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渋谷駅再開発の見通し(3月2日)

<東京中央郵便局高層化 有識者は全員「全面保存」>
こういう見出しで3月2日のサンケイ新聞ニュースは以下の報道している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090302-00000076-san-pol
JR東京駅前の東京中央郵便局の高層化をめぐり、鳩山邦夫総務相が文化財保護の観点から「重要文化財級の価値を失うのは国家的損失」として、計画中止も視野に塩谷立文科相と協議している問題で、日本郵政が将来計画の検討を委託した「歴史検討委員会」(有識者7人、日本郵政役員2人で構成)の報告書の全容が分かった。日本郵政は高層化計画を「報告書の範囲内で策定した」としているが、その内容は、有識者のうち議事進行役の委員長を除く6人全員が、補足意見を付けるなどして全面保存を求めるものだった。
意匠などの識者が「広かった東京駅前の空の広がりをどう受け継ぐか神経を注ぐべきだ」「近代の建物で世界遺産への登録が検討されるとき、まっさきに候補になる」としたり、「古い建物がない町は記憶がない人間と同じ」という言葉を引用した識者もいた。

中央郵便局は東京駅前の顔ともいえる。しかしそれ以上に東急東横店は渋谷の顔だ。建物の中でJRと地下鉄銀座線の二つの鉄道路線が立体交差するという、多分世界にも例のない構造だろう。
その光景は、1954年に日本一の高層ビルとして誕生して以来、既に半世紀、ハチ公の銅像以上に渋谷のシンボルといえる。NHKテレビでも毎日放映され、日本で一番知られている東京の眺めでもある。
しかし、東横線ホームの地下化に伴い、現在の地上ホーム跡の有効活用ということで、JR東日本と東急電鉄、そして国土交通省が中心になって東急東横店の建物を壊して広場にしてしまうという案がある。当然異論も出ていることも推測できる。
この2つの駅を中に持つ建物がなくなることは、渋谷のアイデンティティを失うことにもなりかねない。空間イメージを変えないで欲しいという立場は、土地を有効活用することにより企業の収益源とすることを最優先課題とする立場とは大きく食い違う。渋谷駅の空間がどうなるかで、周囲の不動産価値も左右されるから関係者の関心も高いはずだ。一方、地権者でない立場の意見は通りにくいということもあるだろう。
経済情勢が大きく揺らいでいる中、東横線ホームが地下に移る2012年以降に工事が始まる渋谷駅再開発計画の今後の展開は予断を許さない。


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