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2008年11月

行政コスト節減(11月30日)

行政支出総点検会議の全容が明らかになったと報道されている。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081130k0000m010100000c.html
12月1日の会議で正式に決定するそうだが、ちょうど税務署から納付書が送られたきたところなので、敏感になる。
最近は道路工事現場にこの工事にはいくらかかっているということが表示されているが、工事が始まる直前になってからだ。どんな工事が予定されているのかはわかりにくい。
納税者が行政コストに過敏になると、その対応のための行政コストがかかることにもなりそうだが、節減できるものは節減し、不足している分野にまわさなくてはならないことはいうまでもない。そのためにこうした点検が行われている。ただ点検を受ける方はできるだけ削減されないように資料を準備しているのは当然のはずだ。
行政支出総点検会議が答申する行政コスト節減の項目は以下の通りとなっている。
【公共事業・ODA】08年度から5年間で07年度比15%の総合コスト縮減
【防衛装備品】11年度までに15%のコスト縮減
【広報経費・委託調査費、タクシー代】08年度比25%以上削減
【レクリエーション経費】08年度の執行凍結、09年度原則廃止
【随意契約】競争性の高い契約方式に移行
レクリエーション経費というのが具体的にどんな内容なのか、など詳細はこれからの報道となりそうだ。
地域社会での行政コストについても同様に考えるべきなのだろう。


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町会と近所づきあい(11月29日)

地方分権改革ということが言われている。政府と知事との間での議論ばかりが報道されるが、住民レベルではどうなのか。地方分権のいきつくところは各人が身の回りのことについて責任を持つことを意味する。だから住んでいるところについては住民それぞれが責任をもたなくてはならない。東京では近所づきあいがわずらわしくないのが魅力ともいわれるが、そうもいっていられない。
わずらわしくない近所づきあいを進めるためにも、町会のホームページは有効だ。練馬区では区のホームページから町会のホームページがわかるようにしている。
http://www.city.nerima.tokyo.jp/choukai/index1.html
目黒区では自由が丘、八雲、中根の住区住民会議がホームページでの情報共有をしている。
渋谷WESTというサイトは渋谷区と目黒区という自治体をまたいで、生活圏としての地域社会を見れるようにしようというものだが、残念ながら地域からの情報発信は今のところは限られる。
そんな中で積極的に町会の情報を発信しているのが渋谷円山町会。円山町会は地名としての円山町全体をカバーするのではなく、道玄坂に面した道玄坂町会や神泉仲通の親栄会は別だから、町会加入対象人口は500人ほどか。地域としてはラブホテル街となる。あえて関心を持たない人も少なくないかもしれないし、住みたい町とはいいにくそうだ。
円山町会ホームページは、トップ画面の上段左から「役員会の日程」「円山町会のお知らせ」「大向連合町会お知らせ」。2段目は「祭りの写真」「渋谷警察署からのお知らせ」。3段目が「お祭り」「落書き消し」「写真集」。4段目が「お知らせ」「家具転倒防止対策」。最後の段が「ブログ」「落書き消し」「円山町まちづくり勉強会」という構成だ。こんな形でご近所と情報共有をしていけば、近隣町会との連携もとりやすいだろう。地方分権改革はまずご近所を知ることからはじまるといってもよいのではないか。でもそんなことを言われると、マスメディアの商売はやりにくくなるのかもしれない。


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「明日の神話」の明日(11月28日)

今月17日にマークシティと渋谷駅を結ぶ連絡通路に岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」が設置された。これにより待ち合わせの場として壁画前の通路が使われるケースが増えるだろう。待ち合わせ場所が「ハチ公から太郎へ」ということになるわけだ。ここで待ち合わせてから、マークシティを抜けて、道玄坂上の出口からランブリングストリートを通って文化村通りに向かう。そんな期待も背景にして、ランブリングストリートの道路拡張を始めとする円山町再開発の都市計画が検討されている。計画の決定は平成22年度の予定。それからすぐに工事が始まるとしてもある程度の形になるまで5年はかかる。
一方、平成24年度には東横線の駅が地下になる。その時点で東口に新しいビルが完成するので、東急東横店はそこに移り、現在の建物の解体が始まるスケジュールになっている。「明日の神話」は東口の方に移動する案のようだ。
そうするとこの場所はまた工事現場となる。いつまでもこのままであってほしいような気もするのだが。


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青葉台の高層ビル(11月27日)

青葉台3丁目に建設中の高層ビルは地上33階地下3階。玉川通沿いのフロアーを1階としてのことなので、山手通りの位置からだと36階以上の高さに見える。地上20階までがオフィスで、21階から上は住友不動産のラ・トゥール青葉台という高級賃貸マンションとなる。13フロアーでの総戸数は130戸。目黒区の住民税が数億の増収になるのかなどと皮算用をしている人がいるのか。
ビルの竣工は来年の9月。景気も株価はそれまでに回復しないといわれる中、どのような企業が入居するのか興味深い。来年から日本での事業展開を拡大しそうなノキアが山手通りの目黒駅に近いアルコタワーから引っ越してくるということもあるかも知れない。投資銀行に代わる元気な世界企業がターゲットなのだろうが、20フロアーを何社で埋めることになるのか。六本木ヒルズが41フロアー、セルリアンタワーで13フロアというそれぞれのオフィスフロアーの数でイメージする。
オフィスフロアーに入居する企業のトップが上層階の居住スペースに住むと通勤時間が不要だ。中央環状品川線が5年後の2013年度に開通すれば、成田からも羽田からも高速道路で一般道の混雑を避けて結ばれることになる。成田にも箱根にも1時間20分という立地は、飛行機と車で活動する外国人の東京での拠点として、六本木や赤坂より魅力的かもしれない。六本木ヒルズのように観光で来る人のないこともメリットかもしれないが、ビル内にレストランができないと近くにないので困ることになる。入居者専用のものでもできるのだろうか。


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道玄坂上のビル解体(11月26日)

