まちづくり座談会(3月23日)
千代田稲荷神社社務所の2階で第4回ひゃっけんだな祭りの最後をしめくくる座談会が行われた。浅草おかみさん会理事長の富永照子さん(手打ちそば十和田女将)、新宿ゴールデン街商業組合組合長の外波山文明さん(クラクラ)がそれぞれのまちづくり活動の経緯を紹介し、神奈川大学講師の久田邦明さんが関連したコメントを担当。百軒店商店会長の野田嘉一郎さんが全体の司会進行とまとめをするというもの。社務所なので座布団にすわっての姿勢で午後4時から7時までの3時間、質問による意見交換も行われた。商店会の人たちや学生グループなど40名ほどの参加者があり、9日間にわたる祭りの最後にふさわしいイベントとなった。
浅草もゴールデン街もゴーストタウンから復活した点が共通している。それもグランドデザインをもった再開発ではなく、街の遺伝子を引き継ぐ個人が主体になっていることが特徴だ。何年もさまざまな企画を積み重ね、新しい客が訪れるようになって活気を取り戻してきた。特に浅草はつくばエクスプレスの駅が2005年8月にできて以来、賑わいがかつてなかったほどになっているようだ。この不況の中でも売上げが増えているとか。
街の遺伝子を残すこと。多少のアブナサもあった方がよい。安心・安全だと街は活気づかない、官公庁主導の街はさびれる。百軒店も個性的な音楽の店が復活する兆しが見え始めた。そんなことが座談会の結論だったか。
ただ、渋谷について考えるとき、当然浅草や新宿ゴールデン街と同じでいいはずはないし、同じことができるわけでもない。渋谷はアブナサのある街から安心・安全の街までさまざまなエリアがからみあい、子供から高齢者までの年齢層の人たちがそれぞれ楽しめる場所のある街が目標だろう。そんな中で百軒店商店街は新宿ゴールデン街が参考になりそうだ。
浅草が下町情緒をベースにしているなら、渋谷は山手型ということにし、若者の街を挟んで、シニアが楽しめる青山と渋谷WESTがあるというエリア構成が理想なのかもしれない。
渋谷WEST商店会はそんなことを実現しようということなのだが、活動する人が最初は3人いればいいという富永さんの言葉は心強い。外波山さんのいっていたイベントのできる飲食店ということなら大坂上のハニーズカフェでも始まっている。
毎週火曜日午後3時からやっているハニーズカフェでの寄合にいろいろな人が顔を出してくれるようにがんばろう。

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