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7年前の松見坂とその後(2月7日)

7年前にある雑誌が取材した松見坂の店の数々を見つけた。もう忘れてしまった名前もある。その記事では11件の店が紹介され、現在もそのままの姿で営業しているのは5件。半数以上は姿を変えていることになる。
そのまま営業している店というのは、ドーヴチェラフォンテ(イタリア料理)、ミラヴィル(フランス料理)、ボラーチョ(ダイニングバー)、味元(居酒屋)、東北菜館(中華料理)。7年前と変わらない味と空間を提供している。ミラヴィルにはミシュランの星もついた。
一方でなくなっているのは、プルスセシル(ダイニングバー)、ジャンキーアゴーゴー(カジュアルバー)、アルニカ(カジュアルバー)、北海道寿司、ボタニカルカフェラソル(喫茶店)。アジア食堂そ(ダイニングバー)は「まつみ」となってリニューアルされている。なくなった店の後に新しい店が入ったりもしているが、松見坂の飲食店を利用する人の数はこの7年で増えていないと考えてよさそうだ。
松見坂を対象とする商店会はあるのだが、商店会としての活動はできていない。どこも淡島通りに面した店で、それぞれに個性があり、気軽に入れる店というより、人ごみを離れた隠れ家として利用する店という印象が強い。店は入れ替わっても、松見坂全体ということでは、7年前と比べ変化が見られないといえよう。この7年、メディアの報じる世の中の動きとは違い、身近な街並みの変化は乏しかったのではないか。それでも、この10年の大きな変化は店舗のチェーン店化とも感じられる中で、個性ある店が残っていること自体が貴重だ。渋谷WESTと呼んでいるエリアが駅周辺や道玄坂と違うのはこの点だろう。チェーン店にとって魅力のない地域であることを価値あることとしよう。

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