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街の遺伝子(3月25日)

22日に百軒店商店会で行われたまちづくり座談会での話しから、大型工事を伴うまちづくりが必ずしも有効ではないことを改めて理解した。新宿ゴールデン街も浅草も高層ビルを建てることなく、従来の景観や建物を活かしながら賑わいを取り戻しているからだ。
計画されたまちづくりというと湾岸地区がその典型といえそうだが、歴史のあるまちを作り直して成功した事例はあるのだろうか。大型再開発は完成図を見れば魅力的だが、それまでの数年間は犠牲になる。道路事情による制約も無視できない。
渋谷もゴールデン街や浅草のように、建物や景色を変えることなく、その中で中味を更新していくのがよいのではないか。東京駅前の中央郵便局の建て替えについての議論もあることだ。ヨーロッパが従来の街並みの維持にこだわることは知られている。
まちづくりの提案は専門家である建設業者にまかされることになり、そこでは新しい土木技術、建築技術を駆使した提案がでてくる。それが仕事なのだから当然だ。
その背景には、日本の建物は何十年ごとに建て替えるのが伝統のようになっていることもあるかもしれない。また、現在の景観は醜いから作り直した方がよい、という日本人全般の意識もありそうだ。そして何よりも、容積率を活かした地権者の財産価値の最大化という誘惑がある。
一方で街の使い勝手は歴史的な背景を無視できない。街の遺伝子を活かしてこそ、地権者にとっても利益があるのではないだろうか。少子高齢化社会を迎え、高層ビルのゴーストタウン化が予測できることを目黒川沿いのバーで説いていた都市計画コンサルタントを思い出す。

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