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暗黒の木曜日(10月17日)

1929年10月24日は暗黒の木曜日と呼ばれている。世界恐慌がこの日に始まったとされる日だ。今月10日に大きく株価が下落し、週が明けて回復の兆しが出たのもつかのま、16日の木曜日には日本では史上2番目の下落率となった。
暗黒の木曜日の再来とならないことを願いたいが、木曜日の午後8時過ぎに、道玄坂から円山町にかけて街を歩いてみると人出は少なく、飲食店はどこも客がいても1人、2人という状態。投資信託を含め、株式を持っている人は資産を減らしているたわけだし、企業の業績見通しも真っ暗なのだから、とても夜の街で時間を過ごすような気分にはなれない。
それに較べると東大前商店街の飲食店には客が多く元気だった。ビジネスの世界に直接関係のない東大の大学院生や職員なのか。生活に密着しているということもあるのだろう。
不況はタクシーの利用が目安になると言われるが、遠方からの客を期待するような飲食店も景気の影響を大きく受けそうだ。
そんな中、どんな仕事が景気がよいのかということで思いつくのは、近郊の農家。庭先で取れたての野菜を売っているのだが、無農薬の上に市場価格に連動させているとはいえ、流通コストがないので安い。食の安全がますます心配されるようになっている折、値上げしても売れるだろう。野菜の自給も増えそうで、それに関連する商売は繁盛するかもしれない。

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