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スマートフォン対ノートパソコン(11月13日)

単純な携帯電話機は早々となくなってしまった。
携帯電話機に電話以外のいろいろな機能がつき出したのは1999年2月のiモードの発売から。初めてのカラー液晶採用製品デジタルムーバD502i は2000年の1月の発売だ。実はその時に買ったデジタルムーバをいまだに使っている。通話と留守録機能だけで、8年も使っているということになる。想定使用年数はとっくに過ぎているのだが、廃棄物を作るのはしのびないし、電話以外の機能はいらないし、何よりも最近の機種の蓋を開けるスタイルはいやだ。この8月にヤマダ電機の開店サービスで、買い替えでも新機種無料というサービスをやっていたが、無料だからといわれても最近の機種に代える気にはならなかった。蓋を開けないと使えないこと、無料といえども切り替えに要する時間を費やすのがばかばかしい、という判断によるわけだ。それに何よりも電話以外の機能に魅力を感じない。蓋のない携帯電話機が必ず出てくる。そう信じて待っていた。
スマートフォンと呼ばれるものは電話機としての機能はほんの一部。メール送受信、カメラ、ビデオカメラ、ミュージックプレイヤー、ウェブブラウザー、時計、ゲーム機などの機能を一体化している。それだけの機能があっても蓋のない機種がいよいよ登場したのだ。
アップル社のi-Phoneが発売になったのは今年の7月。その前に、マイクロソフトと提携した台湾企業のHTCがTouch Diamond というスマートフォンを5月から欧州で発売している。日本ではイー・モバイル社でHTC社のTouch Diamondを10月から発売を開始したのだが、これからが本番。ソフトバンク、NTTドコモからも順次発売されることになり、11月20日にその記者発表がある。それに先立ち、ブロガーに紹介する機会が昨夜マイクロソフト社であり、実際に操作をさせてもらった。最近の機種に親しんでいるわけではないが、文字入力を含め、使い勝手がよくなっていることは確かだろう。小さくて魅力的なデザインの黒いダイアモンドにどのような反響があるのか楽しみだ。


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一方で、パソコンメーカーのデルは「5万円パソコン」と呼ばれる超小型ノートパソコンを3万5千円に値下げすると発表している。他のメーカーも追随するようだ。スマートフォンはパソコンよりも高いということになる。http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081112AT1D110A311112008.html
Windows95が発売されてから13年。一般向けの携帯電話の歴史は1993年のデジタル・ムーバの発売からとすると15年だ。今の大学生は携帯電話やインターネットがない時代を知らない世代。その一方でパソコンを使わず、携帯電話でも電話機能しか利用しない人たちは少なくない。それでも解像度が改善された携帯電話機をカメラ代わりに使うことは普通になっている。写真をパソコンにではなく、スマートフォンからインターネットのサーバー上に保存できるようになると、パソコンを不要と感じる人も少なくないはずだ。

更に、テレビ受像機がインターネット上の映像も受信できるようになりだした。今年の9月にパナソニックが発売したVIERAにはYouTubeを見る機能があるのだ。


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カメラ兼ビデオカメラでもあるスマートフォンと、インターネット上の映像が見れるテレビ受信機が、立ち上げるのに時間のかかる家庭用パソコン市場に影響を及ぼすようになるだろう。さまざまな目的に応じてどの機械を使うか、情報機器リテラシーがますます重要になってきているようだ。
そんな中で、通話機能だけで単純な、蓋のないデザインの携帯電話機はもう永遠に出てこないのだろうか。

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