道玄坂上の交差点にあるビルが12月1日から解体工事に入るとの掲示がされている。
1年ほど前までは1階に蕎麦屋があった。昔からの店だったのだろう。閉店した後は1階部分の前に自動販売機が並べられている。2年半後には246を挟んで南平台側に22階建ての高層オフィスビルが竣工するので、それまでに新しいビルに生まれ変るのだろうか。いうまでもなくオフィスビルができると、昼間の人口が増え、ビジネスチャンスが生まれる。とはいえどんなテナントが入ることになるのか。周囲にはテナント募集の掲示のあるビルが多い。オフィス街としても他の街と較べて魅力があるのかが鍵になりそうだ。
それにしても今回の不況で世の中どうなるのか見通しをたてにくい。2年後の予測すら難しくなっているようだから事業計画は大変だ。


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ハニーズ・カフェ(11月25日)

大坂上のバス停は渋谷川と目黒川の谷底に降りる坂のちょうど頂上にあたる場所にある。渋谷駅からも池尻大橋駅からも1キロばかり離れていて、人通りは少ないのだが12路線ものバスが停車するので、乗り降りする人の姿は絶えない。その大橋方向に向かうバス停の前にある喫茶店がハニーズ・カフェ。エンジ色に染まったような店内は静かで落ち着いた気分になれる。この店の特徴は砂糖の代わりに蜂蜜が出てくること。だからハニーズ・カフェなのだと納得できる。246の歩道橋を渡るのはちょっと大変だが、歩道橋からの眺めもこのあたりの景色として楽しむことにしよう。


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講演会めぐり(11月24日)

学者でもないと講演会を連続して聴講するということもないのだろうが、大学祭は講演会を無料で聴くことのできるチャンスでもある。とはいえ、何を聞いたらよいのかは分かりにくいし、結局こちらの時間の都合に合わせることになる。
駒場祭は22日から24日までの3日間で、その間に開催された講演会やシンポジウムの数は20を越えるだろう。聴講したのは、23日に「今語られる東大、学生、全共闘」という企画の中での立花隆さんの講演。インタビュー集などの詳細な参考資料が入り口で配布された。ホームページからも見ることができる。来年1月が安田講堂の事件から40周年ということでいろいろな企画があるらしい。
http://www.kenbunden.net/student_activism/
24日は小柴昌俊さんの講演で、平成基礎科学財団設立の経緯とニュートリノの観察の方法について。財団のホームページにあるように「基礎科学というものの性質から、産業とか経済団体の寄附だけに頼らずに国民一人一人が自分たちの基礎科学を支えていただく、例えば、一人年に1円というレベルでという線で財団を運営していきたいと考えております。去る平成16年10月29日付で当財団賛助会に「高貴の御二方」が象徴的に平成16年度分として金2円也、更に17年度以降10万年分をくださいました。誠に有難い事と深く感謝いたしておりますが、この事が当財団の唱えている”日本国民全てが一人年に一円をわが国の基礎科学のために”を更に広く浸透させるよすがにと願っております。」との趣旨のお話が半分。後半はカミオカンデの創設とニュートリノについての素人にも分かるようなお話だった。
23日には駒場祭とは別に駒場Ⅱキャンパスで、目黒区主催の環境シンポジウム「私にできるエコ、見つけよう」を聴講した。駒場Ⅰキャンパスの駒場祭に来ていた人たちがもしもそのシンポジウムの内容を知っていたら、殺到していたかも知れない。環境シンポジウムとはいえ、お菓子のトレンドを辻口博啓さんが予言し、王理恵さんがmy箸やmy傘袋について語るという楽しいものだったのだから。
そして自由が丘というまちがよいところと、パネリストの皆さんが口をそろえていたのが印象的だ。主催者の立場としては「目黒区は・・」の方が好ましいのだろうが、それは事実に反する。各地で生活圏のまち自慢をするようにならなくてはいけない。代官山は渋谷区と目黒区にまたがった地域のまち自慢をしている。渋谷WESTもまち自慢をしよう。
また、聴衆の多くが50歳以上の方々で写真のように空席も多くもったいなかったという感想だ。目黒区の主催だから近隣の渋谷区民や世田谷区民だと参加資格が問われるということになる。満員になった場合のことを考えるとそうせざるを得ないのだろうが、自治体住民限定のサービスのあり方については、検討の余地があるのかもしれない。


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駒場キャンパスに自衛隊(11月23日)

駒場祭で自衛隊の災害復旧活動の紹介をやっている。炊飯用の自動車が来ていて、車に上がることもできる。大規模災害の時に自衛隊が活躍することは知られているが、防災訓練というと消防署というのが一般のイメージ。自衛隊の出動まではイメージしにくい。ところが最近では目黒区や世田谷区の防災訓練で自衛隊が参加しているそうだ。
考えて見れば、駒場キャンパスは、渋谷区の円山町、神泉町、松濤2丁目、世田谷区の北沢の避難所に指定されている。いざという場合、避難所がどうなるのか、ということについての話は聞かない。駒場キャンパスに目黒区、世田谷区、渋谷区の住民が集まることになる。その時、それぞれの自治体職員が旗でも持ってここに集まれ、ということになるのだろうか。
そんなことも想定して、自衛隊だけでなく、消防署や地元消防団、町会防災部なんかも一緒になって防災コーナーを造ったらよいのではないか。区や都では提案できないだろうから、東大のサークルででも企画したらどうだろう。来年の駒場祭までに。


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駒場祭と環境シンポジウム(11月22日)

