渋谷WESTのお菓子(4月1日)
洋菓子でも和菓子でも、大量生産されるものより数量限定の方が質がよいはず。近所の人しか知らないような店でこそおいしいものが食べられる。先日、長命寺の桜餅と言問団子を食べたのだが、広く知られているものでも、売り場や販売量が限られるものにはそれだけの価値がある。デパ地下なんかで売っている有名なお菓子だと、包装を売っているようなものも多いのではないか。大量販売しないと立派な包装の経費がまかなえない。贈答にはブランドが必要なのだが、自分で食べるならあまり世に知られていないもの方がいい。
松見坂のさか昭(さかあき)はそんな隠れた名店として知られる。品質を守るために生産量を増やさないのだ。渋谷WEST商店会が寄合所として使っている大坂上のハニーズ・カフェのケーキはもっと目立たないけれど価値がある。イチゴで飾ったようなよくあるケーキはなくて、どれもシンプルで地味だ。見た目で楽しめるものではない。アップルタルト(写真)も派手さはないが、ケーキより深みのある味わいを楽しめる。しっかりとした大人の味といってよいのだろう。でもその味を知る人が少ないと、話題になりにくいという問題はあるのかも知れない。
一方で、安いものだとどこででも買えるものの方がよさそうだ。ampmのおやつクラブのような100円パックは一人分のおやつとして最適だ。胃袋のスペースは限られていて、そこに入れるものの選択肢は広いのだから、いろいろと勉強しよう。

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