« バーという世界(10月8日) | トップページ | 高層建築の黄昏(10月10日) »

昭和の寿司屋(10月9日)

渋谷百軒店では狭い街に昔からの寿司屋が3軒も残っているというのが商店会の自慢の一つ。昭和時代からある寿司屋のカウンターで出される寿司は、回転寿司やデパ地下で売っているものとは違う。ただ、後者を「刺身のせ酢おにぎり」と呼ぶ漫画家もいるほどの違いはどこにあるのだろうか。
握り寿司がハレの日の食事であった時代がある。レストランなどなく、蕎麦屋や食堂と呼ばれた店のあったころだ。今でも地方に行くとそんな時代のなごりを感じる。ちなみにそのころにはラーメン屋すらなかった。出前の寿司を近所の寿司屋からとり、料亭を別にすれば、接待も寿司屋ですることが最大のもてなしだったのだろう。
百軒店に3軒の寿司屋が残っているのは、円山町の料亭の代わりに利用された店の名残かもしれなし、寿司屋の時代の渋谷の中心が百軒店だったからなのかもしれない。
しかし今、昔ながらの寿司屋の数は減っている。出前が宅配寿司屋に代わり、数百円で買える寿司がスーパーに並ぶようになっているからだろう。回転寿司も回転させずに注文を聞いてから握り、立ち食い寿司も椅子がないだけで、食べるものは普通の寿司屋とそれほど変わらない。ネタの質はともかくとして、トロ、ウニ、赤貝、タイといった具合に注文するものは同じなのだ。だから一般の人を相手にしていては昭和スタイルの寿司屋はなりたちにくくなっている。
寿司の人気がなくなっているわけではない。さまざまな料理の並ぶ立食パーティではいつも寿司が一番の人気だし、マークシティの寿司屋にはいつも長い行列ができる。ただ、寿司屋の雰囲気や上質のネタにその対価を払いにくくなっているということなのだろう。
それでも、接待ということになると話は別だ。相手の嗜好の心配をせず、高級感があるということから寿司屋は利用しやすそうだ。外国人にも人気があり、海外からのお客さんの接待の場にもなっている。
そんなタイプの寿司屋は渋谷WESTにもある。神泉中通りの「秋月」と、通りが旧山手通りにぶつかる所の「菊池」。それとまさに隠れ家の「小笹」。
ちなみに今夜の会合での食事は千円以下の宅配寿司弁当になるはずだ。社長の集まりなんだけど。

|
|

« バーという世界(10月8日) | トップページ | 高層建築の黄昏(10月10日) »

お店の紹介」カテゴリの記事

コメント

いつも拝見しています!
ご近所の情報がいっぱい載っていて、とても楽しみにしています
応援してますね~

投稿: KAORI | 2008年10月 9日 (木) 23時24分

応援ありがとうございます。
目下「渋谷WEST飲食ナビ」をつくるための準備をしています。取材情報を順次このブログで公開していき、ご意見などもお待ちしています。

投稿: 管理人 | 2008年10月10日 (金) 08時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/536622/24380878

この記事へのトラックバック一覧です: 昭和の寿司屋(10月9日):

» 回転寿司大好きブログ [回転寿司大好きブログ]
回転寿司大好きブログ [続きを読む]

受信: 2008年10月11日 (土) 11時39分

« バーという世界(10月8日) | トップページ | 高層建築の黄昏(10月10日) »