東大の駒場Ⅰキャンパスで駒場祭が今日から23日まで3日間行われている。渋谷WESTと呼んでいる地域では最大のお祭りだ。学生のお祭りとはいえ、小学生も高齢者も楽しめる企画は多い。企画が多すぎて、どれを見たらよいかが分かりにくいとはいえ、講演会、演奏会などプログラムは多彩だ。学生プロレスも楽しめる。ただ混雑するので敬遠されることもあるかもしれない。
http://www.a103.net/komabasai/59/visitor/timetable.cgi
駒場祭の一環ではないが、23日(日)には駒場Ⅱキャンパスで目黒区が主催する環境シンポジウム「私にできるエコ、見つけよう」が開催される。パティシエの辻口博啓さん、野菜ソムリエの王理恵さん、サンクスネーチャーバスを走らす会の栗山雅則さんが参加して「自分自身でできるエコ活動」を話し合う。生産技術研究所の会場で当日の受付もしてもらえる。午後5時から7時までで、受付開始は4時30分となっている。
http://www.city.meguro.tokyo.jp/event/kankyo_chosa/index.html
6年前には駒場祭第2会場ということで、東大前商店街が東大の学生と組んでスタンプラリーをしたこともあるが、参加者は期待したほどではなかった。それでも、駒場祭の来場者を呼び込む企画を大学周辺で行うことがもっとあってよい。

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松涛美術館で池口史子展(11月21日)

松涛美術館で池口史子展を10月7日から11月24日まで開催している。絵には好き嫌いがある。名画だからといって、必ずしもそれを見て幸せな気分になれるものではない。正直なところ、この展覧会のポスターにあるような人物画は好みではない。かの有名なモナリザも人物画だから関心がないというのがホンネなのだ。だから会期終了間際になって昨日美術館に入った。
展示されている作品は人物画と風景画と切花画の3種類なのだが、中でもカナダの風景を描いた画のかずかずが素晴らしい。というより好みだというべきか。淡白で眺めているだけで心地よい。細かいところをぼかしながら、看板の文字を不自然にはっきりと描いている作品が印象的だった。絵の解説をする能力が全くないので、余計なことを書いて恥をさらすようなことはしないが、絵を見ることの喜びをこれほど感じさせた作品はかつてなかった。
これらの作品にはどこで所蔵されているとの記述がない。作家が渋谷区在住だからできた松涛美術館での展覧会なのだろうか。入場者の多さは人気を示す。開催期間はあとわずか。その後作品はどこにいってしまうのだろう。松涛美術館で風景画を2~3点常設展示していただけるとありがたい。
Amazonのサイトから風景の写真を拝借したが、この絵があったかどうか記憶は定かでない。
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/20081007.html


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喫茶店トシ(11月20日)

世の中不景気。1929年にはじまる世界恐慌の再来といってよいというのが世界の首脳の認識で、100年に1度の大変な危機との表現も使われている。企業の大幅減益は税収の落ち込みとなり、ありとあらゆるところに影響を及ぼすはずだ。それが世界中のことなのだから手に負えない。雇用不安、生活不安の中、消費の冷え込みはますます景気を悪くする。だから節約の工夫がはやりにもなっているとも伝えられる。
節約とか生活防衛がキーワードになってくると、飲食店は大変だ。あてにしている忘年会需要も気がかりなことだろう。しかもこの不景気最低2年は続くというのが世界の見方。
そんなご時世だから、オシャレな店にはいかない。昭和の雰囲気を残す店に行って、昭和の元気をもらってくる。なんてことがあるかも知れない。コーヒーを飲むのもカフェではなく喫茶店がいいと。
そんなイメージにぴったりの店が神泉駅から神泉仲通りに上がったとことにある。その名も“トシ”とおしゃれでない。コーヒー1杯350円というのも割安感がある。スパゲティはナポリタンとミートソース。パスタなどとはいわない。それでも暗さなどみじんもなく、明るさ一杯の雰囲気。こんな喫茶店が残っていてよかった、と思っている人も多いのだろう。不景気のうっぷんを晴らし、昭和はよかったと回顧にふける平成大不況の時代にはぴったりな店、などと書けば店からしかられるか。でも昭和を懐かしがる人は40代後半以上。店の周囲はそれより若い世代がほとんどのようだ。


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ウイスキー党宣言(11月19日)

“シングルモルト余市1987”が世界の業界の権威であるウイスキーマガジン社のコンテストでシングルモルト部門での昨年最優秀賞をとったことを披露するイベントが5月にあった。その時にニッカウヰスキーのチーフブレンダーである久光哲司さんの解説を聞いて、ウイスキーをストレートで味わうことを覚えた。
そして今回、受賞商品の翌年版として今月26日に約3500本を限定発売する“シングルモルト余市1988“の試飲会が前回同様、青山骨董通りのニッカウヰスキー本社で行われ、アジャイルメディアネットワーク社の招待を得て、再度参加させていただくことになった。
ニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝と北海道余市の蒸留所を紹介するビデオを久光さんの解説を聞きながら見た後、“シングルモルト余市1988“を“シングルモルト余市12年”と比較しながらテイスティング。石炭直火蒸留という、現在では本場スコットランドでも廃止され世界で唯一となってしまった蒸留工程を経た余市産のウイスキーの味わい方を教授いただいたのだ。
“シングルモルト余市1988“は昨年の” シングルモルト余市1987“とは異なるコンセプトで5つのタイプのモルトウイスキーをバッティングさせているとか。
「陶然とさせる濃厚な蜜の甘さ。カシス、杏、プラムや洋梨を思わせる香ばしくもフルーティな香り。ベースのピーティなボディ感とともに、逞しく力強い香りが広がります。全体が豊かに調和して膨らむ印象」という香りをまず楽しむ。
続いて「樽熟成によるコクと、堂々としたピートのビター感が力強く感じられます。磯や海藻のニュアンスをもとった甘さが味わいに幅を与えます」と表現されるような味わいを経て「豊かなコクと甘さをともなった、ドライフルーツのようなビターな余韻が程よく続きます」という後味を感じることになった。
そこまで理解できたわけではないが“シングルモルト余市12年”と少しずつ香りや味を比べ、12年と20年の熟成期間を始めとして生ずる顕著な違いは確認することができた。ウイスキーは同じブランドの同じ熟成期間のものでも製造年により少なからぬ違いがあるものらしい。


