安飲み(7月11日)

今週の『Tokyo Walker』の特集は「安飲み新時代」。「買うよりやすい!?賢い飲み会増えてます」というフレーズで安い飲み屋の紹介をしている。「安飲み」という言葉は知らなかったが、これまでも安さを売り物にしてきた『養老乃滝』『和民』といったチェーン店とは一味ちがった店を紹介しているようだ。そのイメージ写真として使われているのが、渋谷センター街の一番奥にある『立ち呑み飲み屋TASU-ICHI』。2年前に店の前をよく通ったが、いつも外国人でにぎわっていたのが印象的だった。そんな感じの店がこれからのトレンドともいえるのだろう。
仕事の疲れをいやす店もきるだけ安い方がいい。別に見栄をはる必要もない。でもそんな風潮になると、小規模な店が割高となり、客足が落ちてしまう。外食市場は高齢化により外食人口全体が縮小すると見られることや、消費意欲の減退により飲食店の経営は大変だとは思うが、それでも新規の開店は少なくない。
特集の記事にあった「格差社会のニューヒーロー!」という表現にあてはまる店がいいのか、それとも、リーズナブルな快適さがいいのか、消費者が決めるしかないだろう。

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いよいよ都議選(7月10日)

7月12日は東京都議会議員選挙。都議会議員の選挙というより、国政レベルでの与党を支持するか、しないかの選択が迫られているようだ。そのため、候補者本人がどういう人物かとか、新銀行東京や築地市場についての論点がどうだ、といったことはほとんど考えずに投票する人の方が多いのだろう。区議会があって都議会があり、そして国会がある。というものではなく、国会があって都議会があり、ついでに区議会がある、というのが残念ながら実態だ。大阪府の坂下知事のいうように「地方は国の奴隷」という見方をすると、国会が主人で、都議会は奴隷ということになってしまう。身近な生活に関する予算も国の補助金に依存するものが多いから、どうしても国政が重視される。マスメディアも全国をカバーしているので、国政を中心に報道せざるを得ない。都議選の結果を見て内閣不信任案の提出も検討されているそうだが、都議選が内閣の信任投票であるという実態は本来の姿ではないだろう。
議員の数が多すぎないか、給与などが高すぎないか、住民税の増税をしておいて議員は節約をしないのか、ということについては各党とも沈黙しているようだ。マスメディアも政治資金の処理が合法的か否かで騒ぐ割には、政治活動に使われている税金が多すぎないかということはとりあげない。わが身にふりかかるからなのか。
なんだかんだといっても、選挙で議員を選んだり、票数で評価したりする以上のことは政治に対して住民は無力なのだから、選挙に行くしかない。
アメリカのカリフォルニア州では「無駄遣い目付け」を開設している。こんな形での投票もできるとよいのだが。
http://www.wastewatchers.ca.gov/

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ソバ屋で憩う(7月9日)

新潮文庫に『ソバ屋で憩う』という今は亡き杉浦日向子さんの著作がある。ソバ屋の名店ガイドなのだが、101店も紹介されているのを見て、わざわざ遠くまで行くことはない。歩いていける範囲の店に通うというのがソバ屋の楽しみ方のはず。
まえがきにはこんなことが書いてある。「頑張らない、背伸びをしない、等身大の自分に還れたのは、いつ、どこでですか。そんな居場所を、日常のなかに持ってますか。」「ふだんのなかに、もっと憩いを。料亭やレストランではない、はやりのグルメ・スポットや居酒屋ではない。ソバ屋でたしなむ酒の味。こんな時間が持てるということ、これぞ、いままで、生きてきた甲斐があるというもの。ラクーになれます。食欲ではない、楽欲が満たされます。」
遠くの名店を訪ねていくのはこの本の趣旨に反するもので、ソバ屋の楽しみ方の参考にするものだろう。ということで、この近所でソバ屋といえば旧山手通り沿いの喜道庵。『ソバ屋で憩う』で紹介されているわけではないし、遠方から客が来るような有名店でもない。居酒屋でないから夜は早いが、それだけに長居の必要もない。「いまだ世間が明るいうちにソバ屋で宴会。こざっぱりとつまんで呑んで、さらりとソバで締める、いさぎよさ。これぞ、あっぱれ東京流。」ということになる。近所なのに喜道庵を知らない人もいるようなので紹介した。
残念ながら『ソバ屋で憩う』は絶版のようだ。

