190億の予定が19億に(4月21日)
今回の株安でも資産が10分の1になったというケースはそんなに多くはないのだろうが、大橋再開発事業ではそのようなことになったといえよう。大橋ジャンクションに建設される超高層ビルの建設についての収支計画が狂ってしまったのだ。予定地の敷地を東京都が譲渡する価格を当初190億円で計画して特定建築者を募集したのに対し応募がなく、2回目は79億円に落としてもだめだったので、予定価格の設定なしの交渉により、当初の目論見の10分の1となる19億円で決着したそうなのだ。
もっと高く売れたはずだという意見もあるだろうが、もともと無理目の価格設定で構想を正当化したと考えた方が実態に近いだろう。応募する側からすれば、リスクをとるわけだからできるだけ安くすることは当然だ。楽観的な事業計画を立てて出資を募り、結果として破綻するというのはよくある話。しかし、お役所の場合にはそんな心配はない。組織でリスク分担しているから、そんなことになっても誰も責任をとる必要はないことが想像できる。納税者もうるさいことはいえない。
こんな事業をしなければよかったのに、という考えもあるかもしれないが、そうした立場できちっと資料として残しておくこともよいだろう。これまでの説明資料などから、過去の経緯をきちっと整理し、記録に残すことには意義がある。歴史の審判を仰ぐことができるよう、さまざまな立場から資料の整理がされることを期待したいところだ。
誰がそんな作業をやるのかということにはなると、そんなことして何になるの、と考えるのが常識人か。
目黒区の森区議が経緯について詳細な報告をし、
http://jcpmkd.jp/html/mori01/2009/20090410211329.html
鴨志田区議もこの問題にふれている。
http://www.r-kamoshida.net/blog/index.php?itemid=763
マスコミがとりあげて報道する価値はないのだろうか。失敗の記録は残りにくい。
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