マスクをしない人は非国民?(5月28日)
ニューズウィーク日本語版のホームページでは、日本のマスメディアとは違う視点からのコラムを読むことができる。東京に住む5人の外国人によるトーキョー・アイはそのひとつ。最近のコラムはフランス人ジャーナリストのレジス・アルノー氏で「マスクをしない人は非国民?」と題して以下のように書いている。
すでに、マスクをつけることは「国民の義務」というところまできてしまった。小売業の店員たちには、マスクをつけたくないなどという自分勝手は許されない。マスクをつけない人は、ホームレスくらいなものだ。
パニックに動じずマスクをつけない人は、国民を危険にさらす「非国民」。声には出さないが、人々は心の中でこう叫んでいる。「仲間に入れ! マスクをつけろ、この大バカ者!」
取材を申し込んだ相手からはこんなメールがある。「最近外国に行かれていませんか?」
フランスにいる友人たちは、心配して私にメールを寄越す。「日本は大丈夫? みんな地下鉄でマスクをしているようだけど」
まだユーモアとバランス感覚を失っていない日本人の友人たちに言いたい。地下鉄に乗る際には、マスクの代わりにソンブレロ(つばが広いメキシコの帽子)をかぶろう! レジスタンスだ!
http://newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2009/05/post-10.php
日本人でも今回の新型インフルエンザについて騒ぎすぎを指摘する人は少なくない。石原知事もその一人で5月22日の記者会見で風邪の問題を騒ぎすぎとして、記者会見の会場でマスクをしている記者がいないではないかとからかっている。
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/kako21.htm
とはいえ、渋谷近辺でマスクをしている人は、地下鉄も含めピーク時でも1割には達しなかったようだ。店頭からなくなったのは、いざというときのための備えのためと、関西の縁者から頼まれて買ったということもあるらしい。
安全性評価の専門家である中西準子氏は、リスク管理について(1)厳しい措置ほど正しい、(2)予防原則こそ正しい、(3)忠誠心競争、(4)厳しい措置で糾弾されたり処分されたりすることはないが、甘い措置だとクビになる、いうことから、誰もが対策の緩和を言い出せないという状況であったという。
「厚労省が、割合早めに方針を転換したことも良かったが、それが、現場を知っている知事の強い要求でできたというのも、とても良かった。新型インフルエンザ問題は、日本のリスク管理の良い例になったと思う。NHKはじめマスコミはまだ騒いでいるが。NHKのニュースにはあきれますね。」と述べている。
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak471_475.html#zakkan475
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