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ケータイするGoogle(7月8日)

7月10日にNTTドコモの「ケータイするGoogle」と呼ばれる新製品がドコモプロシリーズとして発売される。Googleのアンドロイドというモバイルプラットフォームを使っているもので、既にドコモから出ているWindows Mobile による製品と同様、スマートフォンと呼ばれるものだ。アップル製のiPhoneはソフトバンクの派手な宣伝で知名度が高いようだが、これでマイクロソフト、アップルに加え、グーグルもスマートフォン市場に入ってきたということになる。
多機能の携帯電話は日本で誕生したといってもよいのだが、それぞれの通信会社専用の規格で日本国外では使えないため、台湾のHTCや韓国のサムソンなどのメーカーが世界で通用する機種を開発している。インターネットによるサービスは携帯電話向けのものとで相性に問題があるそうだ。
携帯電話のメール機能がパソコンを立ち上げてメールをするより使い勝手がよいとされるようになり、また、どこにいてもホームページやYouTubeが閲覧できたり、ツイッターに書き込みができるといったことから、これからはパソコンでインターネットに接続する人よりも携帯機器でインターネットを使う人の方が多数派になるだろう。また、テレビ受信機のデジタル化は、テレビをモニターとして、リモコンによりインターネットに接続するようになるはず。パソコンを高齢者が勉強する必要はほとんどないということにもなりそうだし、パソコンを持ち歩く必要も減るだろう。
スマートフォンの普及はマスメディアからソーシャルメディアへという世界の動きを促進するということにもつながる。首相や知事がツイッター、ブログ、YouTubeで発信するようになったとき、マスメディアの役割は大きく変わるはずだ。
アメリカでは各省庁が国民と情報を共有するために、Facebookのプロファイル、Twitterのアカウント、YouTubeのチャンネルの設定を完了した。これで、アメリカ政府は国民がどこからでも情報を得られるように情報を提供する体勢を整えたともいえる。国民とはいっても、世界中の誰でもアメリカ政府の情報を身近なものとして得られるわけだ。
これからの5年間で、これまでの20年間に蓄積されてきたインターネットのさまざまな機能が、一挙に生活のあり方を変えるようにもなりそうだ。選挙運動もインターネットの利用で騒音が出ないように変わって欲しい。

追記:7月5日にちょっと書いて、再掲のようになってしまった。詳報ということでご容赦を。

http://www.youtube.com/watch?v=WJMMSCn2M64&feature=player_embedded


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大向区民総合施設(7月7日)

栄通りの松涛郵便局前の信号と、山手通りにぶつかる松涛2丁目の信号とのちょうど中間地点に、渋谷区の大向区民総合施設が建設される旨掲示されている。地上4階地下1階で今年の10月15日着工、完成は来年の11月との記載がある。桜ヶ丘で建設中の地上12階のプラネタリウムもある文化総合施設が平成22年度完成予定となっているので、その一足先に開館することになる可能性もある。
現在渋谷センター街のはずれにある大向区民会館の建て替えということなのだろう。会議室、敬老館、保育園という構成をそのまま移すだけとなりそう。ただ和室が最近の高齢者には使い勝手が悪いとの声があり、そのあたりに変化があるのかどうかが関心の対象となるかもしれない。
周囲の町会には集会場がないので、区民施設ができれば地域の活動も活発化することが期待できる。栄通りの拡張工事は区民施設が完成するころには始まるようだし、ビル建設待ちの土地が何か所もあるので、3年後には随分とちがった風景になるはず。何気なく撮った写真も貴重な街の記録といえよう。


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大向区民総合施設建設用地

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現在の大向区民会館

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明治の浮世絵で江戸の文化を考える(7月6日)