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シングルモルト余市1988は11月26日発売。小売価格は税込だと21,000円となる。かつての高級酒ジョニ黒の現在の価格が概ね2,000円だから、その10倍なのだが、ウイスキーの価値の理解を得るためにも、こうした価格の商品は必要だ。
ちなみに“シングルモルト余市12年“でも6,600円なので、オールド・パーの価格の倍以上になる。世界のウイスキー市場での評価価格なのだろう。イギリスのオンラインショップをのぞいてみたら、“シングルモルト余市10年“でも44.95ポンド。ポンド安の今でも6,500円という計算で、1年前の為替レートだと1万円になる。
今流行りで、売り場面積も大きいワインはその種類も価格も幅広い。ウイスキーもワインのようにさまざまな観点からより幅広い選択ができるようになるのがよい。
日本でウイスキーが広く飲まれるようになったのは昭和30年代にトリスバーでのハイボールと呼ばれる炭酸水割りからのようだ。吉田茂、田中角栄が愛飲したといわれるオールド・パーや、海外出張の土産の定番とされたジョニーウォーカーの黒ラベルはかつて最高のウイスキーとされていた。そしてボトルキープをして水割りで飲むというウイスキー大量消費時代になる。サントリー・オールドやニッカG&Gを“スナック”にボトルキープする時代が1970年代、80年代と続き、それから、吟醸酒、焼酎、ワインが人気の中心になっていった。水割りとカラオケがセットになったような時期もあり、そのなごりは今もある。しかし最近は、パーティなどでのウイスキーの人気はその全盛期と較べると焼酎やワインに奪われているといわざるを得ない。スナックのカラオケでも焼酎のボトルを空ける方が多いかもしれない。でもそれは、ウイスキー本来の楽しみ方を逸脱した、ウイスキーバブルともいえる時代が終わったからといってもよいのではないか。
一方で、テイスティンググラスでウイスキーを舐めることは茶道にも通ずるともいえる。バーという空間でそこの装飾を語り、バーテンダーの勧めで出されるウイスキーを作法に従って静かに味わう。お茶菓子のような感覚で、ウイスキーにあった食べ物を食べるのもよいだろう。かつてはレーズンバターが定番だったのだが、昨夜は“シングルモルト余市1988“に合わせて、骨董通りにあるレダラッハのチョコレートがつけられた。
かつて水割りでカラオケをやっていた世代が、ウイスキーの本当の楽しみ方を始めるようになってもよい。渋谷WESTにはその日の気分で選べるさまざまなバーがあるのだ。
http://www.shibuya-west.com/navi/10bar.html
なお“シングルモルト余市1988“はホームページから先着順で購入できる。
http://www.nikka.com/products/yoichi1988/index.html

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栄通りの拡張へ(11月18日)

Bunkamuraから山手通りにぬける栄通りの拡張は長い間停滞していたが、いよいよ松涛郵便局交差点前の建物が解体されることになった。来週には交差点からの眺望が広がるだろう。今となっては慣れ親しんだ写真の光景が消えていくのが惜しいような気もするが、解体をするからには、本格的な道路工事がまもなく始まるはずだ。
栄通りは駒場キャンパスが駒場農学校として誕生したときから、渋谷駅とキャンパスを結ぶ唯一の道路であり、井の頭線ができる前は栄通りが正門に通じていた。といっても70年も昔の話。
この道が再び脚光を浴びるようになる日も近いわけだが、車の通路というより遊歩道として設計されることを期待する。奇しくも「明日への光」の壁画の公開と同じ日に、栄通りの拡張工事に向けての新たなスタートが切られたわけで、文化芸術の街として渋谷が本格的に動きだす兆しと見たい。


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「明日の神話」除幕式(11月17日)

17日の夕方、岡本太郎の壁画「明日の神話」の除幕式が行われる。その直前の様子を見てきたが、イベントは混雑を避けるために最低限とするらしい。
壁画の公開場所として、壁画のテーマとなっている原爆ということから広島市と、岡本太郎の太陽の塔がある吹田市も手をあげた。3箇所を選考した結果、多くの人に見てもらえるようにと、渋谷マークシティと駅とを結ぶ通路の壁となったものだ。この壁画のためにここの通路を設計したわけではないのだけれど、まさにおあつらえ向きの場所といえるのではないだろうか。壁画を見にここに足を運ぶ人も増えるだろうが、だからといって混雑の度合いに影響するほどでもなさそうだ。
この壁画の設置を機会に、改めて渋谷が文化芸術の街としての関心を集めることが期待できそうだ。


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序幕後はこんな感じになった
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嚆矢の支那そば(11月16日)

支那そばというのは東京ラーメンといってもよいかもしれない。トンコツ味の博多ラーメンや中華料理店で出てくるラーメンとは違う、あっさり味のラーメンだ。かつて屋台で出された味に近い。
そんな東京ラーメンが飽きられてか、塩ラーメン、味噌ラーメン、バターラーメンから選ぶ札幌ラーメンが東京でも主流になった時代もある。その後、トンコツをベースにした白いスープの博多ラーメンが人気となった。
ラーメンの味はさまざまで、スーパーに並ぶインスタントラーメンを見ることで世の中にどんなラーメンがあるかを知ることができる。喜多方とか和歌山とか、全国各地にそれぞれのラーメンがあって、その個性のアピールもしている。
駒場東大前駅西口と、淡島通りこまばエミナースを結ぶ道に嚆矢(こうし)というラーメン店ができたのは2004年6月。4年前のことだ。店の前はよく通るのだが、ラーメンの味較べをする趣味もないので、食べる機会を逸していた。たまたま昨日夕食を外で食べることになったので、嚆矢の支那そばがどんなものかを試してみることにした。
店の中に入るとラーメン店としては広く、しかもゆったりとしたカウンタースペース。これだけの席を主人一人でカバーできるのかと心配するほどだが、開店の時間だったので他に客はなかった。
支那そばはチャーシュー2枚にネギ、シナチクに海苔というシンプルなもの。スープも淡白で、インターネットの口コミ情報によるとあっさりしすぎ、との評価もあるほどだ。これで750円は高いという人もいるかもしれない。しかし、トンコツ味であれば普通の値段だし、それだけの価値はある。
駒場キャンパス内の食堂ならラーメンの値段は400円を切っているし、駅前の苗場なら量が多い。
値段と味のタイプを勘案して食べる店を決めるのがよいだろうが、嚆矢は東京ラーメンの名店として価値ある店とはいえよう。井の中の蛙かも知れないが、駒場東大前駅を利用されている人には一度試してみることをお勧めしたい。
インターネットの情報ではこれが詳しい。
http://www.meguroku-town.com/do/001/007/

