大津絵の展覧会(1月15日)
日本民藝館で大津絵と泥絵の展覧会を3月22日まで開催している。江戸時代に文字通り大津で制作され、販売されていた絵なのだが、浮世絵同様、文明開化とともに見捨てられてしまったようだ。江戸で売られた浮世絵とは違い、東海道を旅する人への土産者のようなものだった大津絵はローカルなアートといってよい。民藝館ならでわの展示企画ともいえるだろう。「特別展日本の民画」というのがそのタイトルだ。
http://www.mingeikan.or.jp/html/exhibitions-events-mingeikan.html
大津市内では大津絵の受注制作や教室も行われていて、その様子を知ることもできる。
http://www.otsue.jp/index.html
文明開化がいよいよその終点に来てしまったという空気は今や共有されているのではないか。リサイクルを始めとして江戸時代には学ぶことが多いことはよく言われる。明治維新により始まった学校教育でも迫害されたためか、これまで江戸時代の文化は過去のものとして教えられ、時代劇の世界に追いやられてきた。しかし、そろそろ将来の文化につなげるものとして、江戸時代を見直す時期になっているようだ。
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