「江戸の良さを見なおす会」の35周年記念ということで、会秘蔵の浮世絵9点が、今日から8月1日までハニーズ・カフェで公開される。この2月と4月に展示された作品と比べると、同じ明治期とはいえ時代が下っているせいか、過去を回想して描いたためなのか、沈んだような渋みを感じさせる。明治に入って技術的に洗練されながらも、西洋化の風潮の中で、浮世絵は見捨てられたかのような扱いだったのだろう。そんな日陰に咲いた花といった印象をもつのは偏見からだろうか。
浮世絵は印刷物なので価格的には案外手ごろなのだが、1点だけ、鏑木清方の作品は肉筆のものなので違うようだ。地味な作品だが、独特のやわらかい線がなんともいえない安らぎを感じさせる。鑑定するとどんな値段になるのか、という下世話な話題にもなってしまう。
日本文化遺産を世界に紹介していくことには意義深いものがあるとしても、まず江戸の文化が日本の近代化の影として扱われた偏見から自由になることが必要だろう。
期間中は展示会場のハニーズ・カフェで、江戸の商人文化を考える上で貴重な「江戸の良さを見なおす会」による3点の書籍が購入できる。『江戸しぐさ一夜一話』『江戸楽のすすめ・生きる』『江戸しぐさ講浦島太郎からのおくりもの』がすべて特別価格で用意されているので、購入いただくとよい。
ちなみに、7月8日から30日まで、Bunkamuraのシアターコクーンでは渋谷コクーン歌舞伎「桜姫」が上演される。今月は江戸文化を見なおす月としてはいかがだろうか。

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携帯するグーグル(7月5日)

携帯電話と携帯PCが接近してきて、アップルとソフトバンクの「iPhone3GS」が6月26日に発売となり、7月10日にはグーグル携帯と呼ばれるNTTドコモの「docomo PRO series HT-03A」が発売される。パソコンはVistaからWindows7 になるにしても、もはやその変化への関心は相対的に薄まり、携帯端末の方にこの業界の人たちの関心が移っているといえよう。携帯電話でメールやホームページ、更にはテレビも見れるということは、これまでパソコンを使ったことのない人が新たにパソコンを購入する必要性は乏しくなってきたのではないか。
渋谷WESTも携帯端末対応にしていく方向で考えよう。

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東京都議選の告知(7月3日)

今日東京都議選の告示がされた。選挙カーが動きだし名前の連呼がはじまったが、インターネットの利用は禁止ということになっている。インターネットを使うようになると、選挙にカネがかからなくなり、そのため商売がなくなってしまうという人たちが画策しているのかどうか、今のところアメリカのような具合にはできない。選挙でインターネット利用が解禁されれば、すくなくともカネの流れが変わることは確かだろう。
それでも一部ではあるが候補者の演説を動画で見ることはできる。この一覧表に動画があるかないかで、候補者のインターネットに対する意識を知ることができるともいえそうだ。
http://www.senkyo.janjan.jp/election/2009/13/00008783.html

6月24日には早稲田大学を会場に、北川正恭教授をコーディネーターとして東京都議会会派代表討論会が行われた。その模様を映像で見ることができるが、参加した高校生から寄せられた感想文を読むとそれを見る意欲がそがれる。以下引用する。

・・・しかし結論から言えば、五人の出席者の回答は、少し期待はずれだった。具体的な議論は避けて精神論を語る人、建前論を述べるだけの人、若者対策と言いながら党の政策をアピールするだけの人…。一人だけ、就職の内定取り消しや、教育の格差問題について語った人がいたが、それも新聞でよく読む論調で新鮮さは感じ取れなかった。
多分、都議候補たちは、若者の投票率が低いことから「若者の政策は票にならない」と見切っているのだと思う。だから、高齢者対策には熱心でも若者のことをあまり考えていないのではないか。その結果、若者も政治に関心を持たなくなる。そういう悪循環が起きていると思った。・・・
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0906/0906250802/1.php