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南平台町と松涛(11月15日)

南平台町も松涛も高級住宅地として知られる。その間は1キロもない。しかし、首都高速道路が上を走る玉川通りと神泉町が間にあって、その間を行き来する必要はないわけだから、両方の街を知る人は多くはなさそうだ。
この二つの街は高級住宅地という点では共通しているのだが、雰囲気に違いがある。何故だろうとよく見てみると、南平台町は高い建物が目立つことと、通行する車の数が多いということがある。松涛は建物の高度規制が比較的広い範囲にあるので空がよく見えるが、南平台町の空は狭い。松涛は住宅地として開発された当初の雰囲気を残しているようだが、南平台町の方はすっかり都心部のようになっている。
そんな二つの高級住宅地に挟まれた神泉町は、商店街を中心に下町のような親しみやすさを感じさせる街。渋谷駅周辺の繁華街、246沿いのオフィス街、駒場の文教地区、そして高級住宅地とさまざまな個性をもつ街が狭いところにモザイク状に並ぶこのエリアは、ちょっと歩くだけで、大きな変化を楽しむことができるのだ。
ちなみに夜の松涛は麻生さんが総理大臣になって警備が厳しくなり、女性の夜の一人歩きも安心と喜ばれているとか。松涛の人たちには、麻生政権がいつまでも続くことが望ましいのかもしれない。でも公邸に移ってしまったらどうなのか、心配なところだろう。

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(南平台町)

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(松涛)

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不況と街づくり(11月14日)

これから先3年間は全世界の同時不況が続くとの見方が多い。そうだとすると街づくりにも影響がないわけはない。税金を街づくりにどれだけ投入できるのか、議論が必要になってくる。建設予算にしても耐震性確保や水害対策など、安全対策が重点化されそうだ。
渋谷駅の再開発が緊急を要するものとの結論には達しにくいのではないか。そうでなくともオフィスビル需要が拡大するとは考えにくい。オフィス需要も地域間での競争がある。日本橋地区や赤坂地区での再開発によるオフィスビル建設も進んでいるようだし、商業施設の需要は二子玉川や武蔵小杉でせき止められるかもしれない。
まず渋谷の魅力を高めることが必要であり、再開発によりそれを実現しようということはリスキーともいえよう。渋谷の魅力とは路地と坂道と小規模な建物。そしてそこで行われている多彩な活動だ。そうしたことのアピールが再開発に先立って行われるべきということからなのか、渋谷文化プロジェクトという東急によるサイトもある。http://www.shibuyabunka.com/
渋谷WESTと渋谷は別の街という立場ではあるが、渋谷の街づくりも見守りたい。

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スマートフォン対ノートパソコン(11月13日)

単純な携帯電話機は早々となくなってしまった。
携帯電話機に電話以外のいろいろな機能がつき出したのは1999年2月のiモードの発売から。初めてのカラー液晶採用製品デジタルムーバD502i は2000年の1月の発売だ。実はその時に買ったデジタルムーバをいまだに使っている。通話と留守録機能だけで、8年も使っているということになる。想定使用年数はとっくに過ぎているのだが、廃棄物を作るのはしのびないし、電話以外の機能はいらないし、何よりも最近の機種の蓋を開けるスタイルはいやだ。この8月にヤマダ電機の開店サービスで、買い替えでも新機種無料というサービスをやっていたが、無料だからといわれても最近の機種に代える気にはならなかった。蓋を開けないと使えないこと、無料といえども切り替えに要する時間を費やすのがばかばかしい、という判断によるわけだ。それに何よりも電話以外の機能に魅力を感じない。蓋のない携帯電話機が必ず出てくる。そう信じて待っていた。
スマートフォンと呼ばれるものは電話機としての機能はほんの一部。メール送受信、カメラ、ビデオカメラ、ミュージックプレイヤー、ウェブブラウザー、時計、ゲーム機などの機能を一体化している。それだけの機能があっても蓋のない機種がいよいよ登場したのだ。
アップル社のi-Phoneが発売になったのは今年の7月。その前に、マイクロソフトと提携した台湾企業のHTCがTouch Diamond というスマートフォンを5月から欧州で発売している。日本ではイー・モバイル社でHTC社のTouch Diamondを10月から発売を開始したのだが、これからが本番。ソフトバンク、NTTドコモからも順次発売されることになり、11月20日にその記者発表がある。それに先立ち、ブロガーに紹介する機会が昨夜マイクロソフト社であり、実際に操作をさせてもらった。最近の機種に親しんでいるわけではないが、文字入力を含め、使い勝手がよくなっていることは確かだろう。小さくて魅力的なデザインの黒いダイアモンドにどのような反響があるのか楽しみだ。


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一方で、パソコンメーカーのデルは「5万円パソコン」と呼ばれる超小型ノートパソコンを3万5千円に値下げすると発表している。他のメーカーも追随するようだ。スマートフォンはパソコンよりも高いということになる。http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081112AT1D110A311112008.html
Windows95が発売されてから13年。一般向けの携帯電話の歴史は1993年のデジタル・ムーバの発売からとすると15年だ。今の大学生は携帯電話やインターネットがない時代を知らない世代。その一方でパソコンを使わず、携帯電話でも電話機能しか利用しない人たちは少なくない。それでも解像度が改善された携帯電話機をカメラ代わりに使うことは普通になっている。写真をパソコンにではなく、スマートフォンからインターネットのサーバー上に保存できるようになると、パソコンを不要と感じる人も少なくないはずだ。

