恋文横丁(2月10日)
ヤマダ電気のLABI渋谷の隣に「恋文横丁此処にありき」の碑がある。
無味乾燥な説明をすると、1950年から53年の朝鮮戦争の時に、東京近郊から出征したアメリカ人兵士に日本人女性が英文の手紙を送るのを手伝う代筆業者が、闇市の並んでいた現在の109付近にあった。それを作家の丹羽文雄が『恋文』という小説にし、映画化もされたので有名になり、その店のあった通りが恋文横丁と呼ばれるようになった、ということだ。
1964年の東京オリンピックの時にも闇市の雰囲気が残っていたのか否かの確認はできていないが、恋文を英文で書く業者がいたのは2~3年の間のことではなかったのか。
今では丹羽文雄の『恋文』は書店にないし、アマゾンでも古本になる。目黒区の図書館で検索すると1974年に出版された丹羽文雄全集にあって八雲中央図書館に所蔵してあることがわかる。大橋図書館に届けてもらえるらしいがどうしよう。読む人もいないだろう。
小説の内容はともかくとして、恋文横丁とは、1945年8月から焼け跡にできた闇市と呼ばれた露天の店が、現在の渋谷の原点だったということを記憶するための地名とするのがよさそうだ。
当時の渋谷を映像で見ることができる。
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