
環境音楽という言葉のイメージで、環境映画といってもよいような気もするのですが。

投稿: 管理人 | 2009年5月14日 (木) 11時59分

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