更に、テレビ受像機がインターネット上の映像も受信できるようになりだした。今年の9月にパナソニックが発売したVIERAにはYouTubeを見る機能があるのだ。


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カメラ兼ビデオカメラでもあるスマートフォンと、インターネット上の映像が見れるテレビ受信機が、立ち上げるのに時間のかかる家庭用パソコン市場に影響を及ぼすようになるだろう。さまざまな目的に応じてどの機械を使うか、情報機器リテラシーがますます重要になってきているようだ。
そんな中で、通話機能だけで単純な、蓋のないデザインの携帯電話機はもう永遠に出てこないのだろうか。

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換気塔がグッドデザイン賞受賞(11月12日)

山手通りの中央環状線山手トンネル路内換気塔が2008年度グッドデザイン賞を受賞している。グッドデザイン賞といっても数多くの分野があり「土木環境・都市計画・まちづくり」の分類で9件受賞した中の一つとなったのだ。
デザイナーのコメントは「地下高速道路建設の為に必要不可欠な換気塔が、当初は周辺住民から景観阻害物として建設を反対される状況であった。設計にあたり我々も周辺住民と同じ目線に立ち、圧迫感を低減出来ないか、周辺景観との調和とは何か、走行車両の連続景観への配慮とは何か、機能的、デザイン的に長く受け入れられるものは何か、日々飽きの来ない変化をつけられないか、などの答えを追求し続けた結果、生み出されたデザインである」というものだ。
審査委員の評価は「必要悪ともいえる困難な課題に対し、緻密なデザインで慎重に取り組んでいる点が評価できる。換気塔そのものの存在否定論は多いが、作らざるを得ないものに対し『より良い』解答を求めた努力に讃辞を送りたい。高架高速道路と比べれば、その答えは明らかである」となっている。
「応援メッセージ」として書かれているコメントは「審査委員の評価ですが、おもいっきり辛口ですね。でも、完全に的を得ていますね。評価としては完璧です。感心します。」というのが1件。このコメントも的を得ているのではないだろうか。
http://www.g-mark.org/search/Detail?id=34581&sheet=outline
いずれにしても、予算を含むさまざまな制約の中でデザインせざるを得ない方々の努力がこの賞で報われるとはいえるのだろう。審査委員の評価に加え、応援メッセージというのがあるのもいい。
もっとも最近話題の懸賞論文だと、こんな形で評価がさらされたら収拾がつかないかもしれないが。


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渋谷循環バスに乗ってみた(11月11日)

渋谷循環バスというのは、渋谷マークシティ5階のバス乗り場から→セルリアンタワー東急ホテル→東急東横百貨店東横店→東急百貨店本店→渋谷マークシティ5階バス乗り場と周るものだ。料金は無料で10分から15分の間隔で走っている。
ふと思い立って東急百貨店本店からランブリング通りを上ってマークシティまで、循環バスに乗ってみた。無駄な時間を費やすわけだが、バスの車窓からの眺めがどんなものか試してみることにしたわけだ。
乗ってみて分かったことはバスには補助席を出すほど乗客がいるということ。その客のほとんどが高齢の女性だということだ。景色は狭い道を走るので変わったものはない。東急本店前を出てからマークシティのエクセル東急ホテル入り口を下りるまでの所用時間は渋滞なしで7分。待ち時間を考えたら足が元気であれば歩いた方が速い。しかしこういうサービスがあることで、ホテルから子供の街ともいわれる渋谷を歩かずに、無料で大人の街東急本店・Bunkamuraに行けることはありがたいと考える人も多そうだ。
それにしても、渋谷マークシティ5階にある写真のバス乗り場を知る人は、バスを利用しない限り少ないだろう。ここから成田、羽田の空港に行く便の他に、鶴岡・酒田、徳島、松江・出雲市、姫路、大阪、京都、金沢・加賀温泉、浜松、静岡、沼津を結ぶ長距離の定期バスが発着している。運賃を考えると、これからは高速バスを使った旅行が鉄道の利用よりも普通になってくるのかもしれない。
http://www.s-markcity.co.jp/bus/index.html


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松涛の周辺(11月10日)

東大の裏門から渋目陸橋にかけての山手通りはもう何年も工事中で、その光景は殺風景を絵に描いたようなものともいえる。東大の敷地と山手通りとの境界線は三田用水をふさいだブロックの道路側のようで、新しい壁の工事が行われている。
この道は2年後には見違えるように綺麗になるはずなのだが、現状ではこの沿道に店を開いたり、事務所を構えるということにはなりえない。2010年になればどんな通りになるのか見えてくるのだろうが、それまでは工事現場でしかない。
山手通りからBunkamuraに向かう栄通りも用地買収の問題から何年も工事中の状態で、こちらの景観も2010年待ちのようになっている。
いずれも地名は松涛。高級住宅地のイメージ通りの景色になるまであと2年は待たなくてはいけないのだろう。


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駒場防災会議防災訓練を終えて(11月9日)

今日は駒場で年に一度の防災訓練が行われた。参加者は約150人で、主催者としては残念ながら、ということなのだが、これだけ集まれば立派なものだとの影の声もあったようだ。確かにそれ以上の参加者がいたら、起振車体験を見学だけ、ということにもなったかも知れず、限界だったともいえるものの、もっと集まって欲しかったという気持ちは主催者側で共通していた。
それでも松涛や大橋から呼びかけに応じて来られた方もあり、駒場町会を超えた防災訓練ができたことは大きな成果といえるだろう。
防災訓練はもともと火災対策だったのだろうが、最近は震災対策になってきている。東京の震災の300年の歴史を見ると、そろそろ起きてくれないとより大きな規模の地震になるのではないかと心配になると判断せざると得ない。生きているうちにはないほうがいいと思う人もいるだろうが、10年以内には震災が起こると考えないわけにはいかない。だから行政機関は対策に懸命なのだ。それでも震災が起きたときに行政をあてにできないということも当然のこととして理解できる。そのため地域での混乱を最小限にするために町会の役割が出てくる。まじめに考えると、ことは深刻なのだ。
防災訓練が終わった後に町会事務所で慰労会があり、その後2次会ということで、居酒屋で痛飲することになった。テレビでは日本シリーズの最終戦をやっていたが、そんなものは無視して地域防災についての熱い議論が行われた。こう書くと冗談のように思われそうだが、そういう人たちも少なくないのだ。


