便所が消えた日(2月5日)
駒場Ⅰキャンパスの矢内原公園にあった古い便所は、決して不潔ではなかったのだが、用便しているところが外から見えることもあり、利用することがはばかられる雰囲気があった。周囲の建物の中にトイレがあるので、屋外作業をする人でなければ、利用する必要もない。
また、便所といえば、男女別々にあるのが当然なのだが、なにしろ元来は男ばかりのキャンパスだったので、そうした配慮がなかったことも歴史上の便所といえそうだ。
それが今月になって取り壊された。70年以上の歴史ある建物だったのだろうが、便所としての維持費を考えれば壊すしかないのだろう。改造して何かに使うなどということも現実的ではない。でもなくなって残念だと思う人も少なくないのではないか。公園の中の建物として周囲に溶け込んでいた。昔よく使ったなあ、といった卒業生の思い出話なんかがあるとよいのだが。

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コメント
あら、あの年代もののトイレが、取り壊されてしまったのですね。駒場を時折散策するとき、さりげなく森に溶け込んでいて、そして昔の優しい感じの小さな建物で、なんとなく愛着のようなものを感じていました。なくなってみると寂しいものですね。
周囲の木々は伐られていないでしょうか?駒場キャンパスでは、この10年位で樹木がどんどん減っていて、少々残念に思っています。
投稿: hongo | 2009年2月 7日 (土) 14時59分
hongoさん、こんにちわ。
通路をはさんでガラス張りの小さな建物ができた部分の木が伐られたのですが、矢内原公園はそのままです。
ただ、一二郎池周辺は様変わりともいえるでしょうか。意見が分かれるところであったようにも思えます。
投稿: 管理人 | 2009年2月 8日 (日) 08時41分