個人として参加するのではなく、政党の立場で参加した代表の人たちは建前論以上のことは言いづらいということもあるだろう。都議会議員候補本人を知らずに、国政レベルの印象から所属する政党に投票する人が多そうだし、各党党首もそれを意識して演説している。
それでもどんな候補者なのかインターネットを使って調べられるようになっている。都議選の前回の投票率は全体で44%なのが、21歳から29歳までだと24%足らず。その若い世代が投票すると予想外の結果がでるのかもしれない。横須賀市長選挙で33歳の市長が誕生した背景には、ケイタイを使った若い人たちのネットワークがあったと考えられないだろうか。

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科学者の政治発言(7月2日)

最近のテレビニュースに出てくるのは政治家と犯罪者とスポーツ選手ばかり。科学者の発言など、用意された案件についての取材でなければほとんど紹介されない。
6月30日に日本学術会議という科学者の総本山のようなところの会長談話が発表された。年にせいぜい2~3度しか出されることのないものだから注目されてもよいはずなのに、報道されているのかどうか気づきにくい。日本学術会議の会長が誰かということを知っているのは関係者だけといってもよさそうなので、世の中の関心がないことはいた仕方のないことなのか。でも科学者の代表の公式発言がそんなに軽んじられてよいものなのか。
この会長談話の内容は、内閣府食品安全委員会の下に設置されたプリオン専門調査の座長であった科学者を、食品安全委員会委員に推す人事が野党4党により不同意とされたことを問題視する意見だ。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d4.pdf
6月5日の参議院本会議での採決の結果に対するものなので、政治的であると同時に看過できないことのはず。ことの重要性は衆議院の解散のタイミングより大きいとすらいえる。解散時期は当事者だけの問題だがマスメディアもすっかり当事者になっている。
「このような非難を避けようとして、リスク評価に際して社会的影響を予測しながら評価を行うというような非科学的要素が入り込みやすくなり、リスク評価の独立性と中立性も損なわれ、食品の安全を守る上でも大きな障害となることを危惧します。」という日本学術会議会長談話は、マスメディアに対する警鐘とも取れるのでなおさらなのかも知れない。
自民党にとっては、人事案を不同意とした野党を攻撃する材料にもなるわけだが、国民感情は必ずしも科学的ではないのだろう。
この問題に興味のある方は以下で。
食品安全委員会の吉川教授参院不同意と、中西準子先生の論文
偉い人の人事を私が潰したの? -世にも不思議な話-

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ツイッターを使う議員さん(7月1日)

アメリカの大統領選挙ではツイッターによる資金集めが話題になった。オバマ大統領や対立候補だったマケイン上院議員も使っている。日本ではソフトバンクで幹部社員4千人が使っているそうだがまだ黎明期。全利用者数は8万人といわれる。それでもミクシィに代表されるSNSより使い勝手がいい。携帯端末から閲覧できることもあり、これから急激に利用者が増えるだろう。
若い世代の票を狙う政治家なら必須の道具になるはず。しかし利用している国会議員は日本には現時点で2人しかいないようだ。
逢坂誠二衆議院議員(民主党・北海道)
http://twitter.com/seiji_ohsaka
橋本岳衆議院議員(自民党・岡山)
http://twitter.com/ga9_h
いずれもインターネットの活用経験が豊富な人たちだ。そうでない議員にはハードルが高いのかもしれないが、ブログやSNSより簡単だということはアピールしてほしい。
逢坂議員にはロイターやBBCから取材があったそうだが、日本のマスメディアからはまだアプローチがないとのこと。それでも数ヶ月もすればテレビでも無視できなくなり、SNS以上に多くの人に知られるようになるかも知れない。
ブログを書く目黒区・渋谷区の区議会議員さんの数は増えていないが、ツイッターなら気軽にできるはず。「いまなにしてる?」という質問に140字で答えればよいのだから。
興味のあるかたは横浜市議会議員の伊藤ひろたかさんによる説明を。
http://www.youtube.com/watch?v=Z5KaW28y2PI
http://www.youtube.com/watch?v=sf9sI1PeN1U

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