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コンサートの値段(11月8日)

コンサートの値段というのはさまざまで、ランブリングストリートのライブハウスだと3,000円から5,000円程度だが、オーチャードホールだと通常5,000円からで、オペラなどの高いものだと3万円を超える。しかし、11月15日にはオーチャードホールで5,000円、3,500円、2,000円という料金設定のコンサートもある。また、その日には渋谷音楽祭ということで、CCレモンホールで入場料1,000円のコンサートも開催される。http://shibuon.com/
今日新宿駅前で、11月15日、日吉の慶応日吉キャンパス内の日吉記念館で開催される倖田來未のコンサートの案内を配っていた。入場料は一般6,500円、学生5,000円とある。http://www.mitasai.com/top.html
無論コンサートは好きなアーティストのものを聞きにいくわけで、値段を見て選ぶものでないことはいうまでもない。しかしコンサートにでもいってみるか、という場合には、値段で選ぶこともあってよいかもしれない。テレビだと無料なので何でもだらだらと見てしまいがちだが、生の演奏でも聞こうかというときにはランブリングストリートからオーチャードホール、C.C.Lemonホール、NHKホールと、歩いていける範囲でも選択肢の豊富なのがこのエリアだ。東京には数多くのコンサートホールがあるのだが、それは無視してもよいのではないか。無論特別に好きなアーティストがいる場合はどこにでも行くのだろうが、そうでなければ近いところに限って選ぶ手もある。飲食店を選ぶのと同じように。

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駒場防災会議防災訓練(11月7日)

11月9日の日曜日に駒場小学校を会場として防災訓練が行われる。駒場防災会議という名前は大げさのように聞こえるが、駒場町会と駒場住区住民会議の共同主催ということでそういう名前になった。(そういえば住区住民会議という目黒区の住民組織名も若い人にはどうなのだろう。)
今回は渋谷区を含む近隣の町会にも案内を出し、既に目黒区の上八北町会からの参加連絡を得ている。東大の駒場キャンパスが渋谷区と目黒区の広域避難所に指定されているのだが、いざという時にどうなるのか、聞いたことがない。その意味でも行政区画をまたがって地域での交流が必要になっているのだ。
今年の防災訓練は駒場町内の8箇所の集合場所に12時50分に集まり、そこからまとまって駒場小学校の訓練会場まで歩いていくことからはじまる。駒場小学校の訓練は1時半に開始となり、起振車や煙ハウス、AED操作の体験もできる。
防災訓練の目的は当初火災に対する消火活動だったが、最近では地震災害時に備える方が現実味を帯びてきている。駒場では10年前の1998年2月に22棟が被災、10棟が全焼という大火があり、その時の経験談が今も話題になるほどだから、火災に対する警戒心も依然強い。
KYとはかつて危険(K)予知(Y)の意味で使われていたが、最近は別の意味になってしまった。空気を読むことも大事かも知れないが、危険を予知することもそれに劣らず重要だ。どういう危険があるのかは、防災訓練で知ることができる。

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渋谷WEST飲食ナビ公開(11月6日)

ホームページの利用目的の一つに飲食店を探すことがある。「ぐるなび」をはじめ、そのためのサイトも多い。しかしそれで見つけることができるのは広告費を払っている店に限られるのだろう。「ぐるなび」の場合、渋谷エリアは「道玄坂・神泉」「センター街・公園通り」「渋谷東口・南口」に分けられ、渋谷WESTのエリアと重なる「道玄坂・神泉」で紹介されている店は全部で43軒。そのうち渋谷WESTの店は3軒だけだ。しかもどちらかというとパーティ会場向きの店が多い。
ほとんどの店はエリアの画面から検索はできないが、店の名前を入れると画面が出てくるものもある。「ぐるなび」のさまざまな料金体系によるのだろう。

このたび公開した渋谷WEST飲食ナビは、エリア内の全飲食店を地図上で見つけることができるようにしてある。その数は220軒近くにのぼる。ファーストフードから本格レストランまで、さまざまな飲食店を簡単に見つけることができるようにした。ホームページのある店にはすべてリンクをはったが、そうでなくとも店名を検索エンジンで調べれば口コミ情報などを見つけることもできる。商店街のホームページにはこうした例はあるが、組織化されていない地域の全店を紹介する試みは例がないのでは、と自負している。
特にこの近所に事務所のある方々、東大の駒場キャンパスに出かける方々、渋谷近くの閑静な場所で食事をしたいと考えておられる方々には便利なサイトになると期待している。
常に最新情報に更新していく予定だ。
http://www.shibuya-west.com/navi/

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湯島天神の菊人形(11月5日)

日頃から渋谷WESTの話題だけを書いているので、対象エリアの外の出来事がとても珍しいものに感ずる。今日たまたま湯島天神に立ち寄ったのだが、ちょうど菊まつりで菊人形の展示をやっているところだった。無論そんなことは知らなかった。
渋谷WESTの地域情報を紹介するこのブログの趣旨からはずれるのだが、特定の地域で細かい観察をしていると、その観察対象を離れた地域は別世界のように新鮮に映るようだ。
と前置きが長くなるが、湯島天神で菊まつりをやっていて、なかなか見ごたえのあるものだった。素直にそう書けばよいのかもしれないが、場所が湯島ではあまりにも唐突だ。
渋谷WESTの近所には渋谷があり、その先に赤坂があり銀座・日本橋がある。湯島はさらにその先。渋谷とは何のかかわりもない。そんな関係のないことを書いてよいものかとの抵抗感がある。
渋谷WESTの外で行われていることは東京の中だけでも数知れない。そのごく一部をマスメディアが紹介する。マスメディアで報道されるとそれだけで身近なことのようになる。今日、東京のほとんどの人にとって、アメリカの大統領選挙の方が湯島天神の菊まつりより身近なことだったろう。でも、平安時代の末期に「紅旗征戎、吾事ニ非ラズ」と藤原定家が書いたように、天下国家のことなど知らないよと豪語する人もあってよいのではないか。ましてやアメリカのことなどと。
渋谷WESTの管理人にとっては、渋谷WESTの外のことはほとんど「紅旗征戎」に類することなのだ。


