うなぎ屋(10月28日)
うなぎ料理を専門にする店は江戸時代からあったそうだ。江戸の名物は寿司、天ぷら、うなぎ、ともいわれていて、古典落語にも鰻屋という題の演目があるほどだ。地方にいくと「寿司・うなぎ・天ぷら」という看板で営業する店が普通のようだし、東京でもそんな店もあるのだが、都心部となるとうなぎ専門の有名店が目立つ。うなぎの蒲焼はその道一筋という職人が作り、秘伝のタレが自慢だったりして、店ごとに味に微妙な違いのあるものだ。うなぎの蒲焼なら買ってきて家で食べればよい、という考えもあるし、出前が主という店も少なくないようだが、会食の場としてうなぎ屋という選択もあるだろう。
渋谷WESTのうなぎ屋は4軒。栄通りから円山町に入る最初の道、円山坂の入り口にある日本家屋の「大和田」と、旧山手通りの「いちのや」が靴を脱いで座敷に上がる本格派。注文してからうなぎが出てくるまで、大和田で30分、いちのやでは40~50分、待つ覚悟が必要とされる。道玄坂上の渋谷ファーストプレイスビルの向いにある第18宮廷マンション1階奥「うなぎ藤川」では1100円からうな重が食べられ、旨くて安いと評判。しかも頼んでから10分ほどで出てくるそうだ。
駒場東大前駅西口から駒場野公園に向かう踏み切り横の「宮川」は入り口は地味だけれど、ホームページではしっかりとアピールしている。鹿児島県大隈産のうなぎを自家の井戸水で生かしているというから本格的だ。来店より出前を主にしているのかもしれない。駒場ⅠキャンパスとⅡキャンパスや大学入試センター、NTTデータ研修所への配達には最適な立地でもある。
見た目ではほとんど変わらないうな重でも、その味にこだわれば奥の深いものがあるのだろう。
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