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源氏物語千年の装束展(11月4日)

神泉駅のすぐそばの国際文化学園の8号館に衣紋道高倉流東京道場がある。
そこで今日から6日まで、源氏物語千年の装束展と題するイベントを行っているので見てきた。十二単、束帯といった宮廷装束を展示し、実際に着付けをする過程を見せてくれ、30分ほどお話を聞かせてもらえるというものだ。十二単は誰でも知ってはいるが、実際に着るところを見る機会はなかなかない。午後3時からのスケジュールへの来場者は50人ほど。主催者の予定を大幅に上回るもので、予定していた展示品の説明ができずに32畳の和室での平安貴族の髪型を中心とするお話になった。火曜日なので美容師の方が休みなので多かったのだろうということからだ。十二単を着せることが衣紋道という芸であり、平安貴族の姿を目の当たりにするような見る価値のあるものである。
申し込めば着させてもらうこともできる。特に男性は歓迎されるだろう。光源氏の気分を味わうという贅沢が楽しめるかも知れないのだ。入場料は1000円で立派な小冊子もいただける。


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渋谷区民のお祭り(11月3日)

ふるさと渋谷フェスティバルが代々木公園B地区で、渋谷区民文化祭が渋谷C.C.Lemonホールで開催された。渋谷区内で活動するさまざまな団体が日ごろの活動を発表する年に一度の晴れ舞台だ。
サッカー場のステージでは小学生の女の子がチアガールの格好でエアロビクスダンスを披露しているのを見ることができ、またC.C.Lemon ホールではシニアを中心とする日本舞踊をステージに近い席で見てきた。
小学生のダンスには家族が大勢つめかけていたが、日本舞踊の方は参加者だけのような感じで、家族らしい若い人はほとんどいなかったようだ。おばあさんの文化祭といったら失礼かもしれないが、皆さん元気一杯だった。
さまざまな日本舞踊を無料で見る機会はなかなかないだろうから、こういう場を利用するのもよさそうだし、外国人に日本文化を紹介するにも出入り自由だから好都合だ。
渋谷区内だけでこれだけ多くの文化活動があることには感心させられるが、それぞれの会の概要を知ることはむずかしい。ホームページで分かるようになるにはまだ何年もかかるのかもしれない。


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女性に愛される店(11月2日)

昔から酒席に芸者とかホステスなどの女性がついたのは、供応をするのに都合がよかったからだろう。料亭からキャバレーやクラブ、はてはキャバクラと、女性にサービスをされることを喜ぶオヤジ相手の飲食店が繁盛してきた。商売の潤滑油として酒席は当然のこととの社会通念があり、税金にもってかれるなら交際費で落としちゃえ、といった雰囲気が接客専門の女性従業者にかかるコストを吸収していた。商談などにともなう接待をアウトソースしていたと考えれば、必要経費として認められるわけだ。
こう書くと味気ないものになるのだけど、飲食業の将来を考えると、客が何に対してお金を払うのかを考えることは避けられない。供応が贈収賄とみなされ逮捕されるようにもなっている。社会通念の変化によるものだ。飲食業の将来像はそうした変化を切り離しては考えられない。酒を飲む場所が、男にとっての憩いの場で女はもてなす側ということは、ほとんど過去のものになっている。
日本で多くの女性たちが外で酒を飲むようになったのは、コンパといわれるタイプの大型カクテルバーが登場した1960年代の終わりごろからのようだ。イギリスでもパブに女性が入れるようになったのはそう古いことではないらしい。
いずれにしても、女性の職場進出と共に酒場進出もはじまった。女性に好まれる店づくりが飲食店の課題となり、おしゃれな店ということでか、ダイニングバーというタイプが新規開店の飲食店の多くを占める。
合コンや誕生パーティ、結婚式の2次会での利用のあることがダイニングバーの狙いともなっている。男性客を顧客としてきた飲食店のスタイルは、女性に愛されるタイプの店に置き換えられざるを得ないことになった。女性化する飲食店といってもよいのかもしれないが、その女性の好みも一定とはいえないから、これからどうなるのかは神のみぞ知るということか。

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高層マンションの行方(11月1日)

麻生首相によると日本経済は100年に一度の大暴風雨とか。これまでのさまざまな計画がこの暴風雨にさらされることになるわけだ。日経平均ベースだと1年で持ち株資産が半分になったりもしているのだから、計画中のマンションの価値がどうなるのか当事者は大変だろう。週刊誌等にはマンション価格暴落といった見出しがおどる。
大橋ジャンクションの再開発計画もその渦中にあるようだ。半年後の入居に向けて外観がほぼ完成している地上27階のプリズムタワーの販売も順調ではないらしい。
もう一つの平成24年度完成予定と計画されている地上42階建てのマンションについては、建築者が2回目の公募でも決まっていないそうだ。近々3回目の公募となり、東京都が条件を落とす投げ売り状態と森区議が書いている。http://jcpmkd.jp/html/mori01/2008/20081030224956.html
再開発ビルの建設予定地にはまだ立ち退きの終わらないビルがいくつも残っている状態だ。
ちなみに、目黒区で最高層となる地上45階の中目黒アトラスタワーは来年末入居の予定で販売が行われている。ほぼ同じ時期に完成する、山手通りと246の交差する青葉台3丁目の33階建てビルの上層階は賃貸マンションになるようだ。
世界経済は2~3年は回復しないだろうと見る専門家が多い。目黒区では11月28日から建築物の絶対高さ制限導入の予定で高層マンションがたたなくなる。渋谷区の富ヶ谷でも地上27階の高層マンションの計画を認めないとの決定がされている。そうでなくとも高層マンションに資金を投入することが難しい時代になったのかもしれない。高層マンションに希少価値が出てくるだろうか。

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